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2015.04.28

第19回 

ユニフォームウォーカー
殿方の安心と伝統の盛況を司る女神たち。

壇蜜

ユニフォームウォーカー<br />殿方の安心と伝統の盛況を司る女神たち。

 ハロウィンが近年バレンタインデーを追い越す勢いで盛り上がっている……そんな話をよく聞きます。確かに仮装をしてワイワイ集まるので恋人がいなくても成立し、おまけにプレゼントもお返しもいらない…凝り性で寂しがりなのにシャイな、日本人の性分と合っている行事かもしれません。

 しかし、元々は欧米も子供達がお化けやら魔女やらホラーな仮装をして家々を回るお祭りだったはず。「大人も仮装を極めて楽しんでもいいよね、ここ日本だし」と言わんばかりに独自の解釈をしながら質を上げ「日本のハロウィンすごいでしょ」と広めていくにあたり、バレンタインにはチョコレートという印象をガッチリ植えつけたような日本人の独創性を感じます。
 元からバドガールやバニーガール、メイドさんなど、女性が統一されたユニフォームを着てサービスする業態が多いのも、海外から取り入れた文化を独自に定着させ広めていった結果のように見えます。ミーハーな日本人(特に殿方)が「これだけは変わらないで」と長く愛する接客スタイルのひとつとして、今後も根強く君臨するでしょう。何故か……それは「やっぱり~だよな」という接客業に対する安心と王道に浸かりたい心が求めるのです。

 日々生まれる予期せぬ事態によるストレスにまみれた我が身を、王道の格好で迎えてもらい、イメージ通りのサービスを堪能したいのです。
 安心を与えることは、いわゆる「ベタ」に徹すること……それを心得て日々ユニフォームに袖を通し、美しき従事者として微笑む淑女たちに幸あれ。


<今月、壇蜜が気になったモノ>

とあるダンボールについていたマーク。最後の「ね」が「お願いします」の最上級の表現かもしれません……。


出典:『GINGER』2014年11月号より 

 

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