UAEの女性と話す際、毎回驚かされたのが彼女たちの教養の深さ。「母親が賢くなければ、賢い子供も育たない」――。やりがいある仕事も、家庭も持つ彼女たちは、自分の人生とどう向き合っているのだろう。また政府はそれをどうサポートしているのか。それぞれの声を拾っていきたい。

2015年2月11日

「妻は自らの選択によって、五人の子供を育てています」
 この日はUAE作家との週に一度のミーティング。驚いたのは、男性詩人のTalal Salim Al Sabri氏が、女性の暮らしについて積極的に話してくれたこと。

先日来日した際、日本庭園で朗読を披露してくれたTalal氏

 

 Talal氏の奥さんはデザイナーとして働いていた。彼女が身ごもった際、彼は選択肢を与えたという。「産後も変わらず働き続けるか」、あるいは「休業し、子育てに集中するか」。「もし仕事を続けたいのなら、子供の世話は自分が引き受ける」と申し出た上で。結果、奥さんは自らの意志で5人の子供を育て、幸福な日々を送っているという。
 自分で選び取ることと、社会に選ばされることは大きく違う。彼のやわらかな語り口に、女性への気遣いを感じた。女性に対して「選ばせてあげる」と上に立つのではなく、「選んでいいよ(それは当然のことだから)」という態度を貫いてきたのだろう。男性には、家庭内の女性を保護する義務があるのだ。
 UAEでも晩婚化は深刻な問題だ。高収入の女性ほど結婚が遅くなる傾向にあり、以前は10代で結婚していたのが、今は25歳頃だという。

 あるエミラーティ(UAE国籍市民)の若い女性は、首長の財団で働きながら、二人の娘を育てている。彼女によると、子どもを産むと出産手当がもらえる上、一年間の育児休暇が保証されるという。仕事復帰後も、育児主体のシフトが組める。働く女性にとっても、子どもを産みやすい環境のようだ。

ここから先は会員限定のコンテンツです

幻冬舎plus 4周年キャンペーン中。豪華賞品が総計100名様に当たる
幻冬舎plusの会員登録(無料)をすると…すべての会員特典を見る
  • 会員限定の記事が読み放題に
  • 会員限定イベントに参加できる
  • プレゼント抽選に参加できる
  • ストア利用でポイントが貯まる

会員の方はログインして続きをお楽しみください

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定