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2015.04.09

一瞬で空気を変える、人生を変える5の「言い方」

コツその③ 笑顔で

小林 弘幸

コツその③ 笑顔で

 自律神経研究の第一人者、順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生の新刊『自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」』が4/9(木)に発売になります。書籍の刊行を記念して、本書の「空気を変え、人生を変える「言い方」のコツ」を全5回にわたってご紹介します。

 今までの「言い方」を、少し意識して変えるだけで自立神経のバランスを整え、空気をも変えてしまうコツ。今すぐ使える簡単なものばかりなので、ぜひ試してみてください。

 

★★★

 イライラしている時や、極度なプレッシャーを感じているときなどに、特に実践していただきたい方法です。

 笑顔で話すと、副交感神経の働きが盛んになり、自律神経のバランスが整います。
いろいろな表情をしたときの自律神経の状態を計測、比較するという実験をしたところ、笑顔を作ると副交感神経が上がるという結果を得ました。心からの笑顔はもちろん、作り笑いでも口角を上げるだけで、同様の結果を得ています。

 逆に、怒ると副交感神経がガクンと下がります。血液もドロドロになり、重大な健康被害を招きかねません。ですから、たとえ作り笑顔でもいいので、口角を上げて話すことを意識してみてください。そうすれば、心と体のパフォーマンスは、どんどん高まっていくことでしょう。

 また、この方法は、自分ばかりではなく相手の自律神経を整えるにも効果的です。
私は医師として、日々多くの患者さんと接していますが、「医者が笑顔でいると、患者さんの治りがよくなる」ということを実感しています。

 医師の仕事は、検査や薬の処方、手術など、直接的に治療することだけではありません。患者さんの不安を取り除き、自律神経を整えることによって、治りやすい状態に導くという間接的な働きかけも、治療のうちです。
 患者さんは、たいてい深刻な顔をして診察室に入ってきます。自分の体がどうなってしまうのか不安でいっぱいなので、自律神経も乱れています。ですから私は医師として、まずは自分が笑顔を作ることによって、自分と相手の自律神経を整えることを大切にしています。人の体はとても敏感で繊細です。こちらが笑顔で接すれば、相手も笑顔になり、相手の乱れた自律神経は整います。実際、軽い症状の患者さんであれば、笑顔で接し、相手の不安を取り除くような言い方をするだけで、自律神経のバランスが整い、快方に向かいます。あなたの周りにいる、人を元気にしたり癒したりできる人も、きっといつも笑顔で話しているはずです。

 

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