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生き方
2月27日の発売された「わたし、すっぴんジャージで『億』を稼いでます。」著者である現役FXトレーダーのSarah（サラ）さんと、「東大院生が考えたスマートフォンFX」（扶桑社刊）の著者で現役東大院生トレーダー田畑昇人さんの刊行記念対談の最終回です。
トレードの世界を通して二人が学んだチャレンジ精神とは。あなたの明日も変えてみませんか？
文／高城泰（ミドルマン）
可能性を感じた種は数多くまく
サラ さて、少し具体的な最近のトレード状況を聞いてもいいですか？今の為替市場は円安の流れだからFXで儲けてる人がたくさんいると思うんだけど、田畑くんも調子、いいんじゃないですか？
田畑 僕はそこそこです。僕がFXを始めたときってアベノミクスが始まる前、１ドル＝75円の史上最高値をつけたころでした。今と違って、変動が激しくなくて、狭い幅のなかで上下する「レンジ相場」だったんです。僕はコツコツ細かく稼ぐのが得意なんです。今も勝ってはいますけど、レンジ相場のほうが好きですね。
サラ でも、為替市場って「レンジ７割・トレンド３割」って言われるくらいで、レンジ相場のほうが多い。そう考えたら田畑くんのやり方は賢いんですよね。田畑くんの本に書いていた取引方法、私の考え方と近い。為替市場って時間帯ごとの傾向があるし、すごい勝率の高い方法もある。
田畑 サラさんはちなみにどんな感じですか？
サラ 田畑くんは９時から10時の値動きを狙うって書いてましたけど、私は10時から11時の値動きを狙うやり方で、この２年くらいずっと試してるんです。とくに「五十日（ごとうび）」（15日、20日など末尾に０と５がつく日）は、輸出入企業の決済が集中するから、為替取引が増えやすいので。去年は32勝５敗で、今年は３回取引して３勝０敗。こういうやり方って勝率は高いんですけど、教えてもみんな「いいですね」って言うだけで、あまりやらないんですよね。
田畑 話を聞いてるだけじゃわからないし、実際にやらなきゃわからないから、僕は簡単にやれることなら挑戦してみますね。
サラ 私、最近は暗号通貨（ビットコインやリップルなどＰ２Ｐ技術を使った仮想通貨）にも興味があって勉強会を開いてるんです。10人参加しても実際に取引してみるのって１人か２人くらい。そのうちの１人が田畑くんだったんですけど。面白い話を聞いてすぐにやってみる瞬発力とか勘、嗅覚みたいなものが田畑くんにはあるんだなって思います。
田畑 そのせいで詐欺られたりの失敗もしちゃうんですけど（笑）。
サラ ベンチャーだって10年後に残る可能性って５％もないくらいって言われてるじゃないですか。FXで勝つ可能性ってそれよりぜんぜん高いのに、みんなやらない。やらなかったら可能性はゼロ。田畑くんは可能性が低いことでも、失敗を恐れないでリスクをとれるから成功してる。
田畑 僕だって最初から成功する確信があってFXを始めたわけじゃない。いろんな選択肢の中から、とりあえずやってみたもののなかでFXは芽が出た。机上の空論で、自分に合うかな、無理かなと考えてるくらいだったら、一回やってみたほうがいいと思ってます
サラ 自分のペースに合わせて無理をしないのが一番。とにかくデモトレードからでも、始めなければゼロのままなので、気になる方はチャレンジしてみてください。その上で、それぞれのスタイルを探すことをオススメします。私の周りでも、「彼氏もいないし、出会いも無い。キャリアも貯金も全然ない。この先、私、大丈夫なのかな？」って不安を口にする子がたくさんいますが、大切なのは動き出す勇気かもしれないなって思います。
