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2015.02.20

ホワイトカラーの生産性向上技術が次々登場 日本企業のマネジメントに変革が起きる

渋谷 和宏

ホワイトカラーの生産性向上技術が次々登場 日本企業のマネジメントに変革が起きる

 ホワイトカラーの生産性をいかに高めるかは日本企業が今、突きつけられている重要な課題だ。ご存知の読者は少なくないだろう。日本のホワイトカラーの労働生産性(一定の労働時間でどれだけの利益を生んだかを示す値)は低くて、OECD(経済協力開発機構)の調査では1994年から19年間、アメリカやイギリスなどの先進7か国中、最下位を続けている。
 厚生労働省はこの2月6日、労働政策審議会を開き、時間ではなく成果で賃金を支払う「高度プロフェッショナル労働制」いわゆるホワイトカラー・エグゼンプションの導入を柱とする報告書案を発表した。年収1075万円以上の専門職が対象で、3月下旬をめどに今国会に労働基準法の改正案を提出する。この背景にもホワイトカラーの生産性を向上させたい経営者たちの問題意識がある。
 とはいえ「高度プロフェッショナル労働制」の導入だけで生産性が上がるのかと言えば、難しいだろう。一部の社員の処遇・働き方を変えるのみではやはり限界があるし、対象者が過重労働を強いられる副作用への不安も拭いきれない。
 日本企業のホワイトカラーの労働生産性を上げるにはダラダラ会議の改善やデスクワークの効率化など、マネジメントや仕事の進め方を抜本的に見直す必要があるだろう。そして、そんな観点で注意してみると、ホワイトカラーの生産性を向上させるための技術や製品が次々に登場しているのだ。「低いホワイトカラーの生産性」に注目が集まった結果、生産性向上ビジネスに商機が訪れていると言ってもいい。
 生産性向上に直結するホワイトカラーの幸福感を測定する技術、会議の盛り上がりを把握するイス、一人一人の仕事ぶりを数値で把握し反省と工夫を促すアプリ──。
 新たな技術は日本企業をどこまで変えられるのか、検証してみたい。

 日立製作所のグループ企業である日立ハイテクノロジーズはこの2月「職場の幸福感を計測できるサービスを(求める企業に対して)今年4月から提供する」と発表した。(2月10日付の日本経済新聞など)
 日立製作所が開発した技術を使い、幸福感の度合いを測るという。具体的には顧客企業の社員たちにウエアラブル(身につけられる)端末を装着してもらい、どんな行動をどのくらい続けたかを計測し、そこから組織の幸福感を「ハピネス度」という指標で定量化する。
 この技術を確立するため、日立製作所は7社(10組織)468人の社員のデータを長期にわたり計測してきた。その結果、社員たちの幸福感と生産性の間には明確な相関関係があり、社員たちの幸福感が高いほど業務の生産性が高いとわかったという。例えば2つのコールセンターを比較したケースでは、幸福感が高いコールセンターは低いコールセンターに比べて受注率が34%高かった。また幸福感の高い研究開発チームは低いチームに比べて5年後の売り上げが約3倍も大きかった。
 日立ハイテクノロジーズによれば、幸福感に関するデータのみであれば、1年間の契約で1センサー当たり10万円(税別)で提供するという。いずれ多くの企業がこのシステムを導入し、組織の幸福追求のノウハウを確立しようとするに違いない。そうなったら日本企業のマネジメントがどう変わるのか、とても興味深い。

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