海外の邦人保護は政府の基本的な役目

 本連載第一回に引き続き、2004年におけるイラクでの日本人3名の人質事件について原稿を書き進めていたところ、新たにイスラム国による日本人の人質事件が起き悲劇的な結末を迎えたことは、周知のとおりである。
 ネット上では、2004年の事件と同様に自己責任論が持ち出され、二人の人質に以前と同様のバッシングが行われた。「危険を承知で勝手に行ったのだから、たとえ殺されようとも本人たちの責任だ」というものである。ところが、今回のバッシングは、2004年のときほどは激烈ではなかった。これは、政府の対応が前とは異なり、世論を意図的に誘導しようとはしなかったからかもしれない。
 今回の事件に関しては、ネット上で流行したいわゆる「イスラム国ごっこ」など、さまざまな新たな問題が生じたが、情報が十分に出そろった段階で、もう一度振り返ってみたい。

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