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2014.12.25

第25回(最終回)

嫁の正月は異文化交流

今村 三菜

嫁の正月は異文化交流

地方で異なる「お正月・お雑煮文化」に、お嫁さん達はてんてこまいなのです。

 北陸最南端にある夫の実家に帰省し、実家のある集落にあるお寺に、お義母さんや先祖のお墓参りをし、歩いて、実家に帰ろうとすると、擦れ違う人が、私達をジロジロ見て、立ち止まり、私達がどの家に入って行くかずっと見ている。

 前回、帰省した時も、三軒向こうの、手ぬぐいを頬被りしたおばあさんが、歩いて行く私達の後ろ姿をずっと見ているのがわかり、私が振り返って、会釈すると、塀の内側にヒョイッと隠れてしまった。家に入る時に、私達が、また振り向いて見ると、おばあさんが、塀の上から顔だけ出して、私達がどの家に入って行くか確認していた。

 きっと、おばあさんは、家に帰って家族に、「善左衛門のうちの長男と嫁が帰って来とる」と報告するのだろう。夫の家には、「善左衛門」という屋号があり、名字では呼ばれない。夫の家は、夫が三つ位までは、茅葺き屋根だったらしい。それを葺き替えるのに、手間もお金もかかるので、今では普通の瓦屋根になってしまったが、家の裏には、今では使われなくなった茅葺き屋根のお手洗いが残っている。

 私は、夫と結婚した最初のお正月に、夫の実家で、母から教わっていつも食べ慣れていたお澄ましの野菜と鶏肉の入った関東のお雑煮を作ったが、夫も義父も義弟達も「ほー、これが関東のお雑煮け。初めて食べた」という反応だったので、次は、お正月らしさを味わえるように、夫の母が作っていたお雑煮を作ってあげようと、夫に、あなたのうちの方のお雑煮は、どんななのかと何度も聞いたのだが、料理のできない夫に尋ねても、味噌味で丸いお餅が入っているという以外、よくわからなかった。最後に砂糖をザーッと入れると聞いた時には、何かと勘違いしているのだろうと、左から右に聞き流してしまった。

 

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