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2014.12.03

第1回 高級レストランに連れて行かなくても大丈夫

はあちゅう(伊藤 春香)/藤沢 数希

第1回 高級レストランに連れて行かなくても大丈夫

幻冬舎plusでともに「東京」がタイトルに入ったコラムを連載中のはあちゅうさん(「東京いい店やられる店」)と藤沢数希さん(「理性と欲望の東京ガイド」)。恋愛に対する率直な発言でも話題になるお二人ですが、その見方はちょっと違うようです。昨今の男女の恋愛事情を語っていただきました。(構成:鈴木みのり 撮影:植一浩)


最初のデートで高級店は重すぎる

藤沢数希(以下 “藤沢” ) はあちゅうさんはデートで行くなら、どういうレストランが好きなんですか?

はあちゅう 私、自分で選ばないんですよ。選んでもらう方が好きなので。藤沢さんこそ、どこでレストラン情報を得ているんですか? どういう基準で選んでいるのか? あるいは、デートのときは女の子に選ばせてあげているのか? とても気になります。

藤沢 はあちゅうさんは、「幻冬舎plus」の連載でもそこそこ高級店を紹介してるじゃないですか。また、女の子のFacebookなんか見てると、良いレストランに連れて行ってもらうとみんなに自慢しますよね。Twitterに書いてアピールしたり。それで、僕は常々思っているんですけど、高級店に連れて行けば女の人と上手くいくかというと、必ずしもそうではないんですよね。それよりふつうに「ちょっと来週、会社の近くに行くんだけど、飲みに行かない?」くらいのさりげない感じで、それほど高くないカウンターのダイニングバーとかカジュアルなイタリアンぐらいで和気あいあいと食べて、適当な理由をつけて家に呼ぶぐらいのほうが、上手くいくと思います。高いレストランは女の人とセックスした後に行けばいいと思うんですよね。その方が愛は深まりますね。

はあちゅう 私はあんまり順番を気にかけたことがないんですけど、藤沢さんはそういう心理的なロジックをテクニカルに使ってるんですか?

藤沢 いや、そういうことじゃなくて、まだ関係の進んでない女の人を、かしこまった高級な店に連れていくと、重すぎるメッセージが伝わるんですよ。女の人って基本的に、自分のことが好きな男が嫌いじゃないですか。こんなに私のこと好きなんだって、思われると逆に離れていっちゃう。

はあちゅう たしかに、究極的に言うと、お店とか関係なかったりしますよね。ご飯をいっしょに食べないうちから好きだったりするわけですし。でも舞台装置ではあると思うんですよね。気持ちを盛り上げてくれたり、より大切にされているのを実感できたり。良いところからガクッと下がると、釣った魚に餌をやらない、みたいな感じがします。

藤沢 もし高級レストランに行きたいなら、やっぱり、関係した後に連れていく方がいいですね。女性の恋愛コラム二ストが言っている「こういう素敵なところで口説かれたら落ちますよ」なんて信じない方がいい(笑)。

 

女の子から「高級レストランに行ってみたい」とは言いづらい

はあちゅう 例えば、高級レストランに行ったこともない人って、彼氏に連れて行ってもらうしかないんですよね。でも自分から言うと、金持ちが好きなやつだと誤解されるかもしれない。女の子も気にしぃだから、私の連載を好きでいてくれる方は、もしかしたら私の指摘を「言いづらいことを代弁してくれた」って楽しんでくれているのかもしれません。

藤沢 そうですね。まあ、でも、いまは20代で高級レストランに行くって、なかなかないですよね。良いレストランに行くと、30代のキャリアウーマンみたいな人たちの女子会か、年輩のおじさんとホステスのカップル、不倫のカップル、お金持ちのグルメな老夫婦とか、そういう人しかいませんよ。

はあちゅう 記念日需要はあると思いますけど、確かにコスパが良いところに行きがちですよね。

藤沢 20代だと、客単価は5000円は超えませんよね。20代でちゃんとしたレストランに連れて行くっていうのは、たぶん、ア・フュー・パーセントぐらいです。3パーセントはいない。でも、思うんですけど、ふつうに高級レストランに行く東京のアッパー層よりも、そういう人たちの方が幸せなんですよ(笑)。20代でお金がなくても、カフェでデートしたり、家でふたりでパスタ作ったり、楽しいじゃないですか。

はあちゅう 1万円以上のディナーの場合、舌がものすごく肥えてないとレベルの差はわからないし、今、良いものは似通ってるから飽きてくるんですよね。むしろ疲れちゃうんです。「これってなんなんですか!?」って、一皿一皿驚かなきゃいけないレストランにあんまり行きたくないんですよね。「なんとかのなんとかのなんとか風なんとかかんとか」って、そんな複雑な名前のものを前にしても、料理名も覚えられないですし、食べてる実感が湧かなくて。だから、「何を食べた」じゃなくて「どこに行った」っていうレストランの方が印象に残るんですよね。

藤沢 ところで、はあちゅうさんは、社会人になって付き合っていたのは、マンガ喫茶でナンパされた人だった、って本に書いてましたよね。

はあちゅう この人に付いて行ったら何が起こるんだろう? っていう人間への興味から付いて行って、結果恋しました。コンビニの前で声かけられた人や、引っ越し屋の見積もりに来たおにいちゃんに付いて行ったこともありますよ。あんまりそういうイメージを持たれないんですけど。

藤沢 そうなんですよ。お金持ちの人が一生懸命高いレストランとか連れて行くけど、結局はマンガ喫茶の前でナンパできる人がおいしいところを持って行くんですよ(笑)。僕、はあちゅうさんのそういう正直なところ、とてもいいと思います。

第2回に続く

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