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2014.11.16

第九回ゲスト 中林舞さん「自分がどうこうっていうより、自意識をなくしていくってことで、成立していくんです」

糸井 幸之介

第九回ゲスト 中林舞さん「自分がどうこうっていうより、自意識をなくしていくってことで、成立していくんです」

 女優の深井順子さんが主宰する「FUKAIPRODUCE羽衣」の座付作家・演出家の糸井幸之介さん。彼が生み出す世界観は唯一無二の「妙ージカル」。そんな糸井さんが、小劇場の美人女優さんたちの魅力を引き出します!
 第九回目のゲストは、中林舞さん!
【次回公演予定】
FUKAIPRODUCE羽衣LIVE vol.8
2014年12月17日(水)18日(木)
@吉祥寺
STAR PINE’S CAFÉ


●深まる秋です、こんにちは
 

第9回のゲストは中林舞さん。小劇場を中心に、色々な役を幅広く演じていらっしゃいます!

 読んでくれてるみなさん、こんにちはこんばんは。
 ここ数日、このまま冬になっちゃうの? というくらい夜になると寒いです。残りの人生、秋をあと何回楽しめるかわかりません。せっかくの秋を逃さないようにしたいものです。松茸の土瓶蒸しが食べられる宿の露天風呂で、かわい子ちゃんと紅葉を眺めるのが人生の目標です。

 さてさてそんな戯言は置いといて、「小劇場の美しい女優さん」第九回目のゲストは中林舞さんです。中林さんは小劇場を中心に数々の舞台に出演されています。クリクリとよく動く澄んだ瞳と、か細いような野太いような不思議な声で、綺麗なお姉さんからへんてこりんな未来人、ひょうきんなカミナリ様まで幅広く演じる女優さんです。舞台上での凛とした立ち姿としなやかな身のこなしがとても印象的で、演技だけじゃなく踊ってもとても素敵なんです。様々な現場から引く手数多な女優さんなのです。
 

【ゲストプロフィール】
中林舞 Mai Nakabayashi

俳優/振付師。幼少よりクラシックバレエを習う。'14『小指値』( 現:快快FAIFAI )を旗揚げ。'12年 退団。退団迄の小指値及び快快の、海外公演含むほぼ全演劇作品に出演。近年の出演作に
●冨士山アネット/Manos.「醜い男」(ファニー役) 演出:長谷川寧
●範宙遊泳「インザマッド(ただし太陽の下)」(女:まーちゃん役) 演出:山本卓卓
●LAUSU「青年Kの矜持」(咲良役) 演出:千葉雅子
●ニッポンの河川「大きなものを破壊命令」演出:福原充則
●DULL-COLORED POP vol.13「アクアリウム」(ゆかり役)演出:谷賢一 
●柿喰う客 女体シェークスピア004「失禁リア王」(オルバニー役)演出:中屋敷法仁
●FUKAIPRODUCE羽衣「サロメvsヨカナーン」演出:糸井幸之介
●「祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~KERAversion」 演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
など。

 

●笑顔が素敵な美女

子供のころは「友達を作るのが得意じゃないかった」そうです。そうは思えないから不思議です。
photo by 糸井幸之介

 中林さんにはつい先日まで青山円形劇場で公演していた、僕が作・演出をしているFUKAUIPRODUCE羽衣の「よるべナイター」という作品にご出演いただいていました。過去にも何回か作品作りをご一緒したことがあり、一方的に僕が思っているだけかもしれませんが、気心の知れた友人のようなところがあります。ですから取材というよりも、友人とお茶の約束をしてるような、楽しい気分で待ち合わせ場所に向かいました。

 まだ午前中だったのですが、やってきた中林さんは爽やかです。朗らかな笑顔が素敵です。笑顔の素敵な人を思い浮かべるとき、大抵その人の笑顔を思い浮かべますが、僕の頭の中の中林さんは、決まって笑顔です。
 僕はコーヒーを注文し中林さんはカフェラテとケーキのセットを注文します。中林さんは、どのケーキにするか店員さんに質問しながら慎重に検討しています。人でも、ケーキでも、一期一会を大切にする中林さんの丁寧さを感じます。熟考の末、パイナップルのムースみたいなのにしていました。お洒落です!

 僕が知っている中林さんは、とにかく朗らかで、でも怒るとスケバンのように怖くなり、演劇に対していつも真摯に取り組んでいる、そんな印象なのですが、自分で自分の性格をどう思ってるか聞いてみます。
「こんなこと言うと女優に向いてないみたいかもしれないですが、嘘を付くのが苦手で、なんでも思ったことをポンポン言っちゃうんです。嘘付かないように心がけてるというのじゃなくて、嘘が下手なんですね。だから最近はもう諦めてて、例えば恋愛のときでも、昔はちょっとは我慢しようとしてたヤキモチとか、全開でするようになりました(笑)」
 子ども時代はどんな女の子だったんですか?
「一人っ子で、お友達もあんまり作るのが得意じゃなくて、お家で、一人で、お人形遊びをしたり、庭に遊びにくる雀とかと友達になろうとしてました(笑)。小学校の高学年くらいまでは、友達を作るのが不得意だった気がします。4歳からずっとクラシックバレエをやっていて、学校は休みがちで踊りのレッスンばかり行ってました。バレエを習い始めたきっかけは、記憶はあんまりないんですけど、一緒に遊んでくれてた近所のお姉ちゃんがバレエをやってて、憧れて、習いたいって言ったそうです」

●クラシックバレエ一筋の日々から演劇へ
 クラシックバレエのお話を、もっと聞いてみます。
「バレエは4歳から19歳までやってました。バレエ一筋だったから、高校も行くか行かないか迷ったんですけど、親戚一同高校は行きなさいということになり、高校に行きながらバレエを続けました。でも高校二年生の頃から、思春期の体重の変化をコントロールできなくなってきてしまい、あまり結果を出せなくなったんです。一言で言えば挫折したんですね。それで高校三年生になって、どうしようと考え、大学に行こうと思ったんです。今まで全然やったことないことにチャレンジしたくて、多摩美術大学(以下、多摩美)で映像の勉強を始めました」
 十代終わりのお嬢さんが、挫折を味わわなきゃいけないなんて、西洋の古典芸術はシビアです。

 演劇を始めた頃のお話も聞いてみます。
「多摩美に入った時点では演劇がやりたいとか女優になりたいとか思ってた訳じゃなくて、バレエを十何年やってきて、それでプロになって生きていくんだと思っていたのがなくなってしまって、何をやっていいかわからない状態だったんです。でも当時多摩美はなにやってもいいよって感じのカリキュラムだったので、映像のカメラの勉強を始めたんです。あたし動物が好きで、バレエをやってなかったら獣医になりたかったんですけど、獣医はさすがに無理だから、カメラの勉強して、動物のドキュメント番組とか撮影するチャンスがあれば、動物と触れ合えるかもしれないって思ったんです。浅はかですねぇ(笑)。でも実際に動物を撮影してみたら、下手クソで……動物を愛する気持ちばっかり先走って、カメラがブレちゃうんですよ(笑)」
 根っからのパフォーマー気質の中林さん、その動物の映像、見てみたいものです。
「多摩美では、快快(中林さんの所属していた劇団)のメンバーと同級生で、気が合って、卒業制作をみんなで作ることになったんです。最初から演劇を作ろうって集まったというよりも、みんなで何が作れるか考えていく中で自然と演劇になっていった気がします。快快は、当時は小指値と名乗っていたんですけど、その卒業公演が旗揚げになったんです」
 快快のお話も伺ってみます。
「快快は、集団制作という側面があって、話し合いを延々重ねて作っていくんです。クリエーター気質のメンバーが多くて、出演することしかできない自分にコンプレックスみたいなものがありました。快快が評価されていくのはすごく嬉しい反面、そこに腰巾着みたいに自分がいる意識があったんです。本番直前までシーンが固まらないことも多くて、出演していて即座に対応できない自分が歯痒かったこともあります。そういう作り方はとてもビビッドな感性が問われるし、刺激的で面白いんですけど、反面、俳優としてもっと一つ一つを分析して、繰り返し稽古して磨いてみたいという欲求が膨らんでいきました」
 

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