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2013.03.25

2013年3月22日

国際親善試合 vs カナダ

ヤシキ ケンジ

国際親善試合 vs カナダ

 サッカー日本代表 サムライブルー マッチインフォメーション

SAMURAI BLUE vs カナダ
2013.3.22 ハリファ・インターナショナルスタジアム
 
 
 ブラジル行きをかけた戦いも終盤を迎えているようで、次のヨルダン戦の結果次第で世界最速でW杯出場が決まってしまうという。
「え? もうW杯いけんの?」という誰がどう見ても、物足りないという事実。
 この物足りなさは何なのか(まだ決まってないけど)?
 アジア予選くらいは軽々と突破しろよという、なんだか分からない偉そうな気持ちと、ちょっとくらいは苦戦してヒヤヒヤさせられたり、負けたりなんかして綱渡り的な気分が欲しいというワガママな気持ちが混在している。ちゃんとやって欲しいけど、どっかで失敗もして欲しいという相反した気持ちもある。
 今回のカナダ戦は、そういう意味で観ているこちらをいい按配で不安にさせてくれた。
 本田・長友という大黒柱と呼べる二選手がいないなかでどうなるのかと不安視する声のなか、適度に不安をかき立てて、モヤモヤとさせてくれる試合になったわけである。
 中村憲剛選手や酒井高徳選手が活きていたという良い結果もあるが、決して強くはないであろうカナダ(FIFAランク68位)相手に辛勝というのは、いい。これで日本が引き分けたり、負けたりでもしていたら、もっと暗雲漂う感じになり、さらに良かったのではないだろうかとも思う。 それくらいの負荷があって、はじめてW杯の切符を掴んだとよろこべるのではないだろうか。
 なんかこのまますんなりと、W杯の切符を手にしてしまうと、W杯のありがたみみたいなものが、また一段とうすーくなるような気がしてしまうのだ。W杯童貞だった頃の日本は我々観戦者を含め初々しかった。頬を紅く染めながらはじらいもあったし(あったのか?)、擦れてないウブさが良かった。
 しかし、4回も連続で出場もするといつしか初々しさは消え去っていき、抱いて抱かれて当たり前。挙句の果てには「アイツ下手だもん……」なんて毒づく始末。可愛げもへったくれもあったもんじゃない! このビッチめ! といったような、ま、慣れって怖いよねっていうことですね。
 
 とにかく別に最速なんかじゃなくてもいいから、こちらを楽しませてくれて、その上で確実に出場権を得るという流れが好ましいなと。あんまりにもスムーズに終盤にやってくると、変なワガママも出てきてしまうものです。
 しかし、カナダ戦はなんだかんだといってもテストマッチなわけだから、なにがどうなってもテストだからいいのだといえる。次のヨルダン戦の本番で修正してくれればいいよと。
 
 もし次のヨルダン戦でW杯出場切符を取りこぼすなんてことになると、これはもうW杯最終予選の残りの試合は盛り上がること必至である。ただの消化試合ではなくなり、応援する方も俄然張り切るわけで。やはり本田・長友がいないと日本は不完全である、なんて論調も出てきて、6月の最終予選に怪我から復帰した本田選手がいつものごとく空港にどえらいサングラス姿で現れて神様仏様本田様などと救世主扱いされるなんていうのも見たいような、見たくないような。
 
 しかし、カナダ戦は何故に地上波で放送しなかったのかである。
 なんでもA代表の試合を地上波で放送しなかったのは、3年ぶりだとか。
 BSのNHKって、そんな衛星放送なんて高価なモノはうちには無いから。夜中の1時に近所のサッカー中継をしているスポーツカフェへ出向いたわけです。
 平日の深夜、しかも親善試合ということもあってなのか、1時前に店に着くと他に客は皆無。店には店主とおぼしき無愛想なオジサンがポツンと一人。わざわざ営業時間を延長してまで店を開けていたのに、試合開始直前まで客が1人も来ない、もしかしたら誰も来ないんじゃないかという不安な店主の心境を思うと、なんだかいたたまれない気持ちに。
 
 思い返せば、2002年日韓W杯のとき、私は渋谷のとあるBARでアルバイトをしていた。
 オーナーの趣味であるクラシック映画をDVDで流すというコンセプトの店で、オーナーの好きな『ローマの休日』なんかをたらたらと流しているBARだったのだが、そんなもん流したところで客がくるか!ということで、従業員の我々はツタヤに出向き各々好きな映画を借りてきてはオーナーの趣向とは違うであろう人を殺しまくる映画『ナチュラルボーンキラーズ』や女子高生が集団で線路に飛び込んで血がドバドバ出てる『自殺サークル』なんかを店で流しては仕事に励んでいたのである。
 W杯のその時期、そのBARもご多分に漏れずサッカー中継を流していた。もはやコンセプトがブレまくっている店。日本戦の日ともなると、普段は閑古鳥が鳴いていたBARも客が入ってきたりして、W杯期間中はそれなりに繁盛もしていた。しかしW杯が終わってしまうと、また元通りのなんだかよく分からない映画BARに戻り、お客さんはほとんど来なくなり、ほどなくして店は潰れた。
 
 このBARでの話はもっと書きたいこともあるのだが、そんなどうでもいいサッカーとは関係がなさすぎる話を書き連ねても叱られそうなので、自重。
 BSの解説は福西氏の丁寧な解説であったが、試合中何度か「今のは、松木だったらもっとはしゃいでいただろうな……」などと、センチメンタルにも似た気持ちにさせられてしまったのがなんだか悔しい。
 最後に、気になった選手のコメントをピックアップしてみた。
 
「アジアの最終予選はアウェーが醍醐味というか、僕も変な意味で楽しみじゃないですけど、芝生も悪いし、笛もよくないけど、それは分かってますし(中略)そういうのを醍醐味だと思って楽しみながらやります」  /DF内田篤人のカナダ戦前の一言
 
 アウェーの醍醐味、そして何が起こるか分からないと云われる最終予選の楽しみの一つでもあるわけで。
 
「欲が出過ぎて、自分らしからぬループで打ったら、よく分からない方向に飛んだ。普通に打てばよかった。あれは申し訳なかった」  /FWハーフナー・マイクのカナダ戦後の一言
 
 よく分からない方向じゃダメだ! 次は普通に打ってくれ! ガンバレ、ハーフナー!
 
 

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