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2014.08.15

「恋する旅女、世界をゆく」アルゼンチンBBQのできる宿と、サルタの美女一押しの可愛い雑貨屋さん【9人目】

小林 希

「恋する旅女、世界をゆく」アルゼンチンBBQのできる宿と、サルタの美女一押しの可愛い雑貨屋さん【9人目】

アルゼンチンに入国、そして闇両替事情とは

チリからアルゼンチンに移動した。

ホット・チリ(唐辛子)のように南北に細長い形をした国のちょうどヘタにあたる場所がアタカマ砂漠で、サン・ペドロ・デ・アタカマがある。そこから真東へと移動し、アルゼンチンへ入国する。移動は夜行バスに乗って、10時間ほどかかり、サルタという街についた。

バス停でまずは両替をしたい。

実はアルゼンチンには闇両替というものが存在する。南米を旅したことのある人ならば一度は聞いたことのあるものだと思う。それほど、「よく耳にする」両替法だからだ。

普通、両替をするときは、正規レートなるものが存在し、そのレートは銀行や両替所、空港やホテルなどによって多少変動するものの、基本的に大きな差はないものだろう。

しかし、「アルゼンチンの闇両替」というのは、だいぶ違う。たとえば(当時)正規レートが1ドル=6.5ペソほどだったのだけど、闇両替をすると、1ドル=9.5ペソ〜11ペソも違ったりする。闇両替をどの街でするか、100ドル札をもっているか、などでレートが変わる。

そんな話を聞いていたものだから、アルゼンチンに入国する前のドル集めが大変だった。なんたって、日本からドル札なんて持ってきていなかったので、ペルーのATMでドル札を引き落としまくった。

ちなみに、なぜ闇両替をする人たちが多いかというと、アルゼンチンの経済状況悪化(デフォルト=債務不履行、間近とも……)に対する一部の市民の動きで、ペソの暴落について問題視しており、ペソよりもドルを持ちたがっているかららしい。要するにペソはそのうち紙切れになるから、それならば多少無理をしてもドルをたくさん手元に置いておきたい、ということだ。

かつて2001年にも経済破綻をしているが、徐々に景気が回復していた矢先のことらしい。
とはいえ、旅人にとっては、ありがたい(なんて言って、アルゼンチンの皆さん、ごめんなさい)。

そうしてサルタのバス停で、すぐにでも闇両替をしてくれる人を探したのだけれど、見つからない。向こうから「カンビオ〜(両替のこと)」と近寄ってきてくれるのを待つのがいいのだと思うが、上手くいかない。

なので仕方なく(悔しくも?)、10ドルだけ正規レートで両替をして、タクシーに乗り込み、目星を付けていた宿に向かった。

ところが、宿はこの時期ダカール・ラリーの開催があってどこも満室。3、4軒ほどまわり、ようやく見つけた宿というのが、La Posta Hostelだった。

これが正解! なんたって「アルゼンチンBBQ」が楽しめる宿だったのだから! 

さらにホステルのボスが闇両替をしてくれて、1ドル=9.5ペソで、数百ドル分を手に入れることができた。(後になって分かったけれど、街によって闇レートが違うので、一度にたくさん変えないことがコツらしい)

チリからアルゼンチンへ入国。国旗がたなびくイミグレで
サルタでようやく見つけたホステル
ラ・ポスタ・ホステルの廊下兼リビングは開放的な空間
ホステルは共同キッチンがあり、自由にご飯がつくれる

これが、アルゼンチン式BBQか!!(驚)

私の部屋は男女共同のドミトリーで、その時同室だったアメリカのおじさんが「今夜みんなでBBQしよう! アルゼンチンBBQだぜ!」と誘ってくれた。
宿のスタッフが一緒に肉を焼いてくれるらしい。

やった〜! 肉だわ!

29歳で旅に出てから、すっかりと食の好みが変わった。魚より肉だし、焼き物より揚げ物が好きになった。移動中のおやつは、チョコレートよりも断然ポテトチップス。一気に一袋食べてしまう。

そんな肉食旅女(四字熟語みたい?)の今、アルゼンチンの肉が楽しみで仕方なかった。
「マクドナルドのハンバーガーでさえ、アルゼンチンの肉は上手すぎる!」と、どこかで出会った旅人が吠えていたっけ! しかも、アルゼンチンは、BBQのやり方というのが独特だというのも聞いていたから、今宵開催される宴には絶対に参加必須なのだ!

そして夜を待った。

時計は午後7時をまわり、8時、9時となるのだが、なかなか宴は開催されない。なぜ? 中止にでもなったのかしら? 肉を恋いこがれているというのに、お預けとはつらい。

いや、違う。これも知らなかったのだけど、アルゼンチンの夕飯は実に開始が遅いらしいのだ。午後9時なんかで、お店がようやくオープンするところも多い。

そして? ええ、恋いこがれたBBQが開始されたのは、(oh my god!)0時を回る頃だった。

さらに知らなかった……。アルゼンチン式BBQは、二段になって、下が炭、上が肉なのだけど、直火ではなくて熱でじわじわと焼いていくように火を通すから、時間がかかる!
結局食べはじめたのは1時頃だった。

それも、肉の焼く順番があるというのが驚きだ。さらに美味しい部位ほど順番が遅いというではないの……。なんだか目の下にクマをつくりながら、肉をむさぼるというのが滑稽な、夢のような体験だった。(本当に夢の中で食べていたかも?)

たしかに、アルゼンチンBBQが独特なやり方だというのも、よ〜く分かったわ!

午前0時前に開始されたアルゼンチンBBQ
肉の焼き方にはこだわりがあるらしい
宿泊者と一緒に午前1時に「いただきます〜」

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