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優雅な肉体が最高の復讐である

2019.12.30 公開 ツイート

武田真治がランニングを辛い記憶にしないために最初1.5キロを走った【再掲】 武田真治

美しい肉体が話題の武田真治さん。「どんなお金持ちでも厚い胸板はお金で買えない」と著書『優雅な肉体が最高の復讐である。』の中でおっしゃっています。新年には、NHK「みんなで筋肉体操」の新作も放送されるとのこと。あらためて、武田真治さんの肉体ヒストリーをお届けします。(写真:HIRO KIMURA スタイリング:伊藤伸哉 ヘア&メイク:酒井啓介)

理想の肉体に近づきたいなら「無駄」に立ち向かうしかない

縄跳びしていて最低限、目眩(めまい)や動悸がしないこと、膝に痛みがないことを何度も確認できたら、ランニングに挑戦してください。

最もハードルの高い運動としてランニングをあげる人も少なくないでしょう。確かに通信や交通手段が発達している現代社会の中では「走る」ことは無駄とさえ言えるかもしれません。

しかし健康や理想の肉体を手に入れたいのなら、その「無駄」に立ち向かうしかないのです。

ただ、無理はしないでください。初めから速く走ろう、長く走ろうと欲張らないこと。身の丈以上の目標を掲げると挫折のリスクが高まります。

僕の場合、神宮外苑を1周することから始めました。距離にして1.5km弱。皆さんもご自宅近くでそれくらいの短いコースを探してみましょう。きっとどこかにあるはずです。

途中で足が止まると、また走り出すときに膝だけではなく精神的な負担になりますから、信号ができるだけ少なくてノンストップで走り続けられるコースを見つけてください。

初めのうちはこの1.5kmを走ることを目標にします。どんなに遅い人でも10分ちょっとで走れるはずです。

おそらく走り始めて数日であっという間に1分くらいはタイムが縮められると思います。それまで何もやっていなかったビギナーのほうが伸び代は大きいでしょう。

1か月も続けると8分前後で走れるようになる人もいると思いますが、それ以上はスピードを追求しないようにしてください。タイムを求めすぎるとランニングが辛い体験として体内にインプットされてしまいます。人は自ら進んで辛い体験に繰り返し向き合おうとはしません。

「今日は随分速く走って疲れたから、しばらく休んで来月から仕切り直そう」などと、やらなくていい理由にして、先送りの精神に打ち負かされてしまいます。先送りの精神は運動習慣の大敵です。決して介入させてはいけません。

なので、短い距離を息を上げながら速く走るのではなく、むしろ長い距離を心拍数をなるべく上げずにゆっくりと走る方向に努力してみてください。

僕と同年代のかたなら1.5kmを週に3日くらいで2~3か月かけて身体を慣らしていって、その後ゆっくりとでも45分ほどを週2回走れるようになれば、随分スッキリした体形を保てるはずです。

関連書籍

武田真治『優雅な肉体が最高の復讐である。』

鍛え上げた肉体は人生を変える! 武田真治がはじめて明かす、コスト0円でつくった美しい肉体の秘密。 「肉体は人生の名刺である」 華奢な身体とフェミニンな雰囲気で絶大な人気を誇った10代から20代前半。しかし、いつしか身についた傲慢さと、不健康な生活が身体も仕事も蝕んでいく――。25歳の時、顎関節症を発症し、はじめて自らの身体を意識。そこから始めた、東京体育館でのベンチプレスを中心としたトレーニング。身体はいつまでも進化し続けることを教えてくれる、武田真治の肉体ヒストリー。

武田真治『上には上がいる。中には自分しかいない。』

ふがいない自分を支えてくれたのは、「言葉」と「筋トレ」だった。 破れない殻。失敗におびえる自分を乗り越えるために――。 再ブレイクの裏側、知られざる出来事を赤裸々に綴る。 デビュー後すぐに大ブレイクするも、次の一歩が踏みせず、次第に長いトンネルに入った武田真治。事務所からは「売り時は終わった」と言われ、別の仕事を探すべきなのか悩んだという。そんな時でも続けたのは、自分を奮いおこす言葉を壁に貼り、筋トレを続けることだった。 「夜の空想家ではなく、昼の実行家でいる。」「鏡の中で小さくまとまらない。」「見せかけの筋肉なんてない。自信をもって鍛えていい。筋肉は実力だ。」etc…。地道な努力はいつしかNHK「みんなで筋肉体操」へとつながり、再ブレイクとなった。「臆病者の時間が長すぎた」と自らの反省を込めて届ける、生きているうちに生まれ変わるためのリアルなメッセージ。

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優雅な肉体が最高の復讐である

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武田真治 俳優、ミュージシャン

1972年、北海道生まれ。俳優、ミュージシャン。 89年、第2回ジュノンスーパーボーイコンテストでグランプリ受賞。 翌90年にTVドラマで俳優デビューを果たす。 92年、TVドラマ「NIGHT HEAD」で注目を浴び、「七人のおたく」で映画に初出演。 95年には蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」で主演を務めた。 映画「御法度」では日本アカデミー賞優秀助演男優賞とブルーリボン賞助演男優賞を受賞。 演劇・ミュージカルで活躍する一方、NHK「みんなで筋肉体操」で鍛え抜かれた肉体に注目が集まる。また、サックスプレイヤーとして多彩なミュージシャンと共演、ライブをこなす。著書に『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)がある。

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