武田真治さんの美しい肉体がいかに作り上げられたか――? 実は、この肉体、コスト0円のきわめてシンプルな方法によるものなのです。武田さんの新刊『優雅な肉体が最高の復讐である。』の刊行を記念して、本書から一部抜粋してお届けいたします。 (写真:HIRO KIMURA スタイリング:伊藤伸哉 ヘア&メイク:酒井啓介)

まずは立ち止まる

 僕はトレーナーでもありませんし、スポーツ選手でもありません。本格的に運動をスタートさせようと、まずスポーツクラブに入ってトレーナーさんに指導してもらうことを、僕はもちろん否定しません。むしろ経済的、時間的余裕のあるかたはそうするべきだと思います。

 しかし、もう何年もスポーツクラブのチラシやホームページを眺めているのに行動に移せない人って、きっと少なくないでしょう。

「入会しても結局時間が合わなくて通えなくなるんじゃないか」
「入会したことで安心して通わなくなるんじゃないか」
「そうなったらお金がもったいないんじゃないか」
「今の自分が通ったら誰かに笑われるんじゃないか」
「果たして自分の身体は本当に変わるのだろうか」
「だいたい痩(や)せたからなんだ」
「トレーナーがイヤな奴だったらどうしよう」
「そもそも運動バカが一番嫌いだ」

 いろんな理由をその都度見つけてしまっては、いつも同じところで立ち止まってしまう気持ち、僕もよくわかります。

 誰だってわざわざかかなくていい恥なんてかきたくないし、時間もお金も努力も無駄にしたくはありません。

 スポーツクラブに入って失敗したり、誰かと比べられたりする前に、やれることをやってみましょう。

縄跳びを始めてみる

 

 特に僕と同世代で久しぶりに身体を動かすというかたにいきなり激しい運動はお勧めできません。まずは少しずつ身体を動かして、心拍数が上がり汗をかくのに慣れることが必要です。第6章で触れるように僕も以前顎関節症(がくかんせつしょう)になったとき、縄跳びから運動を始め、ジムに通うようになるまでの半年くらいは、縄跳びだけをやっていました。

 まったく運動をしていないと少し動いただけで、息がすぐに上がって辛くなります。僕の経験からいうと、運動は動き始めて身体に熱がこもり、汗をかき出すまでが辛いはずです。汗をさらさらとかけるようになると、運動が辛くなくなります。縄跳びは、ランニングと同じ有酸素運動なので、続けていると汗を上手にかけるようになります。

 それに運動に慣れないうちに外を走ったりすると、思わぬ危険や怪我(けが)に見舞われかねません。意識が朦朧(もうろう)とする中、かなりのスピードで次から次へと景色や状況が変わるので、脳の情報処理が追いつかず、その結果車道と歩道のわずかな段差で転んだり、赤信号を見落としたりして、危ないのです。

 身体にストレスが少ないという点でも縄跳びはセーフティな運動です。ランニングである程度スピードを出すと、体重の2倍から3倍の着地衝撃が膝(ひざ)などにかかるそうです。体重70㎏だと最大200㎏以上の衝撃がかかる計算。その点、縄跳びはその場をぴょんぴょんと両足で跳ぶので、身体への負担はずっと少ないのです。

 まずは100回、1回もミスしないで連続して跳ぶことを目指してみてください。

 おそらくある程度いいテンポ感でやろうとすると、あっという間に突っかかるでしょう。久々の運動に手足がバラバラで、自分のイメージする縄跳びができないことに驚くはずです。一度もつっかえずに100回跳ぼうとすると、冗談みたいにゆっくりとしかできないはず。

 しかしそれを静かに受け止めることでしか、先へは進めません。

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