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2014.08.01

「恋する旅女、世界をゆく」ホテルの美女スタッフが教える、ボリビアのウユニからチリへ抜けるツアー。大自然満喫! 満天の星空も必須!【7人目】

小林 希

「恋する旅女、世界をゆく」ホテルの美女スタッフが教える、ボリビアのウユニからチリへ抜けるツアー。大自然満喫! 満天の星空も必須!【7人目】

ボリビアのウユニからチリへ行くことにした。行く方法として選んだのは、『チリ抜けツアー』と旅人の間で呼ばれている、ジープに乗って、数人でウユニからチリとの国境まで連れていってくれるツアーに参加する方法。

なにが良さそうって、チリへ抜けるまでの間に出くわす数々の大自然が、噂に聞くだけでも奇跡的な光景だろう思えたのだ。

アンデスからアタカマ高地を駆け抜ける間に、いくつもある湖の色が緑や赤や青と変化していくとか、ピンク色の可愛らしいフラミンゴがたくさんいるとか、満天の星空が見られるとか……。

それを教えてくれたのは、ウユニ塩湖で宿泊していた塩のホテルルナサラダのスタッフのカーラだ。彼女は、ルナサラダのレストラン担当で、スタッフのリーダをしているらしい。

「意外かもれないけれど、ウユニからチリまでの大自然の景色が最高なの! なんたってアンデス山脈の高地をずっと走るのよ! 星空が最高だと思う」

旅とは、日常を離れた異空間、非日常に身を置くことで、普段では味わえないような冒険心が掻き立てられたり、見知らぬ人や文化、食や言語との出逢いを楽しむことでもあると思うのだけど、私にとって(いや、ほとんどの旅人にとって?)、もっとも感動するべきシーンの一つというのは、圧倒的な大自然を目の前にして感じる「壮大なる地球」との出逢いではないだろうかと思う。

そもそも南米に、来る前から抱いていたイメージは「大自然」だった。幅4キロに及ぶイグアスの滝や、四国の半分ほどの広さをもつウユニ塩湖、全長6437キロで今や世界一の長さではないかと言われるアマゾン川があり、動物たちの楽園ガラパゴス諸島や、アルゼンチンからチリにまたがるパタゴニアの山々がある……。

思い当たる有名な場所には、大自然ばかりが思い浮かぶ。
そんな南米では、南米らしく、とことん、大自然を満喫したい。
そう思っていた。

カーラに、「最高の大自然が見られる」と聞いちゃあ、いてもたってもいられなくなった。

ウユニ塩湖を出発! ジープで広大な大地を疾走!
奇岩があちこちにある
黒い湖の水面は不思議な紋様
黒い湖の畔は背の低い草木が点在する

一泊二日の満天星空チリ抜けツアーがオススメ

チリ抜けツアーは、ウユニの街中で申し込める。ツアーを組む旅行会社がたくさんあるからだ。ただし、そのほとんどが二泊三日となっている。

実は、その一泊目の内容というのが、ウユニ塩湖の中や周辺を観光しようというもの。ウユニからは離れないらしいのだ。

正直、ウユニはだいぶ堪能した。だったら、何もわざわざツアー一日目をウユニで過ごす必要はない。初日からウユニを離れてチリへ向かいたい。一泊二日で国境まで行ってくれるツアーはないのだろうか。

そう思っていたところ、同じことを考えている旅人が運良く集まって、一台ジープを借りられることになった。

出発の当日、朝9時にエージェントの前で同乗者が集合した。メンバーは私をふくめ日本人5名(男3女2)、ロシア人の女の子1名だった。

標高3000〜4000メートルの高地は荒涼とした砂漠のようで、ジープは道なき道を、何を目印にしているかも謎のまま疾走する。

高地ゆえ、酸素は非常に薄く感じられる。意識はしっかりあるものの、なんだか目の前の世界があまりにも非日常的で、どこか夢の中を彷徨っているような感覚すらある。おそらくそれは、遠くに聳える5000メートルほどの山以外、僅かに草木があるにしても、なんだか生命の通わない世界(それが夢の中のシーンのよう)だと思ったからかもしれない。

遠くに聳える山の高さも、現在地から山の麓までの距離も想像がつかず、何度となくスケールアウトしてしまうのだ。

ようやく、「黒い湖」とよばれる湖に着いた。湖の水面は、苔なのか、なんとも不思議な模様が浮かんでいるようにみえる。湖畔には奇岩がいくつもあって、背丈の低い草木が点在している。

ここでのランチはピクニックとなった。車の後ろに野菜やツナ、ライスがお皿に盛られて並び、自由に取って食べる。高地で食べるトマトがあまりに美味しくてびっくりした。

満腹になったところで、皆各々好きなところで野外トイレをすまし、ふたたび出発した。

その後、小雨が降り出したり止んだりするし、気温はぐんぐん下がっていき、かなり寒く感じられた。いい加減、真夏の南米を感じたいのに、なぜ寒いところばかりなのだ? 
それでも偉大なる自然の作り出す光景は美しく、刺激的で、おかげで見所満載な道中、何度も車を降りては寒さのため猛ダッシュで車に戻る、の繰り返しとなった。

その後、今にも倒れて転がってしまいそうな奇岩を見て、「赤い湖(ラグーナ・コロラド)」と呼ばれる標高4278メートルの湖へと向かった。

正直、赤い湖へ来るのが一番の楽しみでもあった。なんたって、水が赤く見えるうえ、そこにピンク色の野生のフラミンゴが大量にいるというのだから!!!

いよいよ、フラミングの群れとご対面!
車は赤い湖の畔で止まった。

たしかに……水面が赤い。赤いというよりは赤茶色ともいえる。
しかし……どこにいるのだ? フラミンゴ?
あの……、遠くにみえる、ぽつん、ぽつんとみえる鳥がフラミンゴ? え? 可愛いピンク色のフラミンゴが身を寄せ合って、我々を待っていてくれるのではなかったの??

ドライバーも一言、
「あれ〜、今日はずいぶん少ないな〜」って。
いや、いや、少ないのは見れば分かること! なぜ少ないの?? それにはドライバーも肩をすくめただけだった。

「じゃあさ、なんで水が赤いの?」と聞くと、
「それはプランクトンの色さ!」と軽快に教えてくれた。
どうも、湖の塩分濃度が高いため魚は生息できないのだけど、そのかわりプランクトンが多くなって赤くみえるそうな。フラミンゴは、プランクトンを食べるため、湖に群生するらしい。とはいえ今日はどんな事情(用事?)があってフラミンゴさんたちはいないのかしら?

その夜、赤い湖の畔にある小屋のような宿で、全員宿泊することになった。これも、ツアーの予定に組み込まれている。寒いなか、肩を寄せ合うようにして、出された食事で胃袋をあたため、それから暖のとれない部屋で毛布にくるまりながら、早々に就寝することにした。

しーんとする部屋。部屋は同じツアーのメンバーがそれぞれのベッドで眠っている。真っ暗な部屋で、ふと誰かが懐中電灯を付けてごそごそと起き上がるではないの。思わず、「どこ行くの?」と小声で聞くと、「星空を撮りにいく」という。同じメンバーの男の子だ。彼は2年以上旅を続けている、旅男だ。彼に、「私も行きたい!」と、寒さのことも考えず、相棒の一眼レフを持ってついていった。

小屋をでる。満天の星よ! の前に、超寒い!!!!!!

し、しかし……見上げると、期待以上に、広大な宇宙に浮かぶ無数の星が瞬いている。しばし天を仰ぎつづける。見ればみるほどに、星の数は増えていくんじゃないかと感じられた。

三脚を立て、カメラを固定して、星空の撮影をする。手がかじかみながら、なんとか設置。白い息が空中に吐き出される。ようやく撮れた写真は満天の星空。天の川までしっかり写った。

大量のフラミンゴは見られなかったけれど、無数の星空を見たら、もう十分満足よ! ボリビアへ想い残すことはなさそうだ。お互い写真撮影は成功だねと話し、彼はさらに写真を撮り続けるといい、私は「寒いと私、死んでしまうから……」と訳のわからぬことを吐き、寝床へと戻った。

毛布にくるまりながら、あんな星空を見たのはいつぶりだろう……と考えていたら、いつの間にかおちていた。
 

ランチは車に詰め込んだご飯をビュッフェスタイルで
前方に聳えるアンデスの山々
今にも倒れそうな奇岩
赤い湖にやってきた!
大量のフラミンゴはどこ?
赤いのは大量のプランクトンの色だそう
赤い湖の畔で宿泊。とっても寒い!
ツアーメンバー肩を寄せ合い夕飯を過ごす
満天の星空!

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