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南極調理隊タテヤの越冬日記

2014.07.15 公開 ツイート

第10回

本日をもって太陽ともお別れです 竪谷博

 こんにちは。第55次日本南極地域観測隊調理隊員のタテヤです。日本はもう夏ですね。こちら昭和基地は、これからの7月8月が冬本番です。

 では前回の続き、少し遡って5月後半の記録からいきましょう。

 5月17日。南極にいてもこの時期になると食べたくなる筍! 筍ごはんを作りました。


 三陸の美味しいわかめと一緒に若竹煮も作りましたよ~。残念ながら採れたての筍ではありませんが、雰囲気だけでも旬を味わうことが、南極ではとても大事なのです。


 5月19日。ブリザードのこの日は、恒例の玉ねぎの皮剥き大会! みんなでやればあっという間に終わるのだ(^^)


 5月20日。鰈の煮つけ。


 5月24日。観測用ゴム気球打ち上げ。


 宙空隊員が、上空30kmの高層大気を調べるために、ゴム気球に軽量の測器をぶら下げて打ち上げるところ。


 5月24日。タロとジロで有名な1次隊が上陸したポイントに行ってきました!


 上陸地点から見える南極の雄大な景色です。ラングホブデの岩山、長頭山が見えます(ラングホブデというのは、昭和基地の南方約30km、地面に雪や氷がなく、岩や地面が剥き出しになったエリアです)。


 5月25日。スイーツ部の隊員とシュークリームを作りました!


 休日のおやつの時間です(^^)


 出ました! 北海道標津漁師が手作りした鮭の燻製。休日のバーにまたまた登場です。


 丸ごと一尾を出刃包丁で切る!


 あとは、皮を剥ぎながらむしゃぶりつきます。




 こちらは、ニシンの山椒漬けと赤ホヤの塩辛。おつまみには最高の逸品。小皿に取り分けて頂きます!

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南極調理隊タテヤの越冬日記

南極ではどんな暮らしをしているの? 何を食べてるの? 第55次南極観測隊・調理担当隊員タテヤが、昭和基地での日々をレポートします。

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竪谷博

1972年、東京都生まれ。日本料理店での修業を経て、居酒屋・風神亭チェーンの料理人として腕をふるう。41歳で一念発起し、第55次南極観測隊の調理担当として、2013年12月、昭和基地に赴任。ただ1人の調理担当隊員として、第55次南極観測隊越冬隊24名の活動を支え、15年3月に帰国。同年7月には東京都杉並区に居酒屋「西荻窪じんから」をオープン、居酒屋激戦区の西荻窪で多くの人に愛される人気店になる。47歳で再び一念発起し、第61次南極観測隊越冬隊の調理担当として、19年12月、昭和基地に赴任。越冬隊30名の活動を支えている。

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