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2014.07.01

2014ブラジルW杯 VSコロンビア

ヤシキ ケンジ

2014ブラジルW杯 VSコロンビア

1-4。この敗戦を「こんなものさ」とニヒルに受け止めるか、これからの日本代表の姿に思いを馳せるか、それが問題だ。それにしても、ハメス・ロドリゲスは、なんかすごかった。
 

 ただもう単純に、役者がちがう。ちがいすぎた。
 後半になってハメス・ロドリゲスを投入するその機を見る目を見ても、監督もコロンビアの方が一枚も二枚も上手だった。
 ハメス・ロドリゲスの日本をあざ笑うかのような華麗な弧を描くループシュートの4点目。
 これ以上のない酷くも美しい引導を相手のエースに渡されるという決定的な結末で、
日本のW杯は呆気なく終了した。
「W杯で優勝する」と本田が公言してから、他の選手も口ぐちに優勝と言い出すようになってきた日本代表。
 選手たちが本気で優勝を目指すのは志高くていいことなのだが、我々観ている側は、ずっと違和感を持ち続けてきたのも事実である。
 鼻で笑うのともちょっとちがう。なんだかよく分からんが、尋常じゃない向上心は持っているようだし、ここはひとつどこまでいけるのか見てみようじゃないかという、ちょっと歪つな応援スタンスにさせられてしまった感がある。
 選手を除き、まさか本気で日本が優勝するなんて思っていた人はいないハズである。
及第点としてグループリーグ突破のベスト16、それ以上いけたら上出来。
 おそらくそれが一般的な見方と期待だった。
 そして今大会の日本は弱かった。弱小国の名を欲しいままにするほど、すごく弱かった。
 今大会中の日本の不甲斐なさに苛立ちに、友だちからもらった背番号10香川のユニフォームを燃やしてしまおうかとも考えたが、勿体ないからとりあえず止めておいた。
 決勝トーナメントに進出したコロンビアがトーナメント一回戦でウルグアイに勝利した際に、勝利に歓喜した人の祝砲が女性に当たり死亡したそうである。
 同じく一回戦のブラジルとチリとのPK戦の最中に心臓発作を起こして死んだブラジル人もいたらしく、我々日本人とはサッカーに懸ける意気込みが違いすぎることを痛感。
 応援する側ですら、それほど尋常ではない訳だから、選手のモチベーションは推して測るべしである。
 日本は負けても渋谷の交差点でハイタッチが飛び交い、痴漢天国に変わり果てるある意味ゴキゲンな一面は持っているが、まだ生ぬるい。
 試合後、渋谷の交差点には全裸のサポーター男女が集い、信号が青になると集団乱交開始。
 勝った喜びも負けた悔しさも「ニッポン!ニッポン!」の掛け声のなか、性によって発散する。
 信号が赤に変われば日本人のストロングポイントである俊敏性を如何なく発揮し即座に退散!
 助平大国日本のあるべき応援姿ではないだろうか。
 自分でも何を書いているのか分からなくなってきた。かなり悪酔いしているかも知れない。

 敗戦の翌日、ザッケローニは退任表明をし、あっという間ザックJAPANは解散してしまった。
 思い返せばザックJAPANの初陣であるアルゼンチン戦をスタジアムまで観に行ったとき、当時のベストメンバーのアルゼンチン相手に勝利を収め、これ以上ない期待を抱かせてくれたチームだった。その集大成であるこのW杯は優勝どころか1勝も出来ずに無残な結果で終わってしまった。
「小学生とか高校生とか巧いですけど、ここっていうところでヒーローになれる選手に出てきて欲しい」という、内田のコメントがいまのサッカー少年たちに響いていることを信じたい。
 これまでの4年間は本田という選手がその役割を担ってきていると我々日本人は思ってきたし、前回のW杯ではそうであったが、今回はそうではなかった。
 ハメス・ロドリゲスのようなスペシャルな選手がいない分、カバーしながら戦うのが日本の姿勢だったが、それも実践できないままだった事が虚しいばかりである。
 次の新しい監督がくれば、呼ばれる選手もまた変わってくるだろう。
 これからの4年間で、いまはまだ名も知らない選手が台頭してくるかも知れないし、
そんな選手が日本をより高みへと引っ張っていってくれるかも知れない。
 ビールをグラスに傾け、粟立つ琥珀の向こうに、これからの新しい日本代表の姿を
夢見ながら、これからも見続けていきたいと思う。

 

 

 

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