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2002.09.15

第10回

リゾートという誘惑(2)競売リゾートマンションは不動産市場のカリカチュア

橘 玲

リゾートという誘惑(2)競売リゾートマンションは不動産市場のカリカチュア

 1,000万円で買ったマンションが、翌日、2,000万円で転売できるとしたらどうだろう? 平成大不況の世の中で、こんなにおいしい話はめったにない。
 あるいは、1LDKや2LDKのマンションが1万円で売られていたらどうだろう? これも、なかなか魅力的な買物だ。
 こんな不思議なことが、リゾート物件の競売市場では日常的に起きている。

 先日、伊豆高原の高級リゾートマンション(大型3LDK)が最低売却価額700万円で競売にかけられていた。温泉大浴場はもちろん、屋外プールにテニスコートまで付いたバブル最盛期の豪華仕様の物件だ。所有者は倒産した建設会社で、保養所として使っていたらしい。弁護士が管財人になっているので、第三者による占有など面倒な権利関係は一切ない。おまけに、ベッドからダイニングテーブルまで、家具はすべて残されたままだ。
競売の資料にはマンション名まで出ているので、地元の不動産業者で相場を調べると、この競売物件と同じマンションの同じクラスの部屋が2,500万円で売りに出ていた。競売価格の3倍以上である。
 この物件は、けっきょく、地元の業者に1,000万円強で落札された。それでもまだ相場の半額以下で、1,500万円も安い。多少ディスカウントして2,000万円で転売しても、利回り100%、1,000万円のボロ儲けである。
 そうかと思えば、同じ時期に熱海のリゾートマンションが、最低売却価額1万円で競売にかけられている。
 こちらの方は、それでも入札者が現われず、特別売却に回された。管轄の静岡地裁沼津支部に1万円を持っていけば、その場であなたのものになる。
 なぜ、こんなことが起こるのだろうか?
 それが、今回のテーマである。

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