松本清張ドラマっぽさ全開のSTAP細胞騒動

 それにしても、ここのところ話題の理研の小保方晴子ユニットリーダーである。今回の騒動については、ジェットコースターのように上がったり下がったりの彼女の評価に、眩暈がしそうな気持ちで見てきた……。本コラムでも、2月に「世界レベルの女性にも「癒しと優しさ」を求める日本の文化気風は、アリか? ナシか?」に取り上げてから、わずか2か月。NHKの朝ドラもここまでの急展開はないだろうというか、むしろ朝ドラのヒロインのごとき頑張り女子キャラ登場と思って見ていたら、いつの間にか謎が謎を呼ぶ展開の開局〇周年記念松本清張ドラマになっていたというような、そんな印象である。

 もはやこのトピックは、科学技術ニュースではなく大方芸能ネタ扱いなのも残念だ。先の4月9日に行われた記者会見では、彼女はSTAP細胞の実在を断言。だが、理研側はすでに彼女1人の「捏造」と主張している。食い違う証言、高まる緊張感。小保方氏の紺のワンピースに真珠のネックレスという組み合わせもまた、反省してますっぽくお通夜っぽく昭和っぽく、そして松本清張っぽさ全開である。

 そしてメディアは……またしても割ぽう着について質問。新聞記事ではほぼスルーだったが、私は見た。そして呆然とした。この論戦の中、なぜ割ぽう着? STAP細胞があるのかないのか、捏造か正当な実験成果か、そして個人責任か組織ぐるみか等々、もっと大事な論点があるではないか。どこまで科学を冒涜する舐めた会見だろう。まったく、割ぽう着だなんて、本当に割ぽう着だなんて、いやまったくもう割ぽう着ときたら……。うん? ……いや、案外そこはいいポイントだったのかもしれない。

 私は震撼した。あえて言おう。この騒動の背景には、割ぽう着の暗躍あり、と。

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定


アリか、ナシか......あなたのご意見をお聞かせください。

URL NOT FOUND