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  4. ゴールキーパーだけ目を使うのは不公平!?

 五輪が閉幕したソチでは、3月7日に冬季パラリンピックが開幕する。ブラインドサッカー日本代表も2016年リオデジャネイロ大会でのパラリンピック初出場を目指しているので、(夏季と冬季の違いはあるけれど)こちらの大会にも注目してほしい。それを通じて障害者スポーツへの親しみが増せば、この「満員化プロジェクト」の追い風にもなる。

 ところで、障害者スポーツ最大のイベントであるパラリンピックには、健常者も出場することをご存じだろうか。たとえば冬季大会なら、アルペンスキーの視覚障害カテゴリーで、ガイド役の晴眼者が一緒に滑る。声や音で、後ろを滑る選手にコースや状況を伝えるのだ。夏季大会では、自転車競技の視覚障害カテゴリー(タンデム=2人乗り)は前に晴眼者が乗るし、陸上競技のトラック種目やマラソンのB1(全盲)クラスには晴眼の伴走者がつく。どれも2人のコンビネーションが重要で、高い専門性と技量が求められる役割だ。3位以内に入れば、彼らもメダリストとして表彰台に上がる。単なるお手伝いではなく、れっきとした「パラリンピアン」なのである。

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「ブラインドサッカー世界選手権2014」スタンド満員化プロジェクト

ブラジルW杯だけじゃない! 今年11月、全盲の視覚障害者がプレーするブラインドサッカー世界選手権が東京で開かれる。国立代々木競技場の特設スタンドを満員にして日本代表を応援する――ライター岡田の「ブラサカ満員化プロジェクト」が始動した。

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岡田仁志

昭和39(1964)年北海道旭川市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。3年間の出版社勤務を経て、フリーライターに。深川峻太郎の筆名でもコラムやエッセイ等を執筆。著書に『闇の中の翼たち――ブラインドサッカー日本代表の苦闘』(幻冬舎)。

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