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2000.05.15

ゲスト・田口ランディ

松村 潔

ゲスト・田口ランディ

●暗い幼少時代?

いつのまにか気がついたら、存在感が大きくなっていた田口ランディさん。わたしは、この人がどこの誰だかまだ知られていない頃に、WEBで見つけて、面白い内容だなーと思い、雑誌の記事に文章を引用させていただいたことがあります‥‥。
 生まれた時の東の地平線、つまり生まれつきの個人のキャラクターを示す場所には“射手座”があります。“射手座”は『精神性のはてしない拡大』ということを意味しています。この東の地平線からはじまる第一ハウスは、その人そのものの個性を意味する場所で、ここには、“抑制や老成の意味を持つ土星”があります。そもそも“土星”はメランコリックな天体で、昔から不吉な象徴とされてきました。といっても、それは“土星”に対する正しい理解ではなく、『土星は大人として成熟した意識』というのが正しいのでしょう。これが第一ハウスにあると、子供の頃から、大人的な規範とか、あるいは父親的な生き方みたいなものに自己同一化しようとするのですが、幼少期にそんな試みはとうてい成功せず、自分の理想像とのギャップを自覚すればするほど憂鬱になります。だから、第一ハウスに“土星”がある人は、若い頃はたいてい暗い性格の持ち主になります。しかし、この大人的な模範を示す“土星”を、自らちゃんと演じることのできるような年代になると、徐々に人格が安定感を増して、最終的になんらかの分野で「規範やルールが洋服を着て歩いている」というような、リファレンス的な人になります。そして、この人の意見をほかの人が便覧、参照するようになるのです。わたしが精神世界関係の雑誌の記事に、ランディさんの文章を引用したように。
 こうしたキャラクターなわけですから、田口ランディさんは基本的に、固い、まじめな人なのだと思います。
 さて、“射手座”は“木星”を支配星としています。サインと支配星の関係は、ナギとナミのような関係で、支配星の“木星”が活発に働けば働くほど、“射手座”という個人の個性は、より充実した形で発達してきます。この“木星”は、隠された部屋である第12ハウスにあります。
 第12ハウスというのは、すべての体験が終わり、もう人生が消え去っていくような最後の段階です。精神が身体から分離したり、これまで形に閉じこめられていた意識が無形のものに向かって解放されていくようなプロセス。そこにアセンダントの支配星の“木星”があると、この人の一番良い個性を発揮できる活動とは、目に見えないものとか、精神の微妙な問題を扱うことになります。インターネットも、名前や身体性を失って、メッセージだけが世界を巡る領域。つまりは第12ハウスの世界なので、田口さんがインターネットで記事を書いて人々の関心を集めているというのには、必然性があるのです。

●10天体のうち、4つが仕事を表す第10ハウスに

 生まれつきのキャラクターを示すのは東の地平線ですが、大人になった後の社会的活動を示すポイントは、ホロスコープの頂上にあるMCです。
 MCは“天秤座”の1.69度にあります。つまり田口さんの第10ハウスを支配する星は“天秤座”。このMCから引き続く第10ハウスは、その人の職業を表します。ここで興味深いのは、第10ハウスに“自主性の太陽”“感情の月”“攻撃心の火星”“知性の水星”という4つの天体が集合している点です。
 そもそも占星術では10ある天体を見て1人の人生を考えます。ということは、10天体のうち、4つが仕事のハウスにあると『人生の10分の4は仕事なのだ』という比率になってきます。仕事だらけの人生ですね。
 なかなか華々しくていいじゃないか、という見方もありますが、この“天秤座”に集合している天体の度数が気になります。そもそも“天秤座”というのは、『他者の個性を客観的に評価したり、さまざまな人の考え方に関心を抱いて、ひとりよがりでない活動をしていく』のですが、15 度近辺の半ばにあるサインは、影の作用に侵入を受けてしまうのです。
 “他者の意見を公平に評価する天秤座”にとって、影のサインというのは、180度側にある“牡羊座”。“牡羊座”は、『横暴だったり、個人の思いこみが強い』ことを表しており、“天秤座”の公平さを、この“牡羊座”が揺るがしてしまうのです。
 職業のハウスにある4天体のうちの1つである“感情の月”は、『七歳くらいまでの幼少期に育成される、その人の個人的な感情パターンや人格』を示すのですが、“天秤座”の16.70度にあって、このあたりがちょうど“牡羊座”の侵入を受けた“天秤座”という位置づけにあるのです。
 この16度の意味をサビアンシンボルで読むと、『仕事を退いた船長が、港に出入りする船を見ている』というものです。つまり、他者との付き合いの中で“牡羊座”的横暴さに傷つけられた結果、海に乗り出さず、安全な陸地で、あれこれと何か言ってる姿ということになるのです。実際、陸地にあがって船に乗らない船長なんて、まったく意味をなさないのですが、これは対人関係の“天秤座”が、人と接するのがイヤだと言っていることになります。
 さらに近くには“攻撃心の火星”があり、サビアンシンボルでは『ふたりの男が逮捕される』と読むことができます。
 “天秤座”の客観的で公平に接するというルールを破るような、横暴な“牡羊座”の侵入によって、“天秤座”は傷つき、なんとか修復しようとして努力します。陸地にあがった船長も、あらためて海の航行に挑戦するのです。調和を乱すような暴走的な人との関わりでも、十分に対応できる“天秤座”になるために、こうした調和を乱す意志との融和を試みようとします。一般的なルールに従わない、アンチな活動をしてしまう人。反乱者。集団の裏切り者。地下活動などなど、勝てば正義だけど、負けると、それはただの賊といった浮かばれない意志と、とりあえず一緒につきあってみることが『ふたりの男が逮捕される』という意味なのです。
 こういう度数を持っている以上、田口さんは、人に関心を持つときにも、公には認められないマイナーな人とか、集団の行動に対して異を唱えるようなタイプの人、異物的な人、くすぶってちょっとおかしくなってる人に、どこか肩入れしてしまう傾向を持つことになるはずです。しかし、そういう連中に肩入れすると、田口さんもお仲間だと見なされる。そして「ふたりの男」で分かるように、一緒に逮捕されるのです。かなりものわかりの悪い人のために念を押しますが、これは象徴的な意味ですよ。いつか逮捕されるの? という意味ではありません。
 個人的には、広大な海のような形のない精神世界を扱う。
 職業的にも、ちょっとやばいものを含んだ題材を扱う。
 そして、それらの裁定者となる。
 個人の個性を示すアセンダント、社会的な職業を示すMC、このふたつのグループ周辺を読んでみただけでも、田口ランディさんの特異な立場、個性、難しい役割をこなそうとするところが推理できます。

●2005年に田口ランディは開花する

 今後の予定について見てみましょう。
 太陽系の天体で、かなり外側にある“冥王星”は、公転周期が250年以上ある、非常に遅い天体です。これは太陽系をわたしたち人類の住む世界に対応させた時、この有機体宇宙の外側の銀河の影響を、太陽系に持ち込む架け橋が、冥王星の役割になるのです。冥王星が太陽系の中に持ち込む未知の、外宇宙にある影響力は、太陽系にとっては異質なものですが、うまく消化した場合には、非常に新しいパワーが生まれてきます。
 有機体を変質させるのに十分な力を持つ“冥王星”の作用は、「死と再生の天体」といった言葉で表現されています。
 田口さんの個性を示すアセンダントに、2001年もしくは2002 年あたりに、この“冥王星”が入ってきます。以後10年以上、第一ハウスに“冥王星”がとどまるので、田口さんの人格は徐々に根底から変化していきます。押しも強くなるし、自分独自の境地というか、独壇場的な要素が著しく強まります。おそらくそういう変化に対して、まず2001年とか2002年は、周囲の人たちがその変化をくい止めようとして、批判を加えてくることが予想されます。2001年の夏はそれほど顕著にはなりませんが、2001年11月、2002年5月6月あたりは、強いプレッシャーがかかるでしょう。抽象的な精神性に入りすぎる傾向は初めからあるので、それを具体的なデータとか、保守的な見解をダシにして、誰かが攻撃を加えてくるはずです。
 タイムテーブルににして分かりやすく書いてみましょう。
 1998年末から2001年の年初にかけてが自分の根本的なルーツ意識を強める時で、自分が心理的に何に属しているかを確認する時期。
 2001年から2003年くらいまで、いろんな楽しい遊びや試みを追いかけて、この自分のルーツ意識から来る表現力を多彩化する時期。
 2003年から2004年末まで、この表現力を他者に理解できるように鍛える時期。
 実際に、田口ランディさんが社会的に大きく開花したり、多く注目されることになるのは2005年からです。
 1991年から、田口さんは個人の中に引き籠もって、対外的にある程度閉じていたと思うのですが、2005年からは外に開いていくので、結果的に周囲の目も田口さんに集まるのです。ほかの人はどう思うか知りませんが、この2005年が田口ランディさんの本当のデビュー時期であって、それまではまだ地下活動なんですね。
 結局この人もこれから盛り上がる人で、枯れていく人ではないのでした。 

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