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2000.07.15

ゲスト・清涼院流水

松村 潔

ゲスト・清涼院流水

●かなりとんがった仕事姿勢の作家?

 現在、文庫書き下ろしの『トップラン』シリーズが好評を博している清涼院流水さん。若干25才という若き才能ですね。
 作家の創作の意欲を示すのは、創作したい気持ちを表す“獅子座”のサイン、あるいは実際に書いていく実行動を示す第5ハウスです。
 気持ちの中にあるものを躍動的に表現して、それによって多くの人の共感を得たいという意志が、“獅子座”の中にあるので、売れる売れないはともかく、創作したいという意欲としては、この“獅子座”がなによりも重要となります。俳優とか演技者の場合には、他人から見てちゃんとキャラクターが表現されているかどうかが重要なので、“獅子座”よりは“天秤座”などが適しています。
 さて、清涼院さんの“獅子座”はどうかな? と見てみると、職業を示すMC、つまりホロスコープの一番高いところに、獅子座の3.46度があります。でも30度という広い角度がある獅子座の中でもかなり最初の度数にあります。職業的立場としては、いきなり単純な行動に出てしまいがちな度数。前衛的なサビアンシンボルで読むと、『正装した年取った男が、狩りから持ち帰った戦利品のそばに立つ』というもので、「ほらこんなでかいブラックバス釣ったんだよ」と河口湖帰りのおやじが自慢しているような姿。つまり、自分の若々しさ、力強さを誇示することで、生物学的年齢の流れに抵抗するという度数なんです。
 これを見ただけで、清涼院さんという作家は、とんがった仕事姿勢の方なのではないかと推理するわけです。MCに続く、仕事のハウスである第10ハウスには、“獅子座”の“水星”と“太陽”があります。
 前から書いているように、職業作家の場合、文章を書くわけですから、“言葉の天体である水星”がの性格が大切です。そこで清涼院さんの“水星”を見ると、“獅子座”の7.13度にあります。これをサビアンシンボルで見ると、『共産主義の活動家が、自分の革命的理想を広める』というもの。「なにかアナーキーな感覚を、派手め派手めに主張しようとする」と読めるのです。この傾向は作品にも表れているのではないでしょうか?
 この“水星”のアスペクトは屈折がなくて、けっこうストレートなんです。ちなみに“太陽”のアスペクトもかなりシンプルで、基本的に清涼院さんの“獅子座”には傷というものがありません。たとえば“獅子座”の傷というのは、「外に自分の感動を表現したい。思いのままに展開したい」という気持ちを馬鹿にされたり、抑圧されたりして、鬱屈してしまったりすることを示すのですが、清涼院さんの“獅子座”は脳天気。仕事的に見ると、自分の力を誇示する。そしてわりかしノウテンキ。このあたりには、なんか気持ち良さを感じる図ですね。

●果てしない「多産系」

 さて作家的なもうひとつの要素は、創作行為としての、第5ハウスです。
 ここを覗いてみると、“発展とか拡大を意味する木星”があります。それと、小惑星としては、“地道に果てしない忍耐力をもって育てる力を持つセレス”が“木星”と接近しています。“セレス”の持つ意味には、「完成を期待しないで、いつまでも育てることのできる、やさしいお母さん」といったことがあります。第5ハウスは、「趣味道楽」「子供」「自分の中から生産するもの」を表すので、楽しいものを作り出すということでは、この清涼院さんは、果てしない「多産系」ということなんです。別に小説に限らず、ともかくなにか趣味とか作るとか、産み出すことにおいて、いつまでも枯渇しないでやっていける資質なんですね。
 この第5ハウスも健全で、あまり屈折はないです。
 で、わたしとしては、ここまで読んでしまうと、やっぱり暗い、じめじめした、屈折したところをホロスコープで探さないと、すっきりしない気分になってしまうので、それを探してみました。だって売れてるドラマとか作品って、けっこう暗いじゃないですか! 浮かばれないところを探さないことには、おさまりがつかないのです。
 その人の幼少期というか、家庭環境を示すのは、ホロスコープの地盤を表す、一番下の第4ハウスです。清涼院さんの第4ハウスは、社会的常識性の欠落した“水瓶座”の初期度数にあって、“水瓶座”の支配星である“天王星”は、「消失とか無」を意味する第12ハウスに入っています。ホロスコープの教科書的、定番的な読み方では、『幼少期に家庭環境で満足できなかった心の空白を、後天的に無形のものに触れることで補充する』というパターンです。つまり家庭が持つ深いやすらぎがうまく得られず、このやすらぎを求めるためには、形のない無の世界に触れる必要があるのです。
 さらにホロスコープでは、“月”が0歳から7歳くらいまでの経験を暗示することがあります。“月”は“牡羊座”で、「しつけと訓練」の第6ハウスにあります。“牡羊座”というのは、野放しで放置されたような自由でのびのびしたサインなんですが、これがしつけと訓練の6ハウスにあるということは、荒れ野で自由に育った馬を、捕まえて特定の目的のために訓化しようとしているイメージです。第6ハウスというのは、「生まれたままの姿ではいけません、ちゃんと修行しなさい」という苦しいハウスなんです。清涼院さんの“月”は、“天王星”や“金星”とT字型スクエアになった不安定なアスペクトを持っていて、これは実は幼少期の家庭環境との絡みで、清涼院さんが感情面では不安定な面を持っているということでもあるのです。たとえばお母さんが働いていて、あまりかまってくれなかった、とか?

●不安定で忙しいけど、暗くも、じめついてもいない

 “金星”は教養を示す9ハウスにあって“蟹座”。“蟹座”は家庭的なほのぼのした仲間との集まりを意味していて、サビアンシンボルでは『文学仲間の会合』。これは、思春期に育成された資質を表します。文学、文書、教養、思想……そういう精神的活動の中には、ほのぼのした満足感があるんだけど、自分が戻るべき場所というのは、第6ハウスの“月”。特定の目的のために、仕事のために、暴れる心を抑えつつ、努力するということのなかにあります。
 働き者の第6ハウスの“月”は、「無形の世界のインスピレーション」を示す第12ハウスの“天王星”と180度の緊密な関係にあって、先ほど書いた、本来なら小さな頃、家庭で満たされるべきだった情感的満足を仕事の中でインスピレーションとして受け取り、後天的にそれを満足させるということになるのです。
 教養的集まりを意味する第9ハウスの“蟹座”の“金星”は、なにか安心感があるんだけど、オリジナリティはないんです。それに対して、自分がひとりで働く姿勢の中では、冴えた直感が湧いてくる。でも安心感はない。
 こういう“金星”と“天王星”と“月”の間の不安定な揺れ動きがあるので、清涼院さんは、基本的に根本的な満足感というか、これで良し、という座りどころをなかなか手に入れられません。しかしそれでも“月”にかかわるこのT字型スクエアのアスペクトも活動宮で、やたらに活動的なので、結局暗くはないんです。不安定で忙しいけど、暗くも、じめついてもいない。
 生物学的な年齢の積み重ねはいっさい無視して、お年寄りになっても、若々しい作品を書き続けましょう。アナーキーかもしれないけど、平和的な、つまり赤信号で止まる暴走族みたいな感じで、言いたい放題を書き続けられるといいと思います。
 でも、お金は儲かっても、どんどん消えていくはずです。

●ますます自由な主張を続けるには、ホームレスになるといい
 この先2年間頑張ると、注目度がアップ!

 さて、時期的なこと。
 進行している“太陽”は“乙女座”の11度。つまり11年前から、“獅子座”なキャラクターが弱まって、妙にまじめな働き者になっています。
 尖った攻撃的な天体である“火星”が、友達とかサークルとかの第11ハウスにあって、そこを“進行の太陽”が96年とか97年に通過しているので、その時期から戦闘的に活力がチャージされた状態だと思います。しかし、直後に移動中の“冥王星”がこの“火星”と緊張関係に入ったために、友人とかサークルの関係という非個人的な希望と、自己保全(第二ハウスの冥王星)の意志との間で衝突が起きたはずです。衝突とはいっても、未来の計画に関しての転向という感じでしょうか。
 98年あたりは、“感情を示す月”を、“勤勉の土星”が押さえつけるので、仕事にまじめに取り組む退屈な日々を過ごしていたかもしれません。たいていこういう場合、身体壊しやすいんですが、どうだったでしょうか? しかし運気はだんだんと上昇しているので、これから2年がんばると、急に注目度あがります。
 でも、家庭環境というか、自分の住むベースのことが見えてきません。自由な経歴の中で、ますます自由な主張を続けるには、ホームレスになるといいです。最近入力機械も軽いし、長時間バッテリのウィンドウズCEマシンもあるし。これは極端な言い方なので、ちょっと変えると、すごく変化しやすい住居、ホテル住まいとか、船でとか、あるいは誰も思いつかないすごく変人っぽい住環境の過ごし方とか、ともかく特定の場所に縛られない感じで漂流していれば、作風はもっと高みへ飛びます。もともと土地にじっと拘束される要素がなにもないし、さらにここ数年は、“夢やロマンの海王星”が、住居のハウスに入っているので、モバイルな人生送るといいんじゃないでしょうかね。
 とにかく、清涼院さんは、これからもっと売れる作家になりますよ。 

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