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2000.10.01

ゲスト・原宏一

松村 潔

ゲスト・原宏一

●文筆家にとって申し分のないホロスコープ

 原宏一さんのホロスコープを読んでみましょう。
 まずはいつものように、生まれつきの性格を表す東の地平線を見てみましょう。
 原宏一さんが生まれた時に東の地平線にあるアセンダントは射手座。文筆家としてはほぼ理想的なサインです。というのも射手座というのは教養や知性、あるいは博識を表しており、さまざまな異質な考え方や物の見方をぶつけていくことで多くの人に説得力のある考え方を提示することができるからです。原宏一さんのアセンダントは射手座の3度にあります。
 射手座の支配星は木星です。木星だけでなく他に水星、金星、天王星が第8ハウスに入っています。第8ハウスというのは、求める対象に深く入り、その深層の真実を明かすというようなハウスですから、どんどん掘り下げて深みを表現する、という方向性がかなり強くなってきます。水星は知性であって、木星は発展性を表しますから文章を書く能力は多産な傾向を持っていることになります。とりわけこの文章能力の水星はサビアンシンボルでは『裸の女の子が池の魚をつかまえる』というもので、微妙でとらえどころのないようなものをうまく表現することができる作家だと思います。
 次にホロスコープの頂上にあるMC。これは現在の大人になってからの自我を示します。ここには乙女座があり、支配星は水星です。水星も第8ハウスに入っていますから、第8ハウスが全般にかなり強調されています。第8ハウスは、集中的なことをしたいためにエネルギーを外に漏らさない圧力釜のような性質があります。したがって原宏一さんの人生全体が特定の人々などのかかわりや、特定のテーマに集中し、マニアックな人々を引き寄せる、という傾向が出てくるのではないでしょうか。

●みんなが忘れていたものを文章化しようとする

 基本的にその人の人生を作り出すのは、太陽と月です。太陽は公的な人生、月は私的なキャラクターです。太陽は双子座で第7ハウスに入っています。第7ハウスは対人関係や人との協力などを表しているハウスです。ただこの太陽にはアスペクトがありません。こうしたアスペクトがない太陽の場合、太陽が公的な、あるいは長期的な人生の目的を表すということから考えると人生目的が変化しやすいということを意味するのではないでしょうか。一方私的な要素を表す、あるいは母親的な女性性の性質を表す月は冥王星と一緒になって、第9ハウスにあります。感情を示す月に、深みを意味する冥王星が一緒に入ることで「強烈な感情」を意味しています。しかもそれは獅子座なので、強烈な自己表現意欲として表れてくることになります。太陽のアスペクトが弱くて月のアスペクトが強烈だということは創造的要素を意味する太陽が、対人関係の第7ハウスにあることから考えても、人の影響を受けやすく模倣や吸収力を表す月に主導権を握られやすい傾向が出てくるのです。4つも天体が入っている蟹座も、多くの人が共有する価値観を模倣するという意味になりますから、全体に、このホロスコープは、個性的な創造性を発揮するよりも、既存の価値観の複写を意味することになりやすいようです。
 ただ、複写といっても、それは人の考え方や通念の複写という意味ではありません。第8ハウスは、そうした通念をうち破って、その根底にあるものに到達することを意味しますし、蟹座は「集団を生かしているルーツ意識」などを表すので、人々の根底にある神話意識、魂のふるさとにあるようなものを複写してくることも多いのです。この段階に至ると、それはもうありきたりなものではありません。こうしたルーツ意識を嫌って、個人の創造的な人生を開拓したがる太陽のスイッチが切られ、模倣を意味する月が増強されているということは、集団意識の根底にある、共有されたベーシックな意識の吸い上げポンプみたいな働きをするようにできているということになります。第8ハウスの4つの天体が深みを、そして第9ハウスの月が表現の激しさを意味しているので、この人が、なにか人間の生き方のリファレンスのひとつをうまく表現するのではないかと感じるのです。それは普遍的だと思います。
 それを表現するのに、原宏一さんという「個」があまり邪魔をしていないという状態になりうるのではないかと思います。とはいえ、太陽はこうした全体の目的に対して孤立しているので、その太陽の「個」意識は、全体の目的とは無関係のところで騒ぐ可能性があります。もともと太陽が入っている双子座は、その次にやってくる蟹座の「共有された集団意識」に帰依することを拒否し、最後まで個として生きようとするサインですから、圧倒的な力を持つ蟹座の手前で、アスペクトもなく孤立している双子座の太陽は、カラスの集団から孤立して、一羽だけ大きな声を出しながら飛んでいるカラスという感じもします。一羽だけなので、どうしても声は大きくしないと主張が消えてしまう。小説家はホロスコープそのものを作品に描こうとするという傾向から考えると、共有されるべき集団意識と、その手前で自由を主張してあがく騒がしい個という関係性が、作品に描かれるのでしょうか。しかし第8ハウスの深層の部分で深い深い懐かしいルーツに同化し、その蟹座の支配星である月が第9ハウスという出版の場所で、冥王星の強烈さとともに激しい形で表出していくことになります。
 みんなが忘れていたものを文章化しようとする、素晴らしいホロスコープだと思います。

●毎月の決まった給料などは嫌い

 個人性を意味する地下のハウス群の中には火星だけがあります。
  火星はお金を示す第2ハウスに。火星が第2ハウスにあると、毎月決まった日に給料をもらうという、まだるっこい収入を嫌います。働いたお金は、その日にもらいたい。意欲やガッツがそのまま収入に結びつくという、人力車みたいな収入形式になりやすいので、たくさん金儲けするんだ! と、意欲を燃やすと、どんどん仕事が発展するはずです。まるっきりお金は貯まりませんが、そもそも火星が第2ハウスにある人は、貯めこもうとすると収入も減る傾向があります。持ってるお金は使って、スッカラカンになるとまたたくさん働いて、そしてまた使ってという新陳代謝のいいスタイルが理想です。ただ火星と木星の180度のアスペクトは、投資的なことに走ったりする人も多いので、無駄は増えます。

●2003年5月に大ブレイクの予感

 時期的なことを見ましょう。
 進行太陽は、一年に一度進みます。これはその人の体内時計のようなもので、だんだん変化していく人格なども意味しますが、進行太陽は、いま蟹座の29.32度にあります。ということは、数ヶ月すると、獅子座の30年が始まるのです。
 蟹座は、帰依すること。吸収されること。
 獅子座は、そこから出て、創造的な表現をすること。
 数ヶ月すると、もうこれまでの地味な生き方をやめて、弾けようとします。ノートパソコンで言うと、蟹座はACアダプタで充電中。満充電になったら、そのノートパソコンを持って外に出かけるのが獅子座です。つまるところ、これは、これまで内向きになっていたベクトルが、外に向かうことになりなにか、やっと思い切り表現する体制に入るという意味にもとれます。それでもうひとつの進行の月も上に向かっているのですね。進行の月というのは、その人のより実際的な生活に関係します。多くの人の目に触れる、あるいは注目されるスタート点は、この進行の月が西の地平線に入るとき。このときに、地下活動は終わります。これは2003年5月。木星も、この時に、出版などの第9ハウスに入り、生まれつきの月に近づいているので、これは「多幸症」の時でもある。つまり楽しいな、という時期です。なにか水中から、浮かび上がるという印象があります。 

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