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2000.10.15

ゲスト・渡辺浩弐

松村 潔

ゲスト・渡辺浩弐

●自分の考えを解りやすく相手に伝える人

 ホロスコープで一番運の強い生まれというのは、日の出前後と、正午前後に生まれた人です。ハウスでいうと、第1ハウスと第十ハウス。第1ハウスに太陽と水星がある渡辺浩弐さんは、基本的には運勢の強い人だという意味になります。第1ハウスは個人そのものを示すハウスなので、そこに創造的な生命力の与え主である太陽があると、根本的に自分を信頼している人で、人生に浮き沈みがあってもいつも自分の力で浮上することができるのです。
 この太陽は天秤座の10.12度にあり、サビアンシンボルでは『眼鏡ごしに(眼鏡を下に下げてその上から)自分の生徒をじっと見る教授』と読むことができます。そもそも天秤座というのは、人との接点をうまく作ることに目的のあるサインなので、ここでは教授の知識レベルでそのまま生徒に話をすると、生徒はさっぱり意味が解らない。だから「自分の見方を眼鏡をはずして、相手にあわせて解りやすく言い変えた知識を伝達する人」を意味するのです。それはそもそも自分と受け手の間に落差があることを前提にしているシンボルです。専門家の書いたパソコンのマニュアルは何一つ意味がわからない。そういう本は腐るほどありますが、渡辺さんの場合には、読者や受け手の知識や意識にあわせて、「パソコンが動いている時に、いきなりコンセントは抜いてはいけません」というようなレベルから、わかりやすい伝達を工夫することを得意とする太陽なのですから、難しいことも理解しやすく表現できる人なのでしょう。
 この太陽は、第5ハウスの土星と協調的なアスペクトを持っています。土星は老成を意味する天体で、このように太陽と土星が120度の協調的なアスペクトを作ると、自分の目的を果たすのに、強い持久力とか忍耐力、老人的な巧緻を発揮する人になります。あまり戦略にふらつきがなくて、安定感があるということなんですね。第5ハウスというのは、趣味・道楽のハウスで、そこに地味な老人的な土星があると、趣味は古風になったり、あるいは計算が趣味とか、なにかちょっと堅めの趣味の人という意味になります。たとえば、「パソコンのプログラムが道楽です」という人が多い配置ですね。

●発想が果てしなく自由に、時には危険なイメージを伴う形で広がる

 作家は文章を書く者。文章というのは、ホロスコープでは、第3ハウスと第9ハウスの知性のハウスを見ます。第3ハウスは主に執筆能力。そして第9ハウスは、その人の教養とか思想的な傾向を見るハウスです。
 渡辺さんの第3ハウスには、娯楽と快楽の金星、そして自分の戻るべきホームの月があります。ここで戻るべきと説明したのは、もともと月は生まれてから7歳くらいまでに育成された、その人の心の落ち着き場所を示すのです。小さな頃、絵をひとりで描いていた子供は、大人になっても、同じ行為をすると、気持ちの奥底からリラックスできます。その人にとって、月は自分に戻る場所なのです。
 渡辺さんの月は第3ハウスにあります。第3ハウスは、本を読んだり、散歩したり、知性的なチャレンジをしたり、好奇心を満たしたりする、心の活性化を行うハウスですから、これは執筆能力としては、なかなか良い配置だと言えるのです。金星も月も、かなり個人的な、女性的な天体ですから、第3ハウス活動は、渡辺さんにとっては、まったく個人的な作業領域。ものを書くのも、気持ちに正直に発展できる行為だと言えるのです。
 第3ハウスの入り口は蠍座にあり、この蠍座の支配星は冥王星で、冥王星は第12ハウスにあります。第12ハウスは、ハウスの中で最後の部分であり、これは人間の身体性とか目に見える肉体を脱却して、精神が自由に飛んでいく、無限に向かう意識の部屋です。つまり執筆活動という第3ハウスの作業は、結果として、無化された、目に見えない世界とか、異常性とか、あらゆる決まり事を壊してしまうような領域に拡大していきます。
 特に冥王星や天王星という「非日常」を示す天体が第12ハウスにあると、その人の発想力は果てしなく自由に、時には危険なイメージを伴う形で広がります。これら第12ハウスの天体群が、さらに第3ハウスにある月とスクエアというアスペクトを作っているのですから、執筆能力においての、精神的な振幅は極めて大きく、太陽の安定感とは比較にならないおもしろさを持っていますね。
 表的な人生は太陽で、実業的なことをしていき、自分の中にある私的な危なさは、作家生活の中で解消すれば、これは良い活かし方になるというわけです。
 月は幼少期の体験、7歳以前の事柄に関係するという点では、第3ハウスの月は、路上をうろつくイメージで、第12ハウスの冥王星は、無の暗闇のイメージなので、近所をうろつくと、そこには危険な闇が口を広げている場所があって、その印象がくっきりと心の中にひとつの通底信号として刻まれていると考えることができます。
 第3ハウスは他に兄弟なども表すので、たとえば女の子の兄弟がいて、その兄弟は精神に不安を与えるような影響を持っていたというようにも想像できるのですが、具体的にはどうでしょうか。
 この金星や月は、渡辺さんの心の中にある母的な性質を意味しているので、太陽が男性、月や金星が女性という対比の中で考えてみると、渡辺さんの人生のひとつのパターンとしては、安定して計画的に、一部の破綻も見せないお父さんイメージと、危ない精神の揺れを見せる母親イメージの配合として考えることができます。男性の計画性がしっかりしているために、女性的な要素がかなり大幅な揺れを見せたとしても、それを男性的、意識的要素がカバーできるのです。そのあたりで、この渡辺さんのホロスコープは、びしっと締まった印象がします。

●2004年の春が、人生に2度しかない、経歴の頂点

 2000年の始まりあたりから、進行の月は第8ハウスに入りました。第8ハウスというのは、特定の人との深い結びつきとか、あるいは組織の内部関係に吸収されるとか、ともかくなんらかの関係性の中に入り込んで、なかなか外に個人としては出てこれない時期です。そうした関係性の中に吸収されるサイクルは、2002年1月に終わり、そこから進行の月は第9ハウスに入ります。執筆の意欲があるとすれば、この時期から様々なモノを創り出せることになります。その後、進行の月はどんどん明るい場所に出ていくので、この渡辺さんの経歴の頂点的な高まりは、2004年の春から。これが人生に2度しかない、経歴の頂点に至る時期なのです。その意味では今から見ると、まだぐんぐん伸びるはずです。
 ちょっと興味深いのは、根底からの破壊と創造を示す冥王星が、渡辺さんの生まれた時の月を通過した1997年から98年です。
 男性にとって月は、女性との関係とか、結婚とか私生活などを意味するので、私的な部分でいろいろ異変があったということになります。たとえばそれまでなにか迎合していることがあったりした場合、ここで意志が強烈に働いて、個人的な部分での、ひとつの粛正効果が出てきたことになります。
 2001年は、太陽に対して、ヴィジョンの海王星が120度になるので、自分の段取りの良い計画性とかを犠牲にしながら夢を広げる時期で、非常に楽しい時期になります。金銭面では、2001年の春から、夏にかけては、手を広げて失敗しやすいでしょう。なんらかの事業計画みたいなものがあれば、この時期にはマイナスになりやすいはずです。そもそもそれは2001年に始まる夢が、いつもの渡辺さんの精密な計画性をぶちこわしにして進んでいくことが原因です。その時期は作家としてはおそらくスランプ時期で、なかなか言葉が動きません。占星術的に言う「中年の危機」の時期にあたります。
 中年の危機という、生まれた時の冥王星と時期的な冥王星がスクエアの角度になる配置は、もう今でも十分に始まっていますから、内面的な意味では、一番大切にしていたものが阻まれるという体験はどこかでしているはずです。97年、98年の私生活の異変期から、なんらかの形でひきずったスタイルで、いまもちょっと揺れているということですかね。
 しかしいずれにしても、これらは一時的なものにすぎず、もう書いたように、大きなスパンでの経歴としては、順調に上昇しているのです。自主性の強いホロスコープだと言えるでしょう。 

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