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2014.02.08

第4回

世界レベルの女性にも「癒しと優しさ」を求める
日本の文化気風は、アリか? ナシか?

水無田 気流

世界レベルの女性にも「癒しと優しさ」を求める<br />日本の文化気風は、アリか? ナシか?


小保方博士もなでしこジャパンも我慢強かった

リケジョ、だそうである。
かっぽう着、だそうである。
若くてかわいらしくて、ファンシーなムーミングッズなども大好きで、職場の壁もピンク色に塗り替えて、でもデート中でも研究のことを忘れない頑張り屋さん、だそうである。
画期的発案も当初は誰にも信じてもらえず、一晩泣き明かしたこともあったそうである。
みなまで言わなくてもお分かりになるだろう。先日STAP細胞の発表で話題となった小保方晴子博士の報道のされ方である。何だか、「可愛いだけじゃないのが ガールズの約束なの♪」的な、あまりにもプリキュア的ながんばる素敵女子的な感じに、メンタルの弱い筆者は、軽く心がへし折られそうになってしまった……。

すでにこの報道のされ方については、多くの方が疑問を呈する意見を述べている。おそらく良識ある読者諸氏ならば、このげんなり感をご理解いただけるだろうとも思う。海外での報道では、STAP細胞がいかなる価値や意義を持つのかに重点が置かれていたのに、片や日本では……との批判の声も上がった。しごくまっとうな意見であると思う。そもそも彼女が脚光を浴びたのは、女子力ではなく研究成果によるものであり、その内容をきちんと報道することこそがメディア本来の役割だろう。

そんなことを考えている間にも、女子っぽさ全開報道はどんどんエスカレート。小保方博士の卒業文集を転載するなど、「やり過ぎ感」も極まってきた。そしてついにご本人から、このあまりにプライバシーに立ち入った報道姿勢によって、研究活動に支障が出ているとの声明文が発せられた。だからこの「リケジョ報道」のアリナシに関しては、ここでは問わない。ご本人や周囲の方々に迷惑をかけ、貴重な研究の邪魔をしてしまったのだ。もう、はっきり「ナシ」であると思う。

女子っぽいキャラ特性の強調報道といえば、2011年 FIFA女子サッカーワールドカップで優勝したなでしこジャパンを思い出す。川澄奈穂美選手の「おしゃれ番長」っぷりを筆頭に女子性が強調されまくった報道や、好みの男性のタイプや得意料理などが問われるインタビュー……。

なぜだろう。世界で戦って世界で優勝したのに、どうして澤穂希選手がアメリカでの女子プロリーグ休止で、結婚かサッカーかに悩んで結局恋人と別れた話なんかを、えんえんと聞かされねばならないのだろう……。この国のスポーツ報道は、女子選手をアスリートとして扱う気がないのだろうか。などとどんよりした気持ちになったが、当の選手たちはそれらの質問にも(少なくとも表立っては)気分を害する様子もなく、笑顔で爽やかに応えていた。
私は涙した。彼女たちは、菩薩様か何かの化身だろうか……。

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