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2006.02.01

昨年、念願の海外留学を果たしました

松村 潔

昨年、念願の海外留学を果たしました

■占ってほしいこと
 昨年、念願の海外留学を果たしました。ところが渡航後まもなくして、“予想外”のトラブルが連発。トラブルというのは、最愛のペットが突然他界、親友数人との疎縁、これらのショックによる体調不良など……。命あることが幸いなくらいで、まさに抜け殻が帰国したようなものでした。
 帰国後の現在はというと、方位磁石が狂ってしまったような気分です。今までは、長年の夢を実現させるためには、なにが必要なのか? その必要なものを手に入れるためならば、行くべき場所をハッキリとイメージすることができ、行動することもできました(海外留学もそのひとつでした)。ところが、現在は右も左もわからない、迷子の状態となっています。
 現在は長年の夢に近い仕事を請けているものの、収入が激減&不安定。収入を安定させるために新しい仕事を探してもいるのですが、その意志が明確でないため、責任ある働きができるとは到底思えず、ここでも悩んでいます。不甲斐ない自分に涙が止まらないうえに、最近サターンリターンの渦中にあることも知り、絶望的な気持ちになっています。そして、この暗雲立ち込める状態が土星が去るまで続くことを想像するだけで、それまで生きていられる自信すらなくなります。私に未来はあるのでしょうか?
 助けてください。

--

お名前:迷える三十路
生年月日:1976年1月11日
生まれた時間:午前8時10分
生まれた場所:神奈川県横浜市


■回答

●サターンリターンは価値観が脱落し、自分の自立的な価値観と人生コースが決められていく時期。

 サターンリターンが不幸な意味を持つように感じておられるようですが、それはかなりの誤解ではないかと思います。サターンつまり土星というのは、長期的な人生コースを決める「最終到達点イメージ」を提供します。わたしはこれをラカンにならって「父の目」という言い方をします。「何が正しく、何が間違っているか」そういう根本的なイメージ、根底のモラルみたいなものを決めるのですね。
 惑星というのは、同じ場所に回帰した時に螺旋のひとつの輪が終了することになるので、前のものが死に、新たに再生するのです。
 サターンリターンというのは、生まれた時の土星に、移動する土星が回帰したことを示していますが、つまりは土星の一呼吸が死に、また新しい呼吸が始まるということです。それにより、人生の価値観が、新しく構築されます。しかし、生まれた時からこれまでの29年というのは、自分で価値観を決める力がない年齢でもありますから、親や先生、小説やテレビなど、ともかく外界の、いわば「偽の」価値観によって人生のコースをイメージしてしまいます。
 サターンリターンというのは、そういう偽の価値観が脱落し、本当の意味で、自分の自立的な価値観と人生コースが決められていくのです。ですから、不幸な意味でなく、むしろ力強い意味なのです。そうした価値観の構築をこの時期にしないのならば、空き巣に泥棒が入るように、世間的な価値観が侵入してきます。つまり「結婚しないと」とか、「就職して地位を得ない」とか、「人から見て恥ずかしいことをしなれば後はまあなんとか」などと退屈な人生コースへ脱落します。
 サターンリターンという大切な人生の価値観の転換の時に、うっかりと、脱力系すぎる価値観に入り込んではいけないのです。
 これまで信じていた偽の価値観が脱落するということは、偽の価値観の上での自分像というものがちゃんと果たせないということになります。つまりは人から見て恥ずかしい「わたし」というのが登場してきます。まあサターンリターンの時期の定番的な展開ですね。この恥ずかしいわたしを、生きている間に「恥ずかしい」と見る視点は、実は偽の視点だったのだと気付かなくてはならないのです。

●世間の権威主義的な価値観に振り回されず、自身の視点を持つ人生を作らなくてはいけない度数です

 まず迷える三十路さんは、生まれた時の東の地平線が水瓶座の12度です。世間の権威主義的な価値観に振り回されず、自身の視点を持つ人生を作らなくてはならない度数です。
 そのために必要なモノは何かというと、水瓶座の支配星である天王星が海外の第9ハウスにありますから、第9ハウスの表す「遠い地」に留学ということなのですね。しかしこれはなかなかヤバいです。というのも、天王星は緊張したアスペクトしか持っておらず、しかも「ローカルなわたし」という牡牛座の月を180度で揺すぶります。簡単に言えば、海外に行くと、統合的な自分像が分裂し、バラバラになるのです。
 しかもこの「ローカルなわたし」という牡牛座の月は、天王星、土星とハードなアスペクトしかないので、かなり緊張症です。固定サインでのハードアスペクトというのは、立ち直りが遅いです。一生根に持つ傾向があります。
 でも、これが自身の視点を持つという目的にとっては必要だったのですね。天王星は深いところを覗くという蠍座の7度の度数なので、何か嫌なものとか、表面的でない何かを覗いてしまいました。そもそも牡牛座の月は、自身の地元的な資産を使い切って、外に助けを求めないと未来がないという牡牛座の6度ですから、自分の限界を打破するために海外に行く。そしてずっぽりと深い影響に浸されて、それによって、それまでの古い自分というものが壊されていきます。ただ、「幼児的なわたし」ということを表す月によって自己を統合化する必要はないので、これはこれでいいと思います。

●長期的に見れば人生は変転し、しかし表現力とか優れている

 いま迷える三十路さんは、年齢としては、30歳なわけですが、これは太陽の支配する26歳から35歳までの年齢に入っています。太陽は、隠れた第12ハウスにあり、これも実は拡大する天体、木星と90度のアスペクトしかないので、軌道が外れていく傾向があります。隠れた第12ハウス、そして隠れた聖歌隊というシンボルのついた20度で、「有能ではあるけれど、自分を矢面に立たせたくない」という意義を持っています。木星は金儲けの第2ハウスなので、収入の拡大のために、自身の本性という太陽を裏切るようなことをしてしまいます。
 このように考えると、太陽を統合的な指標にはできないことがわかります。
 迷える三十路さんのホロスコープの中で、わりに安定軌道を保つ天体というのは、水星や金星です。これらはカイトという大型のアスペクトのグループの中にあって、予定調和的な動きをしています。一方で、月とか太陽、土星という人生の「軸線」みたいなものは、比較的バラバラします。
 水星は知性。金星は感性です。
 つまり迷える三十路さんは、実は才能がとても恵まれています。「人生コースがいまいち統一的でないけど、才能はあるね」という人と、「人生コースはきちんと決まっているけど能力がないなー」という人と、どちらが良いかわかりませんが、迷える三十路さんは、長期的に見れば人生は変転し、しかし表現力とか優れていると思えます。
 ですから、表現する道というものを志した方がいいと思いますし、アーティスト的でもあるのですが、職歴という点では、頂上のMCが蠍座の29度にあるために蠍座が皮一枚残って、結局は自立していないのが現状です。
 個人の発祥を意味するアセンダントは水瓶座で自立指向し、しかし縦社会的な子午線では、依存。いろいろ葛藤していますね。というかこの水瓶座-蠍座パターンの人は、いつもこうやって、自立と依存の間の葛藤を起こしながら、自分の道を作っていきます。
 社会的な立場としては依存、支配星の冥王星は一体化の第8ハウスにあるので、組織に従属したものでもいいし、この中で個人としてのアセンダントの、独自の思想と生き方を確立するというスタイルでいいと思います。ホロスコープで、ハウスの入り口が蟹座、蠍座、魚座などの水のサインの終わり頃にあり、すぐに次の「火」のサインが始まる図というのは、保護された中での自由性を意味します。先日、ある娘さんのホロスコープを見て興味深かったのは、東の地平線が蟹座の終わり頃で、その次の獅子座の中にワイルドな天体配置があったのですが、これは自衛隊に入って、そこで銃砲を使うということでした。蟹座の笠の中での獅子座。もしいきなり火の獅子座がアセンダントにあれば、国家組織という蟹座的なものに依存しないで、一人で不良化します。水のサインは融合、つまりは集団化なので、迷える三十路さんのように、社会的な立場の十ハウスの入り口の蠍座の29度の場合も、組織とか家族依存になり、しかしそのなかで、火のサインである射手座の金星、海王星という目立ったセンスを活用する自由性が出てくるのですね。ひとりで自立すると、月、太陽という人生を作り出す天体がけっこうばらばらして、逸脱傾向があるので、何をしているかわからないような迷走をする可能性は確かにあります。
 ただそれにしても、能力はあるのではないかと思うのですけど。で、それをもっと思いきり生かしたほうが。サターンリターンの話が出てきたので、サターンリターンの図もこさえて見てみました。これは29歳から次のサターンリターンである58歳まで有効な人生設計図です。ここでは、太陽は蟹座の27度。土星はもちろん生まれた時と同じ度数なので、獅子座の1度。蟹座というのは水のサインですが、もう終わり頃の度数にあるので、豪華な邸宅にやってくる嵐というシンボルで表現されています。テロにおそわれるアメリカということで、わたしはこの度数をブッシュ大統領度数と呼んでいましたが、もう蟹座が終わりつつあり、蟹座的な共同体の安全を脅かす、獅子座的な訪れをあらわしています。つまり会社とか、共同体とか、まとまった組織性の中に、獅子座的な個人衝動を持ち込み揺れるということです。獅子座の1度というのは不良化の訪れです。家に戻る。出ていくという対比ですが、迷える三十路さんの29歳から28歳までの心象風景は、このように、依存と逃走、というふたつの間を振り子運動すると思います。しかし、相変わらず出生図と同じく、水星と金星は立派。作る作業をすると良いですよね。

●今年の9月くらいから、傷ついた心の修復という次の度数に入ります

 ちなみに内面の思惑とは関係なく、だんだんこれから人生開けてきますが。ただし、今年とか来年くらいは土星が獅子座にあるので、出生図の牡牛座の月に対してスクエアになり、感情面は緊張し続けています。またこの土星は対人の第7ハウスからの影響なので、つまり誰かに意地悪言われて、へこむという配置です。でも、この中でだんだんと育成されるものがあるのです。大きく見ると、こういう細かいところで突っ込まれたりしていても、ゆったりと人生が開花しつつあるのです。
 もうひとつ補足。進行している太陽は、いま水瓶座の20.40度で、これ感情面で絶望的になるという度数です。落ち込んだり、ある人はこの時に倒れたりしていましたが、私的な感情の否定ということから生じることで、これも小さな自己像を解体して、より大きなものに開いていくために経過するプロセスでもあります。わざわざ、個人を否定するような義務、大役などに突入してしまったはずです。この度数に入ったのは、昨年の9月くらいです。
 今年の9月くらいから、傷ついた心の修復という次の度数に入ります。
 土星の動き、進行の太陽から見て、まだまだすぐには落ち着けないと思いますが、解体し、作り替える経過の中での出来事ですから、急いでまとめてしまうのはお勧めできません。不幸を避けるにはどうすればいいか、というのうてんきな発想は採用できません。たとえば風邪を引いた時に、薬で熱を押さえるということをしてしまうと、心身の浄化という、風邪を引いたそもそもの理由が台無しです。なので残った問題があとで次の病気を引き起こす場合も。秋まで修復できなくても、それはそれで重要です。
 

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