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2006.03.01

40年も生きているのに自分というものがなにに向かって生きていいのかわからない

松村 潔

40年も生きているのに自分というものがなにに向かって生きていいのかわからない

■占ってほしいこと
 40年も生きているのに自分というものがなにに向かって生きていいのかわからないというのが今の正直な感じです。20代は東京でバリバリ働き文句をいいながらもこなしている自分が好きでしたが、燃え尽き症候群のような感じで故郷にもどり、今にいたります。
 東京がらみの知り合いは自分で事業をしている人が多く、その人達の手伝いをする機会があるのですが、いつもお手伝いの域を脱せず、仕事も情熱がそそげず、お金があるわけでもなく、自分の人生を歩んでいないという思いをもってしまいます。これから50代に向けて自分はこれがしたいんだということを手がけていきたいのに、自分の力をどのような方面にそそいでいけばいいか、迷っています。

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お名前:みなみのしまびと
生年月日:1965年2月17日
生まれた時間:21時10分
生まれた場所:沖縄県平良市


■回答

●目標がなく、行き当たりばったりの行き方でも、いいのでは?

 占星術で人生のコースの概略を考えてみようと思った場合、私は月・太陽・土星・冥王星の4つの並びで読む方法を薦めています。
 月は植物の根のようなもので、その人の地。それが発展する方向は太陽で、行き着く最終的な経歴は土星。しかし、これはこの目に見える社会においての最後の段階です。やがて個体は消えて、集団意識の海のようなものの中に吸収されていく……これを冥王星と考えてみるのです。
 では、みなみのしまびとさんの、この四天体の連鎖を考えてみます。

★まず、月は乙女座の19度にあります。乙女座というのは実務的で、細かく、仕事には向いています。近くに積極性の火星があり、これも乙女座ですから、月と火星のセット、なおかつ乙女座ということで、ばりばり働く女性という意味になります。第12ハウスなので、人に見えないところで奉仕的に働く、というスタイルです。月はだいたい7歳くらいまでに作られてくる、その人の根っこ、もしくは土壌のようなもので、そのままでは発展性も変化もないので、新しい発展として太陽の方向に伸びていきます。つまり、みなみのしまびとさんは自然体として、何の努力もしないでも、いちおう乙女座の月の第12ハウス、つまり奉仕的にまめに働くということはできるのです。しかし寝ていてもできるわけで、そのままでは新鮮味がないということになります。

★太陽はみずがめ座の29度。目前の実務にはまる乙女座に比較すると、ずいぶんとグローバルで、視野の広い場所です。ただ、これは変性の途上にあるという度数で、自分がどういう方向に変化していくのか、意識的にはわかりにくいという面があります。第5ハウスにあるのですが、このハウスは趣味道楽など楽しいことをするハウスで、のびのびしていますが、遊び的です。みずがめ座には、ほかに楽しさを表す金星や、知性の水星があるのですが、問題はこれら金星・水星・太陽に、ほかのサインにある天体との関連の糸、すなわちアスペクトというものが、ちょっと拡散しすぎの状態になっています。
 拡散ということは、溜め込むことができないということになります。持ち物でいうと、いつのまにか飛散する、というような意味です。月が乙女座にあり、どちらかというと、それは狭い視点の中で緊張系というものでもあるので、太陽はそれとは反対に、絞り込みのない方向に向かったというわけです。目標をしぼりこまず、なんか遊んでいるみたい、という意味になるわけです。

★さて、この社会のおいての晩年の位置にある土星ですが、これは魚座の7度です。この7度というのが問題なんですが、人生においての明確な意味づけとか使命感というものが一度破壊されてしまい、後は、その都度、ひらめきを感じた瞬間に進路を決めるという度数です。しかも、ほかの天体とのアスペクトがないので、まあ簡単に言えば無目的……そして瞬間のひらめきで進むということになります。とくに土星は第6ハウスという仕事のハウスにあるので、なにかを感じたら、それをもとにして実感的に仕事するけれど、感じなくなると、暗闇の中、もうどこに進むかわからない、というスタイルになってしまいます。

★最後に、死ぬ瞬間というか、死んだあと、集団意識の中に溶けていくというのが冥王星。これは乙女座に戻り、生まれた時に近い月の位置に接近しています。月と冥王星は「生まれたとき」と「死ぬとき」といった対比なので、塵の中から生まれ、塵の中に戻るというような言葉が連想されるように、始点と終点が似たような位置にあるのです。

 人生の中盤と終盤を示す太陽と土星が、それぞれアスペクトがないために、進む方針がはっきりしないということになり、確かに、みなみのしまびとさんが自己申告しているように「自分というものがなにに向かって生きていいのかわからない」という形になっていますね。ばらばらっと拡散し、そして行きあたりばったりということになりますが、でも、それのどこが悪いの? と言ってはだめでしょうか。目標を決めて明確に進むというのは、人の好き好きで、そもそもそういうものは、国家が決めたり、宗教が決めたりすることも多く、何かしら人工的で、押しつけられたコンセプトでもあるのだと思いますが。みなみのしまびとさんのそれって、何か沖縄ぽくていいじゃないですかー、というと失礼ですかね。

●普遍的に海のように偏在する生命力を提供する仕事を探す

 こういうアドバイスだと、あまりにも放りっぱなしにしたみたいに見えるので、もう少し説明します。
 みなみのしまびとさんの、始点と終点の天体が置かれている第12ハウスは、形のない、力の海、というか、果てしない広大な意識の広がりを持つ場所です。つまりは個体性のない世界です。第12ハウスは人が死ぬときの姿を表します。身体が死んでゆき、それにつれて、魂というか中身が分離して、広がっていきます。この分離みたいなものを暗示するのが第12ハウスです。今日の社会には、この「分離」という概念は失われつつあります。しかし、たとえば折口信夫は、冬の語源について指摘していますが、冬というのは「殖える」「栄える」という言葉と同根なのだそうです。身体と魂が分離して、魂が活発化するということです。冬は寒いので、体は家の中でじっとしている。しかし中身は、そこから離れて、華々しい活動をするのであるということなのですね。この分離という概念を理解しないで、すべて単一な存在性で考えると、冬はじっと不活発。ただそれだけなんですね。熊の冬眠とかについては、中沢新一が特別視していますが、これも冬眠の中で身体はじっとしている。つまりは仮死。しかし中身はむしろ果てしない世界を旅しているからです。
 第12ハウスはこのように、中身が広がり、身体はむしろ大人しく、ほとんどニートということを意味しているのですが、みなみのしまびとさんの第12ハウス、乙女座の空間には、刺激的な天体がたくさん詰まっています。勢いの火星、根底力の冥王星、独自性の天王星、そして気の月。つまりこの分離した後、あるいは結合する前の力の世界は異様にエネルギーが強く、それを折口信夫の季節風に言うと、春から秋にかけて、すなわち社会の中で、平地の中で、種を植え刈り取るまでの活動サイクルの中では、きちんと形の中に「押しこめることができにくい」のではないかと思うのです。ギリシャでは、個体化したわたしを「ビオス」、普遍的に海のように偏在する生命力を「ゾーエー」というそうですが、みなみのしまびとさんの場合、ゾーエーは強かったけど、それをビオスの中に閉じ込めるのが苦手な面があるということですね。
 まずは、そういうのが自分であると認識するべきでしょう。
 それのどこが悪いの? ということも考えましょう。
 これはこれでそういう生き方は、悪くもなんともない。わたしたちはビオスを過剰に重視しすぎた社会に住んでいて、それはかなり偏っていると思います。それにあわせなくてもいいのでは?
 ちなみに、社会的な立場を表すMCは蟹座で、この支配星の月は、第12ハウス。しかも水泳競技という、無意識の中を泳いでコントロールしようとする度数。第12ハウスを使うことが、みなみのしまびとさんの、この世間の中においての立ち位置です。なぞなぞ言葉みたいになってしまいますが、ゾーエーを提供する仕事をするべきでしょう。 

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