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2006.03.15

葛藤が激しく、消耗してばかりでいつも時間を無駄にしてしまいます

松村 潔

葛藤が激しく、消耗してばかりでいつも時間を無駄にしてしまいます

■占ってほしいこと
葛藤が激しく、消耗してばかりでいつも時間を無駄にしてしまいます。したいことがいつまでも出来上がらずに、生活に困るのです。10代の頃からうつ状態が重くて、強制入院歴もあります。退院後もめったに仕事に就けずに、10年ほど前からほとんど借金漬けでした。精神科で障害年金をもらえと友人につよく言われました。認定がおりても受給は半年以上先なので、その頃にはきっと何とかなるとずっと思い続けてきました。そこまで悪くないし、何とかしようと思うのです。でも現実はまだまだたいへんです。生きていく自信がゆらめきやすい星の配置でしょうね。カイトとかもありそうで、どうすればしっかり生きられるでしょう。

--

お名前:海
生年月日:1953年4月9日
生まれた時間:午前5時15分
生まれた場所:東京都千代田区


■回答

●支配的な土星と、それに対する天王星、海王星、冥王星の三つの天体

 1953年前後には、土星と海王星が重なるという特殊な天体配置がありました。これは世代的なものなので、その時期に生まれた人は、ホロスコープのどこかにその配置を持っていますが、扱いが難しいです。天体は、月、水星、金星、太陽(地球)、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星と並びますが、この中で、土星というのは長期的なルール、つまり社会の中では法律とか、常識とかを意味します。ルドルフ・シュタイナーは、土星の作用の特殊性について長く語っていますが、それは太陽系が、銀河系から孤立して、太陽系独自のルールを持つ機能を与えているというものでした。しかし、これはどんな有機体にもいえることで、個人は社会の影響をそのまま取り入れるわけでなく、せき止めて、その分、個人の自由性と自主性を確保します。小宇宙は、所属する大宇宙の影響をそのままダイレクトに取り入れず、一部せき止めることで自分の活動の自由を確保し、それは土星の役割というわけです。
 この土星が、自然界のナチュラルなルールをねじまげて、独自のルールを作り出すという意味では、悪いルールというのも維持されるのですが、この土星に対して、その閉鎖性を打ち破ろうとする力を持つ天体があります。土星よりも公転速度の遅い天体は、土星よりも深い意識と力を持つので、土星に対して何か発言可能な天体とは、天王星、海王星、冥王星の三つです。この三つの天体だけは、土星の「悪しきルールと習慣」に対して、改変する力を持つというわけです。
 海さんの世代の場合には、「自然ではなく、人工的に作られたルールによって、その社会独自の規則性を生み出そうとする」土星に対して、「広大に広がる意識の自由性によって、自然界との調和とか、柔軟性を取り戻そうとする」海王星の作用が強く働き、厳密な社会ルールを変えようとする力が出てきます。
 この天王星、海王星、冥王星の三つの天体の関与がない場合には、土星はもう支配者ですから、それよりも速度の速い天体は、月から木星に至るまで、土星に従うしかありません。天王星、海王星、冥王星の三つだけが、世の中の常識という枠を変えようとする、大それた働きをするのです。
 土星の欠陥はすでに述べたように、自然界のより大きな秩序から逸脱して、人工的なルールの中に閉じこもることですから、「この宇宙に人類以外に知性ある存在はいない。この宇宙はすべて人類のものであり、月も分譲販売できる」という専横的な近代姿勢の確立のために、土星は強い力を発揮したわけです。しかし、土星の基準から見ると、天王星、海王星、冥王星は道から外れたことを持ち込もうとしているように見えます。また反対に、大きな宇宙的な基準ということからすれば、土星こそが、道から外れたことをしています。
 つまり海王星・土星のセットは、かなり大きな「大それた」働きをするので、それを使いこなすだけの立場、能力などを持てない人がこのアスペクトを持つと、使い道がなくなり、私生活の中で、大変に混乱した事態を引き起こしてしまうのです。このアスペクトの持ち主であるリンカーン大統領は、奴隷開放という「そのローカルな社会から見れば、間違っていたこと」を、そして「大きな理念から見ると、おおいに正しいこと」を実行しようとしました。このくらいのことをしないと、海王星・土星というのは使い切れないのです。小林よしのり氏などは、このアスペクトの世代ですが、ちゃんと大それたことをしようとしていますから、エネルギーの完全燃焼があると思います。
 使い道がなくなった時の海王星・土星の合のアスペクトは、スキャンダル、犠牲になること、いじめの対象、混乱した行動、矛盾、ダーティな行為、誰にも理解されない、妄想の中に生きるなど、いろいろ問題を起こします。小説家だと、このドロドロを表現することで解消しますから、同じ世代の高村薫氏は、刑事の汚職みたいな小説をたくさん書いていましたね。あれですっきりすると思うのです。

●海さんは、他人から見ると、信用できない、わけのわからない人になってしまう

 さて、海さんですが、この海王星・土星は、第7ハウスの対人関係の場所にあります。なので、事件は、人とのかかわりの現場で起きます。またこの天体がある天秤座も対人関係のサインですから、人としてのかかわり方のルールというものが壊れてゆくのです。本来であれば、土星は常識なので、みな暗黙の了解というものが対人関係に成り立っていますが、海王星・土星はそれをかき乱し、壊し、ということになるのです。海さんも踏み外す。また踏み外した人も近づいてくるのです。
 さらに、占星術ではもっとも大切な天体である自主性の太陽、また楽しみなどを示す金星にも、この海王星・土星のセットはダイレクトに180度のアスペクトで干渉するので、人生づくりそのものが、異変に見舞われます。海さんは、他人から見ると、信用できない、わけのわからない人になってしまうのです。海王星・土星の「悪しきルールを改変するための大それたことに向かう」という本来の機能が正常に働くならば、これらのマイナス面は問題にはなりにくいのですが、そうでなく、くすぶっている場合、燃えているのか燃えていないのかわからないような場合には、けっこうどうしようもないものが出てきます。

●個人的に不安定なのは月に関係している。

 ところで、個人的に不安定なようですが、これは海王星・土星のせいとはいえない面もあります。
 感情や私生活のリズムの安定というのは、だいたい月に関係します。つまりは幼少期の育成の安定度にかかわるのです。海さんの月は、みずがめ座、そして第11ハウス。つまり常識に従いたくない暮らしをしようとします。月は衝動を示す火星とのみ90度のアスペクトを持ち、ほかには何のアスペクトもありません。月というのは、身体の周囲の磁気の膜のようなものを表していて、火星が90度ということは、興奮して、その興奮状態の行き過ぎによって、磁気の膜に穴が開いてしまい、そこから溜め込んだ気の力がすーっと抜けてしまいます。抜けてしまうと、人生の意義が失われたり、感情の実感がなくなったり、無気力の中に沈む状態が始まります。わたしは個人的に、自分の月に、この火星が時期的にかかわるだけで、過剰にしゃべりすぎたりして熱を出す体験を何度もしていたので、だいたい火星という興奮・やりすぎ天体が関与すると、どういうふうに気の膜が破られるのか、なんとなくわかりますが、感情が逸脱して、許容度をこえてしまうために、気の膜が突き破られてしまうのですね。
 海さんの月は非常に不安定なので、この月の膜に穴が開かないようにするためには、ほどほど、規則的、地道に生きるという生活習慣を育成する必要があります。後天的になんとかなるものです。みずがめ座の月は、距離感のある、具体的なことには接近しすぎないサインにありますが、火星は執着心のおうし座にあり、食べもの嫌いな人が、急に特定の食べ物にはまって食いすぎるみたいな、思わず何か執着心を発揮することで、人生のホームポジションという月の平常のバランスが突き破られるのです。そのバランスのとりかたのコツを、体感的につかみましょう。

●創造的な行為、道楽や趣味として、飛ぶ。これがキーワード

 もっとも問題の海王星・土星のアスペクトなんですが、これらと太陽の強い緊張関係を、冥王星が調停している配置にあります。冥王星は底力の天体で、もっとも公転周期が遅いので、無敵の天体です。つまり冥王星が進むところ、妨害できるものは存在しません。なので、冥王星が120度などのアスペクトを作ると、それは「完全修理」を意味しますから、たとい海王星・土星がどんな不祥事を起こしても、それをすべて「あ、結果としては、良かったんじゃない?」という方向に変えてしまう力があります。
 冥王星は獅子座の21度、そして第5ハウス。
 獅子座は創造力を表し、第5ハウスは遊び、道楽、趣味です。獅子座の21度というのは、「鶏がばたばたしている」というシンボルを持つ度数ですが、そもそも火のサインである牡羊座、獅子座、射手座の三つで21度というのは、無理をして飛ぼうとするという性質が共通しています。
 火というのは精神の高揚を示し、創造的なシーンで、道楽や趣味として、飛翔しようとする。これをすると、問題のアスペクト群が解消します。というか、そこに向けて、海王星・土星のアスペクトの持つ力も、酷使さてゆき、自分たちよりも強い冥王星にこき使われて、文句はないという結果になります。
 人生の焦点を、この冥王星のある位置に集中化させ、そこを軸にして再配置すれば、あらゆる問題が解決するとわたしは思います。お金の第2ハウスの豊かな木星も、この冥王星に使われてしまう90度にあるので、お金もかかりそうではありますが。でも、牡牛座に対する獅子座の90度というのは、だいたい派手というか壮大なものだし、また海さんの太陽も、大風呂敷を表す牡羊座の19度。壮大な無駄を踏まえた上で展開するというやりかたが一番いいのですね。創造的な行為、道楽や趣味として、飛ぶ。これがキーワードです。実はこのくらい問題のあるアスペクトなどを抱え込んだ人でないと、有意義なことをできないし、する動機もなくなってしまいます。 

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