*続・迷い道

 モデルルームに迷い込んだ即日、金・158万円をコンビニで下ろして払い込み、Aマンションの売買契約を結んだにもかかわらず、後になってモデルルーム巡りに熱が入ってきた私。見れば見るほど他物件の仕様が気になり、なんとなーく心の奥底で「もしや早まった?」と思いかけていた11月中旬。新築マンション建設のチラシが投げ込まれた。
 このところ、マンション購入以前は見向きもしなかった物件チラシにすっかり敏感になっていたので、玄関ポストから掴みだし、まずは素早く概要をチェック。
 そこに「都心に住まう余裕と安らぎ」とか「超高層タワー都市型永住空間」とかいうキャッチコピーが踊っていると、予定最多価格は5500万円・6400万円といった縁もゆかりもない世界の話になってしまうのだが、幸か不幸かそのマンションのコピーは「生活環境の整った、第一種低層住宅専用地域に誕生!」というものだった。
 都心、という文字も駅歩○分、という文字もない。
「ってことは、駅から遠いってことか。広さや眺望も書いてないから住宅街の低層マンションでファミリー向けってことね」と予想。もうこのころにはせいぜい3行ほどの物件コピーだけで、マンションの立地や価格が大体想像できるようになっていた。
 なぜ人は(いや私は)大して役に立たない知識に限って身につくのか本当に不思議。
 案の定、チラシの物件は30戸の低層マンションで2LDK58平米~4LDK93平米。予定価格は2980万円~4560万円(予定)と検討圏内。
 近隣住人向けの先行内覧会開催、という言葉につられ、翌日早速出かけて行った。

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