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2007.01.15

木星がめぐってくると言うのは、そんなにスバラシイことなのでしょうか?…

松村 潔

木星がめぐってくると言うのは、そんなにスバラシイことなのでしょうか?…
■占ってほしいこと
占星術の本を読むと、判を押したように『今、木星が射手座宮にいるのでパワーアップ。12年に一度の大幸運期です。人生の中でも何度とはない飛躍期。強運に恵まれるので、やりたいことを思いきって始めてるべき』などと前向きのことばかり書いてあります。
木星がめぐってくると言うのは、そんなにスバラシイことなのでしょうか? 『12年に一度の大幸運期』、ことに射手座にとってはスペシャルらしいのですが、12年前にそんなスゴイものが来ていたとも思えず……。
しかも私の場合は、06年の7月に所属していた雑誌が廃刊の憂き目にあい、しかたなくフリーライターとして活動することになり、10月からボチボチ仕事の依頼があるものの、まだお小遣い稼ぎ状態で将来にまったく希望が持てません。
射手座全員が幸運なわけではなく、私は除外されているのでしょうか?
『12年に一度の大幸運期』説の解説と星めぐりから見た私の現状と将来の展望(特に仕事運)をみてください。

--

ニックネーム:にゃんこ
生年月日:1963年12月7日
生まれた時間:午前0時45分
生まれた場所:福岡県福岡市


■回答

●雑誌の占星術は不完全?

 占星術は、天体計算のソフトを使って、多数の天体位置などを計算して作成されたホロスコープをもとにして考えますが、雑誌などの場合には、個人情報というのを拾うことができず、唯一、あまり計算しなくても、毎年似たような時期には似たような場所にくる太陽だけをあてにして、太陽サインというものを考えます。これなら誕生の月日だけで、ある程度の場所が特定できるからです。実はこの太陽の位置も、正確には毎年同じ位置に来るわけではないのですが、大雑把に、まあ似たような位置に、と考える訳です。
 十個の天体を計算できずにその中の太陽だけを取り上げるので、この太陽に、性格とか運勢とか、傾向とか、ひどいときには容貌とか、たくさんの事柄を押しつけてしまう結果、占いする場合にも、かなり無理な話になってきます。
 木星は、拡大・発展というものを意味する天体ですが、かならずしも幸運という意味は持っていません。拡大・発展ということなので、悪いものをさらに悪化させるというエスカレートもしていきます。それでも木星の動きは一年にひとつのサイン程度なので、わりに扱いやすい面があるのですね。つまり年運ということを考えたときにはリーズナブルなのです。
 太陽が射手座にある人は、射手座生まれの人という意味になりますが、この太陽のある射手座に木星がやってくると、射手座の分野に関して、拡大・発展という現象が発生します。
 でも、太陽が射手座の人でも、ほかの九つの天体は違う場所にあるし、さらに生まれた時間などで、この射手座の太陽が、どういう作用をもたらしているのか、みな違うのですね。なので、いえることは、射手座の太陽の部分を、木星が拡大・発展させますよ、ということだけで、そんなに大げさに扱うのは難しいでしょう。
 基本的には太陽は、人生をのばす方向性をあらわします。その人の性格とかは、太陽でなく月が示しています。知性は水星です。愛情は金星などです。行動的な面は火星。人生の最終的な決着は土星。自立心は天王星。夢見の力は海王星。また根底的な改革力は冥王星です。たとえば、射手座の太陽の生まれなのに、愛情などを示す金星が山羊座にある人ならば、拡大の木星は来年山羊座にいきますから、愛情面で拡大があるのは、来年ということになります。月が蠍座にあると、満足感のある生活は、木星が蠍座にあった去年のほうがよかったということになります。
 いちいちホロスコープを作成するというのは、雑誌の場合には不可能ですから、大雑把に人類を十二種類にわけて、太陽サインを使った占いをするので、あたる率というのは、10パーセントとか20パーセント程度でしょう。エンターテイメントとして割り切って読んだほうがいいと思います。書いている側も、信じていないことが多いです。これは説明したように設定に無理があるので、詳しい人ほど、こんなので書ける訳がないということを自覚していることが多いのです。
 太陽サイン占いとかを長く書いていると、嘘ばっかり書いている気分の悪さで、だんだんとへたってきますから、せいぜい五年程度自分で書いて、それ以上経過すると、心身の消耗を避けるために、もっと元気な人に下請けで書いてもらうということになりやすいのではないかと思います。下請けの人が書いても、名前はこれまで通りの名前です。下請けの人は、名前は出ませんが、それでもギャラは入ります。自分で書いているとだんだんと壊れてくるので、期限つきで取り組む。つまりは修行だ、と思って書いていることも多いので、ずっと続ける人は少ないとは思いますが、修行ということなら五年くらいはできるでしょう。
 占星術に詳しい人は、もっとちゃんとした本格的な形式で仕事をしたいと思ってるはずですが、しかし市場が狭いので、それはなかなか難しいのです。結果的に、雑誌の太陽占いで、まさかこんなことあたるはずないだろと思いながら、原稿を書くことになるのだと思います。10個の天体の中で、ひとつだけを取り上げて、それで占いをするというのは理論的に無理なことはわかりきっているのですが、雑誌では天体計算ができないというネックで、これは避けられない。ところがインターネットなどでは、パソコンで計算したものが使えるので、雑誌と違って、もっと克明なものが可能となるでしょう。こういう観点から、雑誌では星占いは極力減らして、ネットや携帯などで取り組むほうがよいでしょう。 しかし、いまはまだ、多くの作り手は、雑誌の延長として原稿を書いていますから、わりにてきとうで大雑把な内容が続いています。昔は、雑誌の星占いは、占星術のことをほとんど知らない、惑星の記号も書けないライターの人が書くというケースが圧倒的に多かったですが、今はけっこう詳しい人たちが書いています。何年かすると、ネットとか携帯サイトなどで、まともな内容のものを作る試みが始まるのではないでしょうか。

●07年の秋に修行が終わり、年末に新しいパワーを手に入れる。

 さてにゃんこさんの図で、実際に木星の影響を検証してみましょう。雑誌では、射手座の太陽に対して木星が来るので、その年は幸運という内容ですから、射手座の太陽に対して焦点をあてます。にゃんこさんの太陽は、射手座の数え14度にあり、これはものを書いたり、学習したりする第3ハウスにあるので、編集者をするというのは適合性が高いです。編集、ライターなどの分野ですね。
 ただ、この射手座の太陽は、少しリスクがあります。というのも、見えないハウスである第12ハウスから、冥王星と天王星が、射手座の太陽に対して90度の妨害をしているために、時々挫折、強制的な変更という出来事がおきます。惑星の影響力というのは遅いほうが長期的です。つまり木星よりも、遅い天体である土星、天王星、海王星、冥王星の四つは、木星の影響よりも息が長いので、もしこの木星よりも外側の遅い天体が妨害をしている場合には、現象として、「木星が到来したときに、一時的に持ち上がるが、木星の影響が弱まったときには、その影響を落としてしまう。持ち上げられたぶんだけ、落胆は大きいこともある。」ということになります。生まれたときの図で持っている冥王星と天王星の妨害は木星の影響をはねのけてしまう力があります。木星よりも遅い天体がやってきてくれたときのほうが、むしろ良いともいえるのです。
 こういうリスクの多い射手座に比較して、次の山羊座は、知性の水星、勢いの火星、楽しみの金星が集中しており、そんなに危険な配置はないので、射手座の木星が来る2007年よりも、山羊座に木星の来る07年終わりから、08年のほうが楽しいし幸運ではないかと思います。
 とくににゃんこさんの場合、社会的な立場をあらわすMCはふたご座、生まれつきの資質をあらわす東の地平線はおとめ座で、ともに支配星が水星なので、射手座の太陽よりは、この山羊座の水星の方が人生のキーワードになりやすいはずです。山羊座の数え1度にあるので、いやに野心的で、スピーディです。ここにスイッチが入るのは、木星が重なるという観点からみると、07年の年末ですね。しかもこのときには、権力をあらわす木星と冥王星の会合が、水星・金星の上で起きるので、パワーを手に入れることになります。
 だいたいにゃんこさんの場合、今年の秋に、これまでの14年間の下積みが終了し、この秋くらいから、社会的なデビュー時期で、なおかつ、キー天体である水星に、拡大の木星が年末に来るのですから、今年の秋から終わりくらいが、大きなターニングポイントです。逆に言うと、それ以前にはまだ成功したことはなかったはずです。
 たとえば、木星が太陽の上にくる12年前は、1995年ということですが、この時期は、下積みが始まった93年から二年目なので、その他大勢のうちのひとりに過ぎず、さらに天体計算をしてみると、もともと生まれつき持っていた太陽と冥王星、天王星の90度の配置に、土星が入り込んで、緊張の三角形を作っているので、こういうときに木星が来ても、ほとんど効力はありません。もう説明したように、土星のほうが木星よりも重く強いのでいうふつ、トラックが軽自動車を押しのけるみたいに、木星の幸運効果を弱めてしまっています。この土星が太陽と天王星、冥王星のセットに打撃を与えたのは、その後は2002年あたりかな、このあたりのダメージも大きいですね。
 つまるところ、にゃんこさんは、93年以後、あまり浮かばれた体験はしたことはないはずで、やっと今年の秋から、地下生活の完了ということになります。水星、火星、金星のある第4ハウスは、おうちを意味していますから、おうちで仕事するのが良いでしょう。そもそもホームベースを示す月が隠れた場所である第12ハウスにありますから、人に見えないところで仕事するといいんです。
 木星が太陽に対してまったく効果がないのかというと、妨害されなければ、効果は発揮します。12年前はあからさまな土星の妨害があり、しかも活動の時期でなかったので、比較できません。今年の場合、木星が太陽に重なるのは、三回くらいありますが、このうち、にゃんこさんが地下から浮上するのは九月なので、それ以後がもっとも効果的で、この時期には拡大・発展効果は十分にのぞめるでしょう。
 ちなみににゃんこさんのキャラクタを示す月は、獅子座の数え30度なので、しかもメディアの第12ハウスなので、多くの人にメディアでインフォメーションをもたらす仕事が一番性格的にあってます。家でしこしこ作って、それをメディアにぶちまける、というスタイルが自然です。
 

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