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2007.10.15

27歳で渡米し、在米10年になります…

松村 潔

27歳で渡米し、在米10年になります…

■占ってほしいこと
 27歳で渡米し、在米10年になります。
 渡米した頃を境に自分の性格が変わってしまったような気がしていて、 それが年齢のためなのか、渡米して環境が変わったためなのか、ずっと考えていますがわかりません。
 私は幼い頃は典型的な内弁慶、小学校に上がる頃からは活発になり、いつもリーダー的存在でした。大声を出したいという衝動がいつもあって、合唱、演劇、バンドなどをやっていました。渡米した頃を境に、何というのかのどの奥が閉じてしまった感じで、すっかり静かな人になってしまいました。最初は言葉の壁やカルチャーショックが原因かなと思っていましたが、10年経った今も変わりません。これは本来の自分ではないという感じがして仕方がありません。
 これは現在の環境(在米)が自分に合っていないということでしょうか。それとも歳をとっていわゆる”落ち着いた”ということでしょうか。こちらで結婚し、仕事(クリエイティブ系)もあるので、簡単に日本に帰ることはできませんが、なんとかして昔の生き生きした私に戻りたいのです。
 アドバイスお願いします。

--

ニックネーム:しずか
生年月日:1970年1月28日
生まれた時間:午前5時40分
生まれた場所:長崎県長崎市


■回答

●日本国内では鬱屈しているのに、海外ではのびのびできる。ただし、アメリカと一口にいっても、その都市によっても大きく変わる。

 まず、しずかさんの日本でのホロスコープを考えると、国内というのは、土地とか家をあらわす第4ハウスということなのですが、そこには土星があり、しかもこの土星のアスペクトが緊張したものしかないので、国内では居心地が良くないという意味になります。
 一方で、海外を示す第9ハウスには、自由の天王星、日常の暮らしの月、底力の冥王星があり、いつもの日常生活は海外で、という図になるんです。そしてそこでは、人生を作り出す太陽に対して、これらの天体が援護的なので、日本国内では鬱屈しているのに、海外ではのびのびできるという違いが出てきます。
 決して日本での状況は悪いわけではないのですが、しかしおそらく、土地、故郷、身近な環境ではストレスがあります。それらを安定させるには、年齢があとになる必要があります。それは56歳以後という意味です。このあたりまでくれば、緊張感は緩和されているはずです。
 それで、渡米したということなのですが、アメリカはあまりにも広いので、このどこなのかによってかなり違います。試しにニューヨークにして、図を引っ越しさせます。すると、日常の生活を示す月が、第4ハウスに入ります。つまり、日本の図では、海外に日常の暮らしがあるという第9ハウスに入り、こんどはニューヨークでは、この土地に日常の暮らしの天体が入るので、こちらのほうが、より自分らしいように見えてくるはずです。
 それと、人生を作り出す自主性の太陽は、西側に入るんですね。だいたい日没の1時間前とか。日没の1時間前って、だいたいどんな心境ですか。たいていはそろそろ仕事も休みたいという感覚です。ちょっとのんびりという所だと思います。つまりニューヨークでは、そういうふうになります。西は自主性を奪うので、人との関係が重要になり、そこに吸い込まれ、自分から何かするという要素は減少します。
 さて、火星という攻撃的天体は、わりに目立つ場所には来るのですが、しずかさんの火星は、もともと牡羊座の3度で、これは、自分の置かれている場所の集団的な雰囲気を吸い込んで、それによって表現の性質が変わるという特質を持っています。日本なら日本、アメリカならアメリカ。環境を吸い取り紙のように吸い込んで、そこにふさわしい生き方をしてしまう傾向があります。というのも、牡羊座の3度というのは、あまりにも度数が少なすぎて、つまりは幼児のような段階をあらわし、まわりをきょろきょろ見ながら、周囲の雰囲気を吸い込んで、順応しようとがんばる度数なのです。
 もっと大きな違いは、東の地平線が蟹座になることでしょうか。東の地平線はその人のキャラクタです。蟹座になると、「同化する、おとなしい」という傾向になります。日本では、この東の地平線は山羊座だったので、なかなかに野心的で、しかも水星があるので機敏でした。太陽は、午前5時40分ですから、当然日の出の前。これから起きて、がんばるぞという時間帯ですよね。日本では日の出前で、アメリカでは夕方なんですよ。そういう気分の違いがはっきりと出てきます。人生全体の傾向に、です。
 どっちがいいのかというのは、その人の好みでそれぞれです。またアメリカでも、場所によって変わります。だいたい太陽が西というのは変わらないのですが、同じ西といっても、いろいろありますから。しかしニューヨークから東に30度移動した場所が、もっとも立場的に拘束されます。そこは固定する土星が社会的な位置を示す子午線に重なるからです。30度移動しなくても、だいたいは拘束ですけどね。

●いま日本に戻ると、一番おいしくないところに突き当たる。

 運の流れですが、しばらくまだアメリカにいたほうがいいです。
 というのも、進行する月という運気のサイクルが、これから上がってくるからです。ニューヨークと仮定すると、2010年あたりから経歴がピークに達します。それから三年くらいしてから、ちょっと飽きてきます。
 日本だと、いまから2012年までは人生のもっとも低調な時期となり、とくに09年夏から、最悪のスランプです。そういうわけで、時期的に考えると、いまはアメリカのほうがいいと思います。
 こういう具合の悪い時と良い時というのは、生体のリズムですから、それを無視して、いつも調子の良いところにいようとすると、神経のバランスが崩壊するので、人為的に操作はしないほうがいいと思いますが、とりあえず、もしいま日本に戻ると、一番おいしくないところに突き当たり、いまアメリカにいると、これから一番人生の中でおいしいところに来るということになります。
 もう書いたように、もし戻るとしたら、人生の終盤、ヒンドゥーで言うところの林住期にしたほうがいいでしょう。

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