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2014.01.04

年末年始スペシャル(2) だらしな脱出できるかな日記

藤田 香織

年末年始スペシャル(2) だらしな脱出できるかな日記

12月30日(日)後半

 夜6時。そろそろ夕食の準備をしようと、生協やネット通販で購入した毛ガニ、タラバガニ、ズワイガニを冷蔵庫から取り出す。カニしゃぶ用のズワイ蟹の足は流水解凍するだけなので楽ちんだが、やっかいなのは焼きガニ用のタラバと茹で食用の毛ガニである。
 とりあえず、本日北海道から届いた活毛ガニをいろんな感情をシャットアウトしつつぐらぐら茹で、その間にタラバ2肩をキッチン鋏でカットしようと試みる。

 まず足1本を肩からエイヤッと切り離し、関節でカットし、半身が剥き出しになるように殻を取り除こうとするものの、2本仕上げただけで鋏を握る指が痛くなる。タラバがヤドカリの仲間で足が4本しかないのがせめてもの救いだ。そうこうしているうちに毛ガニが茹で上がったので、少し冷ましつつ、ひたすらタラバと格闘する。2肩、計8本の足の準備を終えるのにかかった時間は40分。引き続き毛ガニ2杯の解体にとりかかる。
 今回、このカニ祭が開催されることになったのは、77歳の父(通称パパリン)のリクエストがあったから。私が子供の頃は、よく実家でも年末にカニを食べていた。でも、最近は面倒臭さからすっかりご無沙汰気味だったので、まあこの先いつまでカニなど食べられるか分からないことだしと奮発したのだけれど、いやもう毛ガニの解体は本当に面倒臭い! タラバほど関節カットに力はいらないが、今度は殻がいちいち手に刺さって痛い。だからといって、今やテレビに向かって電話の子機を押すレベルに老化してきたパパリンと10歳&14歳の子どもに毛ガニを丸ごと与えれば、どんな惨事に発展するか分からず、ひたすら耐え忍びながらチョキチョキ作業を続ける。毛ガニの足は10本。計20本。途中から大掃除モードだったママリンに助けてもらったのに、作業を終えたらすでに8時を回っていた。

 準備に2時間費やしたカニ祭はさすがに好評だった。茹で、焼き、しゃぶ。どれもそれぞれに美味しいけど、味的にはやっぱりいちばん毛ガニが好だ! しかし、ひたすらパクパクモグモグ食べ続け、準備の半分の時間で祭は終了。虚しい。美味しかったけどなんか虚しい! 世の中のお母さんたちは毎日こんな思いをしてるのだろうか……。
 カニは準備も大変だけど、大量に発生する生ゴミを放っておくと臭いも大変なことになるので、食後ガシガシ片付け、ゴミを捨てに行く。「香織ちゃーん、今日どこに寝ればいいの?」という甥姪コンビに寝袋を与え、「好きなところで寝て」と言い放ち、風呂の準備をして、ゲームに付き合い、撮った写真がゾンビになったりデブ化したりする携帯アプリ遊びに付き合い、ママリンから祖母の看病遠征話を聞き、「ちょっとちょっとワタシも構って下さいよ!」とまとわりつくダラと遊んでいたら、あっという間に日が変わっていた。
 昨日も今日も1ページも本を読んでないし、まったくテレビも見ていない。怖ろしいほどの非日常の世界。こ、これ、あと何日続くのかに?

20年以上昔「やっぱりカニは毛ガニがいちばん美味しいよねー」と言った友人に「えー、タラバだよタラバ!食べごたえが違うじゃん!」と言った過去を訂正したい。やっぱカニは毛ガニだ! そもそもタラバ蟹じゃないしー!

根気と努力の成果であるその他のカニたち。いや、ズワイは解凍しただけだけど。

〆はもちろんカニ雑炊! 鍋で余った白菜がママリンにより大量投入されるの巻。

 

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