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2013.12.27

『アズミ・ハルコは行方不明』刊行記念対談

山内マリコ×バイリンガルニュースMami
「女の子、Yeah~~☆☆!!!!」

山内 マリコ/Mami

山内マリコ×バイリンガルニュースMami<br />「女の子、Yeah~~☆☆!!!!」

2013年12月19日、作家・山内マリコさんの第二作となる小説『アズミ・ハルコは行方不明』が発売されました! 12年8月『ここは退屈迎えに来て』でのデビュー以来、殺到する依頼の合間を縫って1年近くを費やし書き下ろした作品です。刊行の喜びで胸をいっぱいにしながら、山内さんが大好きなPodcastの大人気番組「バイリンガルニュース」のMamiさんをお迎えして、記念対談をおこないました。

爆笑問題さんがラジオ番組で紹介したことをきっかけにPodcastランキング1位に輝いた「バイリンガルニュース」。山内さんが番組のファン、Mamiのファンであったことを理由に突如オファーしたため、お二人はこのときが本当の初対面でした。

1980年富山県に生まれ、18歳までの青春を過ごし、大阪、京都を経て東京へ辿り着いた小説家の山内マリコさん。

1986年東京都生まれ、東京に暮らしながら言語も文化もインターナショナルな環境で育ったMamiさん。

初対面の上に、共通点を見つけることにも苦労しそうな二人のようですが、すぐに打ちとけ、特に後半は恋愛観、セックス観、ジェンダー論、どんな男がいい男? など、ガールズトーク以外の何ものでもない展開に。

長くなりますが(本当に長いです)、お付き合いいただけると大変嬉しく思います。

それではおしゃべりさんたち、はりきってどうぞ!

 

山内マリコさん(以下、マリ) 今日は来てくれて本当にありがとうございます! (刊行記念対談で)誰か会いたい人いる? って聞かれて、「Mami!!!」って即答したの。こんな機会がなきゃお目にかかれない孤高の存在、Mami! かなりの職権乱用です(笑)。会えて超~~嬉しい! 

Mamiさん(以下、Mami) 私も、お会いできて嬉しいです!

都内のポルトガル料理店で、ご飯を食べながらおこないました。初めましての乾杯をして、さっそく『アズミ・ハルコは行方不明』の感想からお聞きします。

予測のつかない展開。なんか新しい!

Mami すごくおもしろかったです。でも、今お会いしてなんか意外でした。小説に書いてある田舎の若者、しかもお金とかあんまりないタイプの若者のこととか、めちゃくちゃリアルじゃないですか。だから目の前にして、山内さんが綺麗だからギャップにちょっと驚いてます(笑)。

編集バニ(幻冬舎の山内マリコさん担当、矢島。シルバニアファミリーに体型が似ているためニックネーム・バニと呼んでいただいており、以下バニ) 田舎の若者のクサクサした感じ、どうして書けるんだろうって感じですか?

Mami そうですね。着ている服のブランド名とかディテールもリアルで、良くも悪くも読んでいて胸がざわざわするというか。ああ、こういう人たちいるわって思いました。

マリ 嬉しい!

Mami どうやってリサーチしたんだろうって。

マリ 今回は最初から、自分よりうんと若い、本当の若者を書こうと思ってて。でもああいう若者像になったのは、小説に出てくるまんま、「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」(物語のキーになる覆面ストリートアーティスト・バンクシーのドキュメンタリー映画)を観たことがきっかけで。自分が地方に住む二十歳くらいの若者だったら、この映画観て「うおぉぉ!」って盛り上がって、自分もやりたいって思っただろうなって。そこからどんどん想像で肉付けしていったかな。

Mami そうなんだ。タイトル見てなんの話だろう? って思って読み始めたんですけど、最初「アズミ・ハルコ」が出てこないから、えっどこ行くんだろうこの話って思って。不思議な感じでした。新しいというか。すごい素人の感想なんですけど(笑)。

色鮮やかな装丁も評判を呼んでいます。デザイナーは原条令子さん。装画はフランス在住の画家Pierre Mornetさんに描き下ろしていただきました。

マリ 全然全然! 嬉しいよ~! Mamiってネットはいっぱいしてるってイメージあるけど、ふだん本は読む? 

Mami 読みます読みます。最近は日本のはあんまり読んでないけど、小中高とかほんと本好きで。

マリ そうなんだ! 「バイリンガルニュース」のなかでは、Mami自身のバックボーンが見えるような話はあんまりしないから、いろいろ聞いてみたかったの。声だけで魅力的な子って想像はついてたんだけど、顔出ししないのはなぜ? 超可愛いのに。すっごく可愛いのに!

Mami アハハハハ。恥ずかしいから…。あと、面倒くさくないですか? 顔出ししてると。

マリ そうだね。私も最初は顔出すのに抵抗あって、外歩いてて誰かに気づかれるようになったら嫌だなぁ〜って心配してたんだけど、完全に取り越し苦労だった(笑)。それどころか地元(富山県)に帰っても誰も知らなかった。同級生も知らなかったよ、私が小説書いてること(笑)。

 

そもそも、婚活ってなんだろうって思います。

マリ あたしが10代だったのって90年代後半なんだけど、その頃はまだ女の子が、そこそこ自由に生きられる空気があったように思うのね。たしか当時は、20代はOLしながら貯金して、30歳過ぎてからワーキングホリデーとかで海外に行くっていう例も多かった気がする。のちのちそういう生き方は、90年代特有の「自分探し」っていう言葉でくくられちゃうんだけど、それでも独身の女の人の生き方にそういう選択肢が普通にあった。けど今は、当時より経済的にさらに行き詰まってるからか、そういうのがすごく下火で、みんな30まで独身だったら婚活頑張らなきゃみたいになってる。

Mami 確かに私、インターナショナルスクールの友達と日本の学校の友達とどっちもいて、インターナショナルの子たちと会うと30でも全然楽しくしてるけど、超日本ぽい子たちに会うと「私たち売れ残ってるよね」みたいなことを言われます。「え、私売れ残ってるとか思ってないんだけど」って思うんだけど、みんなは毎週合コンとか婚活とかしてるみたい。そもそも、婚活ってなんなんだろうって思います。不思議ですよね。

マリ ホントそうなのホントそうなの。

Mami やっぱ日本にしかないから。結婚を前提にしている時点でけっこう不自然じゃないですか。つきあってみないとわからないのに、ゴールを決めちゃうっていうのは日本ならではじゃないかと。

マリ そっか~、海外ってお見合いとかもない?

Mami う~~ん、Blind dateとかはあるけど。お互い顔わかんないで、友達に紹介してもらうっていう。あとはオンラインデートとかもあるけど、親に紹介してもらうのは……さすがに今の時代だとないんじゃないかな。

マリ そうなんだ!

Mami 絶対ヤダ、親に紹介してもらうとか。

マリ でも私逆に、Mamiくらいのときに彼氏全然いなくて、「なんでうちの親、紹介してくんないの」とか思ってたよ(笑)。

バニ えっ!? 地方在住の女の子って、そういうふうに思うものなんでしょうか。そんなことないか。

マリ ん〜地方特有の感覚っていうわけじゃないと思う。けど私は、「出会いないんだよ、困ってんだよ、気ぃ利かせて誰か紹介しろよ」っていつも思ってた(笑)。

Mami むしろ(笑)。

マリ むしろむしろ。

Mami やっぱり海外と日本も違うけど、日本のなかで東京と地方も違いますよね。

マリ 全然違う。いま私33歳で独身で、彼氏と同棲してるんだけど、そういうのが普通にまかりとおるのって、日本では東京だけかもしれない。地方でこれやってたら怪しい女と思われるかも(笑)。

バニ なんで一緒に住んでるのに結婚しないんだ、みたいな。

マリ そうそう、浮くと思うし、不審がられるかも。

Mami ふ~~ん! それって、同世代の人に言われるんですか、それとも親世代とか。

マリ 同世代も、かな。なんで結婚しないの? って、純粋に疑問、みたいな。たしかに地元の感覚だとそうなんだよね。地元の友達に、私よりちょっと年上で同棲中の女の子がいるんだけど、彼女も浮いてるって言ってた。

Mami うわ~そうなんだ。確かに東京だと、この本に出てくる子みたいに「いじめられてるキャラ」とか「イケてるキャラ」とかになっても、別に他の世界に行けばそれって塗り替えられるけど、田舎だと一生それがついてまわるんですもんね。

マリ そうそう。小中高時代の自分のキャラとか、柵(しがらみ)や呪縛から逃れるのが大変。

Mami 山内さんはいつから東京なんですか?

マリ 25のとき。2005年かな。

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