「心から笑ったの、一体いつだっけ」「人と接することがすごくストレス」・・・。
理由ははっきりしないけど、心が疲れて気分も口角も下がり気味の女性たちに向けて、このコラムでは日々をウェルネスにしていくヒントをご紹介します。
今回は、モデルのエミ・レナータさんに聞く、ウェルネスなマインドで生きていくコツ。
仕事柄、心と体のコンディションを整える努力は不可欠というエミさん。ウェルネスを育てていくための133のアイデアを紹介した書籍『おつかれ女子のウェルネス手帳』の編者である岡村貴子さん(ウェルネスデザイン研究所・所長)がインタビュー。
モデルの仕事の傍ら、仕事仲間たちとともに展開しているファッションを通じたチャリティ活動の話も伺いました。

日本の女性は素敵だけど我慢強すぎる

岡村貴子さん(以下、岡村)
いつもポジティブで、輝くような笑顔がとっても魅力的なエミさん! 
ハッピーでヘルシーなマインドに整えるために何か意識をしていることはありますか?

エミ・レナータさん(以下、エミ)
私の場合、とにかく何か問題を感じたことや引っかかったことは、「相手に伝える」ようにしています。
ある時期までは、本音は自分の中に溜め込んで、何に対しても「OK」「はい、やります」「わかった」っていう人だったんです。でも、溜め込んでおくのは本当によくない。いつか必ず爆発するし、自分もまわりも不幸になる。だから今は、何かちょっと違和感や引っかかりを感じたりしたら、すぐに伝えるようにしています。

日本の女性はみんなすごく我慢強くて、なかなか自分の思ってることを言わない傾向があるじゃない? 
『これ言うと、人間関係的にマズいかな』って思ったりするのかな? 
でもね、他人がどう思うかなんて、どっちにしても自分の力ではコントロールできない。だったらまずは、自分の思いに意識を向けて考えていいんだと思います。それがたとえ、他人の考えと違うものだったりしてもね。人と違う意見を持ってるって、恐れることじゃないし、逆に、そこにプライドを感じていいことだと思う!

岡村:日本の女性は何に対しても真面目なぶん、チームワークを乱したり、孤立することを恐れる面があるかもしれませんね。

エミ:そうですね。言いたいことをとことん我慢して、自分を殺してまで真面目になる必要はないと思います。
でも、私、日本人の真摯で丁寧なところって、素晴らしい長所だとも思ってます! 自分の仕事に対して100%全力投球をしているところ、素晴らしいと思う。

私は日本とブラジルのハーフなんですが、そのあたりすごく日本人的かもしれません。ブラジルの人って陽気でチャーミングだけど、なかなか100%の力で勝負しないところがあったりするんですよね・・・。そういうの見ていて「なんで100%出してやらないのー?!」ってイライラしたり。(笑) 

岡村:エミさんは、“100%でやる”派?

エミ:自分の人生の全部を100%の力でやるのは難しいですね。だから、自分が全力出すべきところをきちんと決めてます。私の場合、仕事! 仕事に関しては、100%の力でやるようにしてます! 

仕事の現場だけの話じゃなくて、ジムに行って体を作ったり、肌や髪のケアや食べるものをきちんと意識して選択していくことも仕事の一部。撮影などの仕事が終わったら毎日のようにジムに行くんですけど、ジムが済んだらその後のことはどうでもいい!(笑) 全然、力入れてないんです。すべてのことに100%目指しても、絶対できないと思うんですよね。たいせつなのはバランスじゃないかな。

岡村:じゃあ、食生活もかなり気を付けてます?

エミ:食生活もやっぱりバランスがたいせつ。私はハンバーガーやジャンクフードも大好きなの!だから、80%はヘルシーに、20%は自由に。100%全部ヘルシーに、低カロリーで、って厳しく考えすぎるとストレスになるじゃないですか? 

我慢しすぎないことが心と体のためにたいせつだと思うんです。20%の自由に食べられるときは、思い切りエンジョイして食べるようにしてます。「あー、こんなにハイカロリーなもの、食べていいのかな」っていう罪悪感じゃなくて、「あー、ハンバーガー、美味しい~!!」って。(笑) 
だって次の日からはちゃんとヘルシーに戻すんだから。

岡村:そういう気持ちで食べると、ジャンクフードもちょっぴりウェルネスフードになる気がします。(笑)エミさんのスリムでしなやかで健康的な体は、そんな食生活と、全力投球のジム通いの賜物ですね。

エミ:実はジム通いも、最初はなかなか続かなかったんです。もちろん撮影のために美しい体を作らなきゃいけないのはわかってるんだけど。
でも、あるとき、母に言われた言葉で変わりました。

『今のうちから鍛えておけば、50~60代になったときの体に必ず違いが出るわよ』って。50代、60代になったとき、鍛えられた美しく強い体でいられるって最高にステキなことじゃない? 母にそう言われて、私にとってジムに通う目標がさらい大きく明確なものになりましたね。

スタートは、小さなGOOD CHOICEから

 

岡村:なるほど! 書籍『お疲れ女子のウェルネス手帳』の中にも「目標は高く、大きく持つ」や「どんなおばあちゃんになりたいか、想像してみよう」という項目があります。そうすると、今するべきことがはっきり見えてくる……

エミ:そう思います! 何でもスタートは、小さなGOOD CHOICEなんですよね。1つのGOOD CHOICEが、次のさらなるGOOD CHOICEにつながっていって、そんな小さな一歩一歩が大きな変化を生んでいくんだ、と。大きな変化っていきなりは実現しないもの。すべて小さなGOOD CHOICEの積み重ねなんだと思うんです。

岡村:エミさんが2014年から展開しているBRIDGEの活動にも通じますね。BRIDGEは、エミさんがスタートしたファッションを通じたチャリティ活動で、モデルたちやスタイリストの人たちが持っているたくさんの着なくなった服や小物を一般のかたに買っていただいて、その売上金を寄付するという活動ですね。

エミ:はい。私は半分ブラジル人ですが、ブラジルには人生がとってもつらい人たち、日々生きていくのが難しい人たちがいっぱいいる。だから、食べるものも着るものも、持ってる人たちが持ってない人にシェアする、それが普通のことなんです。日本でも人生がつらい人ってたくさんいる。私がとくに力になりたいのは子どもたちや子どものいる女性たち、とくにシングルマザーの家庭。だから今BRIDGEはNPO法人のフローレンスと連携してチャリティ活動を続けてます。

岡村:BRIDGEの活動にたくさんの人が賛同して協力してくれたとか。
サイトを見ても、本当にたくさんのモデルたちが参加してますね。

エミ:そう、みんな協力的で、誰一人NOと言わなかった。今は、販売する商品はBRIDGEが提供してネット販売のシステムは外部サイトへ委託していますが、最初は全部自分たちでやっていました。モデル仲間に商品送ってもらって、検品して、写真撮って、発送して・・・って。すごくたいへんな作業だった。

でもそのとき支援させてもらった人たちの笑顔に触れることで、誰より自分たちが一番幸せになれたんです。自分の人生に関わってくれてるすべての人へのありがたさを実感することができました。
 

岡村:素敵な活動ですね。

エミ:書籍「お疲れ女子のウェルネス手帳」の第12章、悩みと感謝のウェルネスにすごく感動しました! 
とくに、「幸せとは感謝できること」っていう項目。本当にその通りだと思います!

 

[PROFILE]

エミ・レナータ
モデル。ブラジルと日本のハーフ。16歳からモデル活動をスタート、しなやかなボディと最高にハッピーな笑顔で、人気女性雑誌や広告で活躍中。またゴムバンドを使ったエクササイズを考案“エミバンド・トレーニング”の講座も展開予定。2014年からファッション・リサイクルをベースにしたチャリティプロジェクトBRIDGEをスタート。2018年12月にはmy little box(毎月、コスメやファッション雑貨などがつまったボックスが届くサプライズなマンスリーお買い物システム)とコラボ。12月中にmy little boxに申し込むと自動的にBridgeへ300円寄付ができる。

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岡村貴子
ウェルネスデザイン研究所・所長、オーガニックコンシェルジュ。
2004年にオーガニックの普及を目指しコンシェルジュ協会と、資格制度を立ち上げる。日本初エコタレントとしてソニーミュージック・アーティストに所属しメディア活動の傍ら講演、企業研修等も行う。熊本・阿蘇山と東京の2拠点居住、自宅出産を経て鎌倉に在住。食から植物療法、芸術療法、育児、ヘルスリテラシーに至るまで多岐にわたる資格と知識を活かしウェルネスの推進を行う。書籍『おつかれ女子のウェルネス手帳』の監修を担当。

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ウェルネスデザイン研究所『おつかれ女子のウェルネス手帳 ココロもカラダも笑顔になれる133の気づき』

「朝のウェルネス」「心を整えるウェルネス」「食事のウェルネス」「コミュニケ―ションのウェルネス」など12のカテゴリー別に“ウェルネス”のアイデアを紹介。秀島史香さんにも編集協力いただきました。