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2013.12.23

第2回

東京は“食”も世界最大

藤沢 数希

東京は“食”も世界最大

東京のGDPは世界一

先日、筆者は金沢に温泉旅行に行ってきた。金沢は鮨の名店が多く、それらを訪れることも旅の目的のひとつであった。北陸では、いまがちょうど蟹の漁期で、香箱蟹(卵を抱えたずわい蟹のメス)がとても美味しかった。

地方では旬の食材をその産地で食べるというような目的があり、評判のいい店を選べば間違いはないのだが、レストランはやはり東京が質、量ともに圧倒的に勝っているように筆者は思う。今回の旅で食べた香箱蟹やのどぐろの鮨は絶品ではあったのだが、筆者は銀座をはじめとする都内の鮨屋のすばらしさも再認識することになった。確かに、銀座の高級鮨といえども、金沢で食べる香箱蟹、北海道で食べるウニやイクラなどには負けるのだが、総合的にいえば、金沢の名店と同程度か、それより美味しい鮨を出す店は、日本中から送られてくる食材を使える東京には多数あるのもこれまた事実なのだ。

さて、なぜ料理の話からはじまったかというと、それはレストランの美味しさというのは、都市人口と経済規模に大きく関係していると思うからだ。そのことをこれから考えて行こう。

本連載の第1回で、東京の都市人口は現在世界一位であり、2025年でもおそらく世界一であり続けるということを書いた。そして、日本は、アメリカ、中国に続き、世界第三位のGDPを誇り、デフレが続いているといっても、世界的に見てまだまだ物価も高い。よって、驚くことではないが、東京は経済規模も世界一ということになっている。

出所: "Global MetroMonitor 2012," Brookings Institution
 
出所: "Economic Outlook - Largest city economies in the world in 2008 and 2025," PricewaterhouseCoopers

国連社会経済局のメガシティの定義を使い、PricewaterhouseCoopersが2008年の世界のメガシティの域内総生産を推計している。また、2011年の域内総生産をやはりBrookings Institutionが推計している。これらによると、人口規模では新興国のデリやメキシコシティよりも小さかったニューヨーク―ニューアークやロサンゼルス、ソウル―仁川、ロンドンなどが経済規模では上位になる。

東京の域内GDPは1兆5200億ドル、ニューヨークは1兆2100億ドルになる。これにロサンゼルスの7870億ドル、ソウル―仁川の7740億ドル、ロンドンの7310億ドル、パリの6690億ドルと続く。大阪―神戸も経済規模では6550億ドルと世界で7番目に大きなメガシティとなっている。

将来の人口は高い精度で予測できるが、経済規模の予想は人口よりはややむずかしい。PricewaterhouseCoopersの予測によれば、2025年でも東京のGDPは世界一であり続けるようだ。東京の次に、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンと続く。

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