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ご縁の法則

2018.11.21 公開 ツイート

2019年上半期 おうし座の運勢 真木あかり

従来の価値観が大きく変わっていきそうな2019年。
あなたにとっての「新しい幸せの形」とは?
連載「ご縁の法則」で大人気の占い師、真木あかりさんの新刊 『2019年上半期 12星座別あなたの運勢』より、各星座別ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。

古い自分を切り捨て、新しい自由を獲得するはじまりの年

 2019年は、おうし座の人にとって非常に印象的な年です。星占いで使う10個の惑星は星座を順番に移動していますが、そのうちのひとつである天王星が3月6日、7年ぶりに居場所を移し、おうし座にやってくるのです。
 天王星は「自由と改革の星」と呼ばれ、自分の星にやってくると「自分を変える」ことを促します。もはや自分に必要がなくなった古い思考を切り捨てよ、足かせとなっている思い込みを断ち切れと、ときにショッキングとも言えるような出来事を通して示唆してくるのです。
 この流れは、2026年まで続きます。

 さきほど「ショッキング」という言葉を使いましたが、穏やかでない気持ちを抱いた方も多いことでしょう。申し訳ないです、怖がらせるつもりはないのです。
 たとえば天王星が「恋愛」を意味する場所に巡ってくると、経験したことのないような愛の奔流に巻き込まれ、愛の本質を考えさせられるというようなことが起こります。「人間関係」を意味する場所に巡ってくると、それまでうまくいっていた関係の友人・知人がどんどん去っていき、甘えや依存に気づかされるというようなことが起こります。これはほんの一例で、その人が何を「当たり前」と思っているのか、甘えたり依存したりしているのかによって起こることは変わってきます。
 ただ、いずれにしても孤独や孤立、望んでいなかったような災難として受け取られるような出来事が多いのです。おうし座の方の場合、今回は「自分」のところに巡ってきますから、少なからずアイデンティティが揺らぐようなことや、今の自分にとって当たり前のことが通用しなくなる、といったことが起こりやすいと予測されます。

 ただ、天王星がもたらすのはショッキングな体験だけではありません。「自由と改革の星」と述べた通り、自分を縛り付けている古い価値観や思い込みに気づいて切り捨て、その体験を乗り越えることで人は自由を獲得することができるのです。より自分らしく、自由に生きられるようになるというわけです。先程の例でいえば、恋愛であればより自分らしい愛し方を知る、対人関係であれば自分らしい人間関係を再構築するのに必要なことを知る、といった具合です。

 自由に生きることなんて簡単じゃないか、と思われる方も多いかもしれません。心の向くままに、何にもとらわれずにやればいいじゃないか。確かにそうなのですが、人は生きていくうえでたくさんの思い込みや経験則を、頭にインプットしています。自分にとって何が自由なのか、ということすらも、甘えや計算、常識、執着、愛といった思考に何重にもくるまれて、もとの姿が見えなくなってしまっていることもあります。それをガツンと打ち砕いて、本質を見せてくれるのが天王星なんですね。

 まあもうちょっと穏やかにいってくれてもいいような気がするんですけれども、思えば自分というものは自分が一番よく知っているようで、実は知らない部分がたくさんあります。たとえば就職活動のとき「自己分析」をする人は多いですが、ふと手が止まってしまう人は少なくありません。長所、というシンプルな項目ですら「明るい」「誠実」といった凡庸なワードしか出てこないということもよくある話です。恋愛でどうしていいかわからなくなったとき、好きな異性のタイプを聞かれたとき――自分は自分のことを全然知らないのだと、慄然とした経験はいくらでも思い浮かぶことでしょう。
 だからこそ、こういう機会も必要なのかもしれません。

 天王星は、実は2018年5月から11月にかけても、一時的におうし座に滞在していました。この間、アイデンティティや自分にとっての当たり前が揺らぎ、自分を変えようと思うような経験をなさっていましたら、そのとき思ったことをメモしておくと良いかもしれません。天王星は今後7年間、繰り返しあなたに改革を促し、自由をもたらそうとしてくれます。そのときに、メモはなんらかの味方になってくれるのではないかと思います。

 いずれにせよ、長丁場の取り組みになります。さらには、おうし座の人は物事が安定していることを好みますから、変化は苦手だしつい身構えてしまいますよね。今から前のめりになっていたら持ちませんから、肩の力を抜いて柔軟にやってまいりましょう。あなたは人一倍頑張り屋さんですから、いざというときが来ればきっと頼もしく乗り切っていかれるだろうと、私は信じています。

周囲の人から、穏やかな光が降り注がれる1年

 2019年のおうし座は、さまざまな人から教えや手助け、お金、知識などの「ギフト」を受け取ることになっています。
 たとえば、年齢にもよりますが親や親族の財産を相続する、生活のサポートを受けるといった話が出てくるかもしれません。上司や先輩から重要なプロジェクトを引き継いだり、彼らの役割をかわりに担ったりする人もいるでしょう。また、大事なことを教えてもらえるときでもあります。
 誰かが大切にしていたものを、今度はあなたが大切にしていく。求めれば教え導いてもらえるときでもあり、あなたのもとには常に穏やかな光が周囲の人から投げかけられていくでしょう。

 少し過去を振り返ってみると、おうし座の人は2017年末頃から「もっと頑張らなければ」「努力しなくちゃ」といった気持ちが高まってきているのではないでしょうか。具体的に力不足・勉強不足を実感するような出来事があったのかもしれませんし、学びたいテーマができたのかもしれません。2020年いっぱいくらいまでは、コツコツと真面目に取り組んでいかれると、今後の人生のさまざまな場面で役に立つはずです。良い先生にも恵まれるでしょう。

 あなたがこの時期をより良く活かしていくには、周囲の人からのギフトを遠慮なく受け取る姿勢が大切になります。年長者や権威がある人からの教えや引き継がれる役割は、いつもキラキラと魅力的に見えるわけではありません。くすんで見えたり、つまらないものにしか感じられなかったりすることもあるだろうと思います。それでもそこに自分なりの価値を見出し、じっくり向き合ってみる。噛み砕いて、自分の血肉にしようと努力してみる。そんな発想でおられると、降り注ぐ光を、しっかりと浴びることができるだろうと思うのです。
 そしてそれらの教えは、天王星が示唆する「自分を変える」ことのヒントにも、なるのかもしれません。

心身の健康に配慮を

 2019年は、自分を追い込みすぎてメンタルが不安定になりやすいかもしれません。一方で、健康についての考え方やライフスタイルを変えたいという思いも出てくるので、この機会に不調を徹底的に改善する取り組みをするのもおすすめです。健康系アプリやウェアラブルの活動量計、最新機器によるマシントレーニングなど、新しく出てきた機器を取り入れると長続きしやすいでしょう。

<恋愛運>

 恋愛についても、天王星が大きく影響してきます。恋をすれば相手を頼りにしたり、心の支えにしたりすることは一般的によくあります。ただ時折、甘えが強くなったり依存心が高まったりして、愛はあるのにお互いが苦しむ、という状況に陥ることもあるかもしれません。おうし座の人はもともと愛に関しては誠実で真剣な態度を取る人で、一度誰かを好きになったならば、その熱と優しさをずっとひたむきに相手に注ぎ続けます。遊びや気まぐれで好きになれる人ではないのですね。だからこそ、こじれてしまうと袋小路にさまよい込んでしまいやすいのです。

 もし、おうし座の人が愛においてそうした状況になっているようであれば、2019年は精神的に自立するような動きが起こってきます。思うに任せない状況が続くことがあれば「自分は自分であり、相手は相手なのだ」ということを念頭において、お互いを尊重できるやり方を模索してみるのもいいかもしれません。

 それを踏まえて、お互いが健康的な愛情を育めているのであれば、こんなにも絆を強められる年はなかなかないでしょう。恋愛運というものを語るとき、私たちはよく「どんな人といつ出会えるか」「いつ頃、告白すればうまくいくか」といったことに注目するものです。もしくは「相手に嫌われないよう注意すべき点」といった感じでしょうか。私も占い師ですが、仕事場に置いてある女性誌はまず占いコーナーの恋愛運からチェックしますもの、よくわかります。

 ただ、2019年のおうし座はそうした一喜一憂するような愛ではなく、一段深い愛を体験するのだろうと思います。相手と心を通わせ合うこと、心の深いところでつながるような愛を感じること。心と体の一体感を重視することもあるでしょう。セックスレスに悩んでいた人には、本気で向き合って解消するような流れが起こるかもしれません。

 つながりが深くなる一方で、どうしても互いの道が交わらないと感じてしまった場合は、お別れを考えることもあるかもしれませんね。あなたはもともと、誰かを好きになること、お付き合いをすることに対してはとても慎重な人であり、それだけに深い関係になったなら離れることはまず考えません。それでも、「ふたりで一緒にいて淋しいなら、ひとりで淋しいほうがずっとましだ」といった、ある意味自分を解放してあげるような発想で思い切りやすいのが2019年です。それは決して悲しいばかりの選択ではなく、優しいあなたが真に、自分と相手のために選ぶ優しい自立であるように、私には感じられます。
 仮に、ふたりがもう歩み寄れないことをわかっていてなお、妥協して共にいることを選んだ場合はどうでしょうか。おそらくですが、2020年あたりに深く人生を考察することになります。別居婚や週末婚など、お互いにとってベストな関わり方を求める場合も、あるだろうと思います。

 今、恋を探している人は、これまでとは恋人選びの基準が変わってくるかもしれません。相手の何かをあてにするのではなく、自分が自分らしいままで付き合える相手を探せたなら、それはとても素敵なことです。今年もおうし座の人には年に何度も恋のチャンスが訪れますが、特に夏の終わりから晩秋にかけては、恋愛にスポットライトが当たる星回りです。ただし、この秋はどこかインモラルな愛、セックスに重点が置かれた愛といったものにはまりやすい傾向もはらんでいます。
 一時的に淋しさを埋めたい、今の人恋しさをなんとかしたいという問題解決としてこうした関係を活用する人もいますが、あなたは本来、一対一の信頼し合える恋愛でしか満足できない方でいらっしゃいます。どこか歪みがある愛は、いつか自分を苦しめるということは、どうか忘れずにいていただきたいなと思っています。

 愛の渦に巻き込まれると、そうしたイレギュラーな形態も「私にとって本当の愛だ」と思ってしまうことがあります。ただ、「私が幸せか」という点は、常に振り返るようにしておけるといいですね。人を愛すること、それは決してわからない他人の心理を想像し、深く踏み込もうとすることです。自分の心さえもわからなくなってしまうことがあるのに、そもそも見ることもできない他人の心を信じようとするなんて、つくづく恋愛って無理ゲーです。アンハッピーな思いを抱えることも当然かも、とすら思えてきます。それでも、私たちは悲しみを抱えたり、我慢をしたりするために生きているわけではありません。幸せになるために、生きているのですよね。「本物の愛」というものを追い求められる時期だけに、自分が幸せでいられる愛にしっかり手を伸ばしていくことは、心がけておくと良いのではないかと思います。
 素敵な恋をしましょうね。あなたならきっと、それができると信じています。

<仕事運>

 おうし座の人にとって、恋と同じくらい重要なテーマである仕事。2019年は特に「自立」を強く意識する星回りでもあり、「会社の看板」ではなく「自分」を武器として頑張っていきたい、というタフな思いを抱くことになるでしょう。ただ、2019年のあなたは昇進や名誉といった“わかりやすい”目標ではなく、もっと本質的な努力を自分に強いることになるだろうと思います。

 たとえば、仕事で「この分野について勉強が必要だな」と思うことを、スクールや社会人大学院に通って勉強することなどは、非常にこの時期らしい努力と言えるでしょう。また、社会ですぐに役立つ実学のようなものではなく、文学や哲学、芸術などの教養を少しずつ身に付けようと試みる人もいらっしゃるかもしれません。仕事に役立つ、お金になるといったことは、この時期はあくまで副次的なものにすぎず、自分自身のために地道な努力を続けていくのです。これはある意味、好きなものだけを身の回りに並べて過ごしたいというおうし座の人の性格にもかなった運気なのかもしれません。

 こうした傾向は、2020年春まで続く気の長い話でもあります。インスタントな学びではなく、どこまでも深く掘り下げるような探求をぜひ、楽しみながら続けていかれてはいかがでしょうか。

 また、2019年は仕事において、目上の人から受け継ぐものも多くなりそうです。その人のポストを受け継いだり、仕事を任されたりといった具合です。プレッシャーもあるかもしれませんが、できるだけ引き受けていかれると良いでしょう。その経験を通して教わることというのは、おそらくあなたにとって非常に役立つ内容であろうと思います。

* * *

電子書籍『2019年上半期 12星座別あなたの運勢』または『2019年上半期 12星座別あなたの運勢おうし座』では、2019年上半期の総合的な星回りと月々の傾向、また恋愛運・仕事運の月ごと(1月〜6月)の運勢をお読みいただけます。ぜひご参考にしてください。

本連載では、真木あかり先生が読者のみなさまから頂いた恋愛相談にお答えします。

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真木先生のメッセージはこちらからお読みいただけます。

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真木あかり『2022年上半期 12星座別あなたの運勢』

ウェブや女性誌で大注目の占い師、真木あかり先生による、2022年上半期の星占いです。ウェブマガジン「幻冬舎plus」で公開されている全体運に加えて、本作品では「仕事運」「恋愛運」などカテゴリー別の占いもお楽しみいただけます。全体の流れに加えて月ごとの運気の動きも詳しく解説いたします。 購入者特典として、2022年上半期の流れがわかる「重要日カレンダー」もお楽しみいただけます。(完全版のみの特典です) ◆恋愛運・仕事運では月ごとの運勢の動きも徹底解説 ◆12星座別「今がつらいあなたへ」メッセージを収録(「あとがき」より) スマホやPCに入れていつでも持ち歩ける、心のお守り本です。

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ご縁とは何か、どうすれば良いものにできるのか。真木あかりさんが占い師として経験を積む中で見えてきた「ご縁の法則」をご紹介します。
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真木あかり

大学卒業後、フリーライターを経て占いの道へ。『辛口誕生日事典 2018』『悪魔の12星座占い』(宝島社)など著書多数。LINE占い「チベタン・オラクル」監修。個人鑑定も行っている。

Blog http://makiakari.hatenablog.com/
Twitter @makiakari

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