人生100年時代、長い老後をいかに健康に楽しく生きるかが、問われています。そこでオススメしたいのが「ゴルフ」。作家の山口信吾さんは、ゴルフは「愉しみと健康と未来への希望を与えてくれるスポーツ」で、「精進さえ続ければ一生プレーできる」と言います。そんなシニアゴルファーのバイブルが、山口さんの著書『死ぬまでゴルフ!』。上達のコツから楽しみ方まで、ゴルフ人生をまっとうするためのすべてが詰まった本書から、抜粋してお届けします。

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「ホームコース」を持つ6つの利点

 今や、多くのゴルフコースがビジターを大歓迎しています。

 ビジターのプレー料金が下がり、ネットで簡単にプレー予約ができるようになったので、会員権を購入するまでもないと思っている人が多いかもしれません。しかし、会員権相場が下がった今こそ、会員権を購入してホームコースを持てば大いに得をするのです。

 理由は6つあります。

 1つは、経済的な便益です。

 会員になると、平日も週末も同一料金でプレーすることができます。ぼくが所属しているベニーCC(大阪府)を例にとると、週末と祝日のセルフでのメンバー料金とビジター料金は、それぞれ7000円と1万8000円であり、差額は1万1000円です。すなわち、月に2回、週末にプレーすれば、1年間の差額は26万4000円です。年会費3万8000円を差し引いても、22万6000円の年間差益を得ることになります。

 この年間差益によって、名義書換料84万円と売買手数料5万円を合わせた初期費用89万円は、4年弱で回収できます。ちなみに、月に3回プレーするとすれば2年6カ月弱で回収できます。

 会員権購入費を含めた初期費用の全額289万円は、月に2回、週末にプレーするとして13年弱で回収できます。すなわち、13年たてば、仮に会員権が紙くず同然になるとしても手元に差益が残る計算です。ちなみに、月に3回プレーするのであれば8年1カ月弱で全額を回収できます。

 週末や祝日のビジターのプレー料金は未だに高いのです。週末にプレーをしたい人にとって、会員権を購入するうまみは大いにあります。

 2つは、ゴルフ仲間を得られることです。

 会社を離れて、利害関係のないゴルフの絆で結ばれた人間関係を構築すれば、ゴルフ人生の幅がぐっと広がり、奥行きも深くなるのです。クラブ内にある会員を対象にした非公式の競技会に入会すれば、あっという間に仲間の輪が広がります。

 3つは、他の会員と切磋琢磨できることです。

 上級者と練習ラウンドをしたり、競技会に参加するなどして一緒に回れば大いに刺激になります。上級者は同伴者のスウィングをよく観察しています。ラウンド直後に、率直に助言をしてもらうのです。現場での助言は身につきます。

 4つは、エチケットやルールを肌で覚えられることです。

「ゴルフ規則」を繰り返し読むだけでは、エチケットやルールは身につきません。クラブ競技に参加して、ラウンド中に起きる様々な問題を処理することによってはじめてゴルフ規則は体得できるようになるのです。

 ちなみに、ゴルフ規則が身についてくると、キビキビと行動できるようになります。こうなれば、同伴者によい印象を与えるだけでなく、スコアもよくなるのです。

 5つは、公式ハンディキャップを取得できることです。

 ハンディキャップ掲示板に掲げられている自分の名札を見れば、ハンディキャップを1つでも改善しようとして努力するようになります。

 6つは、コースに愛着を持つようになることです。

 自分の所属コースだけでなく、どこのコースに行っても、ボールマークを積極的に直したり、デボット跡を目土で埋めたり、バンカーをきれいに均すようになります。

 ホームコースを持てば、ゴルファーとしてひと皮むけます。そして、なによりもゴルフ人生が一段と充実するのです。

ゴルフクラブ選び8つの注意点

 1つは、クラブライフの充実度です。

 月例杯をはじめとする競技会を数多く開催していて、会員同士の懇親会がたくさんあるゴルフクラブを選ぶのです。

 入会すれば、徐々に友人が増えます。年をとってからわかるのは、時間をかけて築いた友人関係はなにものにも代えがたいということです。生涯の友を得るつもりで長い目で見て、入会するゴルフクラブを選ぶ必要があります。

 2つは、予約の取りやすさです。

 一番望ましいのは、ひとりでふらりと行ってもプレーさせてもらえることです。

 ぼくのホームコースでは、朝到着すると、マスタールームの前に置いてあるスタート表に自分の名前を書き入れます。キャディマスターが他の会員と組み合わせてくれて、スタート時間が来れば呼び出してくれます。ひとりで通っていれば、すぐに顔なじみが増えてクラブに溶け込むことができます。

 3つは、適正な会員数です。

 18ホールで1500人程度であれば、予約に困ることはありません。18ホール当たり3000人を超えるようなゴルフクラブでは、競技会に出場するのにひと苦労します。

 4つは、自分の身の丈に合ったゴルフクラブであることです。

 会員権を購入するということは「共同体」の一員になるということです。どんな共同体なのかを見極める必要があります。自分と社会的立場や経歴が似通っている会員が多いゴルフクラブを選べば、ウマが合うゴルフ友だちをつくれます。

 5つは、自宅からの距離です。

 ホームコースには頻繁に通うことになります。時間的にも経済的にも近いに越したことはありません。若いときには車で長距離を走るのは苦になりません。しかし、60代の後半になれば1時間の運転でも少し抵抗を感じるようになります。

 6つは、会員権価格の安定性です。

 高齢化や年会費の値上げで退会者が増える一方で、次世代の入会希望者が増えないので、会員権価格は未だに下落傾向です。そのなかでも、よく調べれば、会員権価格が下げ止まっているゴルフクラブもあります。退会者と入会者の均衡がとれている優良ゴルフクラブです。

 7つは、メモラビリティが高いコースを選ぶことです。

 各ホールが個性的で、一度プレーしただけでは味わい尽くせない、自然の地形を生かした変化に富んだコースを選べば、年間50~60回プレーしても飽きることがありません。

 8つは、コースの難易度に注意を払うことです。

 夫婦で愉しくプレーできればよいというのであれば、短くてやさしいコースがよいでしょう。一方、腕を磨きたいのであれば、フェアウェイが狭くて変化に富んだコースが適しています。グリーン手前に池や深いバンカー、ダブルバンカーなどがあり、安易なプレーを許さないコースが修業には最適なのです。

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