民主党支持表明は、セレブ自身の踏み絵の面が大きい

テイラー・スウィフトも先日、テネシー州の民主党候補者を支持することを表明(提供:UPI=共同)

 米国では国政選挙の前になってくると、ハリウッドのセレブが民主党を支持する恒例の行事が始まる。2018年中間選挙でも「〇〇が共和党の〇〇に反対して民主党の支持を表明」のように、CNNのようなリベラルメディアでストレートニュースが流れるのもいつもの通りだ。10月8日にテイラー・スウィフトが自身のInstagramで、共和党支持のファンを失う覚悟でLGBTや男女の平等の権利を理由に民主党を支持したそうだが、それで選挙情勢が動くと思うのは間違いだろう。

 2016年大統領選挙では、ヒラリーが多数のハリウッドセレブを自らのポケモンのごとく並べて、多くの米国有権者から失笑の的となって敗北した。連日のように発表されるセレブからの支持は米国の有権者を大きく動かすこともなく、彼らはヒラリーを一般の米国人とは違う華やかな世界に浸った特権階級として描き出すのに一役買っていた。

 ハリウッドは強固な民主党の支持基盤であることは広く知られている。芸能関係者はリベラルでなければ仕事が限定されてしまうため、自分自身が大金持ちのセレブ生活を満喫していることを脇に置きながら、LGBT問題などの文化的側面を理由に民主党を支持する。これがハリウッドスターの処世術であり、皆がお決まりの作法であることは分かっているので、ネタとしては面白くても米国の有権者に与える影響は実はほとんどない。ハリウッドスターが与える影響は彼らの巨額の献金を中心とした資金調達面の効果に限定されると見ていい。

 

トランプにウォークオブフェイムの星を元々授与したのはハリウッドだが…

 ハリウッドのリベラル化は度が過ぎるレベルに達している。

ここから先は会員限定のコンテンツです

幻冬舎plusの会員登録(無料)をすると…すべての会員特典を見る
  • 会員限定の記事が読み放題に
  • 会員限定イベントに参加できる
  • プレゼント抽選に参加できる
  • ストア利用でポイントが貯まる

会員の方はログインして続きをお楽しみください

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定

 
渡瀬裕哉『日本人の知らないトランプ再選のシナリオ―奇妙な権力基盤を読み解く』(産学社)

トランプ大統領当選を世論調査・現地調査などを通じて的中させ、その後も情勢分析の正確さから、日系・外資系ファンド30社以上の支持を得るアナリストが、2018年中間選挙、そして2020年米国大統領選までの未来を独自予測。日本への多大なる影響と、対応策について解析・提言。