学年ビリのギャルを慶應大学現役合格に導いた『ビリギャル』の著者・坪田信貴さん。(映画にもなった大ベストセラーは、みなさんご存知ですね!)
坪田さんには、“ビリギャル”に最初に会ったときから《彼女の才能》が見えていたのでしょうか?
それとも、《才能の芽》をたまたま見つけて、上手に育てることに成功したのでしょうか?
それとも……!?
このたび、教育の世界のカリスマである坪田先生が、「才能とは何か」について余すことなく書きました!
さらに、今回の著書は、ビジネスパーソンもチェックしたい内容になっているのですが、いったいどんなことが書かれているのか!?
確実に才能を伸ばしたいあなたのために、新刊『才能の正体』より、「はじめに」を公開します!

 はじめに

 

 こんにちは。坪田信貴です。
 突然ですが、お尋ねします。
 あなたは、「自分には才能がない」と思ったことはありませんか? 「もともと才能に恵まれている人はいいなあ」なんて言ってしまったことはありませんか?
 誰でも一度や二度はあるでしょう。いいえ、一度や二度どころか、わりと多くの人が、何かにつけて思ったり言ってしまったりすることではないでしょうか。

 僕は塾講師として、これまで1300人以上の子どもたちの学習に伴走をしてきたのですが、実際に、そんなふうに言う生徒さんや親御さんに大勢会ってきました。
 ご存知かもしれませんが、僕は、2013年に『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(以下『ビリギャル』)を出版しています。主人公のさやかちゃんは、最初に僕の塾へ来たときは全国偏差値30以下、成績は学年でビリだったのですが、そこから猛勉強して、現役で慶應義塾大学に合格しました。そのいきさつをまとめたものです。
 この本がベストセラーになると、多くの人からこう言われるようになったのです。

「彼女は、もともと才能があったんでしょ?」

 どうやら人というのは、“才能の有無”を、安易に断定したがるようです。

 でも、「才能」って、生まれつきのものなのでしょうか? 一部の人にしか備わっていない、特別なものなのでしょうか?
 それに対する、僕の答えは「ノー」です。

 才能は、誰にでもある。

 僕はいつもそう言っています。
 しかし、この言葉を素直に信じてくれる人は、とても少ない。「そんなのはきれいごとだ!」と思う方もいるようです。でも、そういう人たちは、非常にもったいないことをしています。せっかく「ある」のに、手に入れようとしないのですから。
 “ビリギャル”のさやかちゃんのような成績だった子どもたちが“一流大学”に合格するのを、僕はこの目でたくさん見てきました。その僕が言うことを、ぜひ信じてください。
 もう一度言います。

 才能は、誰にでもある。

 みんな、その才能をどう見つけたらいいのか、どう伸ばせばいいのかが、わからないだけなのです。自分の才能も、我が子や、教え子や、部下や、後輩の才能も。
 そればかりか、多くの人たちは、その才能を潰してしまうことばかりしている……。
 このことにこそ、気づくべきなのです。
 

 そもそも、「才能」ってどういうものなんでしょう?
 僕は学生時代から才能についていろいろと考えてきました。実は、自分のことを「才能研究家」と言ってもいいかなと思うくらい、いろいろなことを試みてきています。
 成績がきわめて悪かった子を、「100%無理!」と周りの全員から言われていた難関大学に合格するまで指導したり、他の会社では採用されないような変わった人を採用して、誰よりも優秀な人材に育成したり。
 “普通の人”は、成績が悪い子に「君なら難関大学に入れるよ。目指そうよ」とは言わないでしょう。“普通の会社”は、「変わった人」「扱いにくそうな人」を採りたがらないかもしれません。

 でも僕は、そんな彼らに限りない才能を感じました。彼らが、周りの人から期待されていなければされていないほど、僕のやる気には火がつきました。これこそ、「才能研究家」の腕の見せどころですから!
 結果的に、『ビリギャル』のさやかちゃんのような、奇跡的な(僕は奇跡だと思っていませんが)結果を残した子どもたちを何人も送り出してきましたし、僕が自分の会社で採用した「変わった人たち」は、その能力を伸ばし、大いに実績を上げています。彼らがどんな人たちなのか、僕がどんな課題を与えて彼らの才能を伸ばしたのかについても、じっくり述べたいと思います。また、“ビリギャルの先生”の印象が強いので意外かもしれませんが、僕は人材育成や組織改革の仕事もさせていただく機会が多くありますので、そんなマネジメントの視点も入ってきます。
 

 《第1章》では、「才能」とは何か? 僕の考えをまとめています。「あの人は地アタマがいい」「私には才能がない」みたいなことをつい言ってしまう人に、ぜひ読んでいただきたい。本当にあなたには、才能がないのか? それともあるのか?ーーその答えが明らかになります。

 《第2章》では、“ビリギャルの先生”としての視点、すなわち1300人以上の生徒さんと向き合ってきた立場で、個人の才能の伸ばし方について具体的なメソッドをまとめています。お子さんの能力を伸ばしたい親御さんや、自分の能力を伸ばしたいと考えている学生や社会人の方は、この章に集中していただけるといいでしょう。

 《第3章》では、人材マネジメントの話になります。才能ある人材をどう見出し、どう育成していくかについて、そして、ひとりひとりの能力を伸ばしつつ、これからの時代でチームとしていかに強くなるかについてまとめました。

 《第4章》は、私がこれまでにお会いした「一流の才能の方」のお話を通して、「成功者」や「天才」は“普通の僕たち”と何が違うのか、考えてみました。
 

 才能とは、いったい何なのか?
 才能とは、どう見つけて、どう伸ばしていけばいいのか?

 この本を参考にして、自分の才能、そして周りの人たちの才能の“芽”を見つけ、どんどん育てて、開花させてください。

 奇跡は、起きるものじゃなく、起こすもの。
 
そして、そんな奇跡を実際に手にしたとき、あなたはそれが奇跡なんかじゃなかったことに気づくでしょう。
 きちんと根拠があるから、手に入ったものなのだ、ということに。

 

ーーー『才能の正体』は、幻冬舎 NewsPicks Bookより、10月17日(水)発売です。

この記事をシェア
この連載のすべての記事を見る

★がついた記事は無料会員限定

坪田信貴『才能の正体』

「自分には才能がない」は、努力をしない人の言い訳です。
すべての人に“才能の芽"はあります。その“芽"を、どうすれば見つけ、花開かせることができるか?
やるべきは、今ある状況の「認知」、目的へ向かうための「動機づけ」、そして「正しい努力」です。
自分自身も、子どもも変わります! 
部下が変わり、組織がみるみるエネルギーに満ちてきます! 
「ダメな人」の能力をみるみる開花させ、成功に導いてきた著者が語る「才能」の本質。
どんな人でも“才能で輝ける"ようになる!
組織が変わり、最高のパフォーマンスをあげられるようになる!
自分のまわりに奇跡を起こす、驚異のメソッド。