2018年5月19日に開催されたエリカ・アンギャルさんによるセミナー「ラブダイエット 心と体を満たしてうるおう女性になる方法」では、エリカさんの著書『ラブダイエット』の制作秘話とともに、肌と肌の触れ合いによって心と体の感受性をあげる方法、そして、他人も自分も健やかに愛する方法をお伝えしました。
そのセミナーの模様がまるごと電子書籍『心と体を満たしてキレイになる エリカ式究極のダイエット』としてまとまりました。冒頭の一部を抜粋してお届けします。
(構成:アケミン)

甘いものを食べ過ぎる日本人女性。それは愛情不足が原因です

エリカ 私はこれまで20年間以上日本に住んで、2004年からの8年間はミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントとして栄養学や生活習慣を指導してきました。2006年には知花くららさんが世界2位に、2007年には森理世さんが世界1位を獲った時期ですね。

──2009年にエリカさんが『世界一の美女になるダイエット』を出版したことによって、ダイエットと言っても単にカロリー計算するだけではなく、たんぱく質や上質な脂を積極的に採り入れながら栄養素を考えて食事をすることの大切さ、つまり「痩せることがすべてではない」という考えや知識がここ10年の間で日本女性の間におおいに浸透してきたと思います。そしてさらに美しくなるには、食生活のみならず心の問題が大きいこと、つまり自信があってこそ、自分を大切にしてこそ他人から美しく見えるのだとエリカさんはおっしゃっていますね。またミス・ユニバース時代からいろんな女性をみてきたのちに「日本の女性は、甘い物を食べ過ぎているのではないか?」という問題に気づいたのだとか。

エリカ もちろん世界中、どんな国でも女性はスイーツが大好きなものですが、日本の女性は特に甘いもの好きだと思います。スイーツバイキングやパンケーキがブームになったり、お昼ゴハンを抜いてケーキを食べるなどスイーツを食事の代わりにしている、なんて話も聞きます。これは単に好みの話だけではなく、実は愛情の不足を補おうとして、無意識に砂糖を過剰摂取してしまう防衛本能が働いているのではないかと考えています。

──日本女性が甘い物を食べ過ぎている背景には、愛情不足があるんですね。

エリカ そうですね。日本人女性は今の若い世代でも非常に献身的で、夫のため、子どものため、両親のため、会社のため…とつい周りの人のことを先に考える。それは社会的にも美徳と思われていますが、自分のことは最後の最後になって、やはり満たされないものが残ってしまう。それは本当の意味では自分に優しくできていない。そしてその愛情不足や足りない気持ち、不安な状態の心身を慰めるためのご褒美として甘い物で補っているのではないか。日本人の女性は心への栄養、つまり愛がまだまだ足りていないのでは、と思ったのです。

──そもそもこの本は、企画した当時はホルモンについて書こうと話していました。しかし実際に書き進めていくうちに、愛情やスキンシップ、さらにはハグやセックス…そういうことについても避けて通れないと気づきましたよね。ただエリカさんご自身は、「世界一の美女になる」の著者で普段から綺麗なドレスを着てミス・ユニバースについて語っているイメージですので、そこからどうやってスキンシップやセックスについて語ってもらればいいのか、どうやったら読者が受け入れてくれるのか、その点にもっとも頭を悩ませました。

エリカ 直接的な性表現をせずに、いかに美しく説明ができるかには、とても苦心しましたよね。そしてこの本を書き進めていくうちに、私がタブーと認識していないものが、日本人にとっては避けるべき話題であったり、またその逆のパターンもいくつか発見しました。

──なかでも日本の女性たちは性の話はタブー。でも便秘の話は平気でする…ということにエリカさんは非常に驚いていましたよね。

エリカ そうなんです。これはもう30年以上前の話になりますが、私が最初に交換留学で日本に来たときにホームステイ先のお姉さんが、「便が出て1キロ痩せた!」って言っていたのにものすごく衝撃を受けました。私たちは便秘や便通の話はもっとも恥ずかしいことで女友達同士でもいっさい話題にしない。日本人女性は性については、なかなか話さないけれど便秘については普通に話すんですよね(笑)。

──一方、海外の方から見ると、日本人は非常に性に対してオープンに見えるといいますね。

エリカ 日本はスポーツ新聞や雑誌に性の情報が氾濫しているし、マンガを読んでいても過激な性描写がある。また街には風俗店やラブホテルがたくさんあるし、下着が見えそうなぐらい短いスカートをはいた女性が歩いていて、とても驚いたこともあります。一方で学校での性教育については、世界的に見てもかなり遅れていると思いますね。性に関しては「恥ずかしいこと」と思われているので、学校や家庭で教えるのが非常に難しいのだと思います。

──そうやって話しているうちに性の話は、女性にとって非常に大切だし、エリカさんだからこそ言えることもあるのではないかと思ったんです。「黒船」ではないですが(笑)、日本人が日本人に話すよりも外からの意見を言ってくれたほうが私たちにとっても聞きやすい。そんな風に試行錯誤しながら『ラブダイエット』という本がまとまりました。

美容からダイエット、ストレス耐性まで…奇跡のホルモン・オキシトシン

エリカ 『ラブダイエット』では心の栄養=愛情、と述べていますが、愛情の中でも特にスキンシップは欠かせません。そしてこれに関してはすでに世界中で様々な研究がされています。たとえば、赤ちゃんもお母さんからスキンシップされて、愛をもらわない場合は成長ホルモンが出づらくなって、心身の発達に遅れが生じることが判明しています。また成人になってからの精神的な安定度にも影響が出ます。

 世界的に見ると、スキンシップの仕方によって「ロータッチカントリー」と「ハイタッチカントリー」という言葉で二分されます。「ハイタッチカントリー」の国は、スキンシップがたくさんある国。出会ってすぐにハグをしたり、頬にキスをすることが多い。具体的には中南米のラテン系の国々や南ヨーロッパのフランスやイタリア、スペインなどがあげられます。アメリカの映画を見ていると、頻繁にスキンシップをしているように思えますが、実はアメリカはロータッチの国に分類されるんです。オーストラリア、イギリスも同様です。日常的にスキンシップが少ない日本は、まぎれもないロータッチカントリーです。さらにロータッチカントリーは、自殺率やうつ病の発生率、虐待が多いというデータもあります。その他にも様々な要因がありますが、そういった意味でもスキンシップで愛情を示すことがいかに大人にとっても大切なのか、わかると思います。

──スキンシップによって生じるオキシトシンというホルモンは、別名「愛情ホルモン」と呼ばれています。ストレス耐性や美容にも影響がある、素晴らしい効果を持っているそうですね。

エリカ そもそもオキシトシンは出産時に子宮を収縮させ、母乳の分泌を促すホルモンなのですが、ストレスを緩和して幸せな気分にしてくれる作用もあります。メンタル面では次のような効果があります。

・不安な気持ち、恐怖感を減らす

・気分を落ち着かせる

・うつ病を予防する

・孤独感をなくす

・社交的になる

──すごいですね、オキシトシンの効果。

エリカ フィジカル面では、

食欲を抑え、適正体重をキープする

ホルモンバランスによい影響を与える

よく眠れるようになる

傷の回復を早める

更年期症状を緩和する

慢性疲労を緩和する

免疫力を高める

血圧を下げる

甲状腺機能を高め、痛みを和らげる

消化を促進する

肌の老化を防ぐ

──いいことづくめですね。

エリカ またオキシトシンは、ダイエットの味方にもなるんです。アメリカで行われた最新の研究では、被験者を二つのグループに分けて、片方のグループにはオキシトシンを、もう一つにはオキシトシンの入っていない偽薬を鼻からスプレーしました。するとオキシトシンをスプレーされたグループのほうは、されていない方に比べて1食当たりに平均120キロカロリー少ない食事量で満足できたというデータが報告されています。つまり日本人女性でスイーツを大好きな人は、オキシトシンのレベルが低い可能性があります。

──オキシトシンが足りてないから、スイーツを食べ過ぎてしまう。

エリカ オキシトシンが増えることで、食欲抑制につながる。スイーツの中毒性を抑えてくれる効果があるので、そういう意味でもダイエットの味方となります。また最近の研究だと、オキシトシンは美肌やアンチエイジング効果があるとわかっています。肌の中の繊維芽細胞というコラーゲンを生み出す細胞を活性化させてくれるのです。そして鎮痛効果も期待できます。ドイツの研究では、オキシトシンの分泌により頭痛は60パーセントほど減っていくことわかりました。

……続きは、電子書籍『心と体を満たしてキレイになる エリカ式究極のダイエット』をご覧ください。

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◆はじめに
目次
◆誰かを愛するために自分を犠牲にして甘いものに逃げるのはもうやめましょう。
◆食欲を抑え、心を穏やかにしてくれるホルモンを味方につけましょう。
◆肌と肌の触れ合いは、赤ちゃんには当然必要。大人になっても絶対必要。
◆ハグは相手を受け入れ、自分も受け入れてもらう精神安定剤。
◆ペット、ぬいぐるみ、友達……ギュッと抱きしめた時の安心感を経験して。
◆握手から始めるか、いきなりキスするか。国で異なるスキンシップの流儀。
◆恋人以外の異性と触れ合ったのはフォークダンスが最後、という人も多いのでは?
◆大人の女性には、浮気でも不倫でもない、異性の友人が必要です。
◆結婚相手は肩書きではなく、匂いに惹かれる人を選んでみて。
◆自分とは異なる遺伝子を持つ人に強く惹かれる理由。
◆惹かれる遺伝子を本能的に判断できる相性診断をお教えしましょう。
◆情熱的なキスには3つの効能があります。
◆日本は、性の情報が街中に氾濫しているのに、なぜセックス観は古いままなのでしょうか?
◆日本人のセックス満足度が世界一低いのはハッキリ言えない国民性が原因?
◆世界は、日本の若者の草食化に驚愕しています。
◆性欲はヘルシーボディの証。食事や睡眠と同じくらい大切に考えてください。
◆「セックス・アンド・ザ・シティ」「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のヒットは、女性たちのセックス観が変わってきた証です。
◆男性はガソリン、女性はウォーター。体が盛り上がるまでの時間が違うのです。
◆肌の潤いを大切にするあなたが膣の潤いに無頓着なのはなぜ?
◆性的興奮はプチ整形より効果絶大。
◆日本の性教育は、残念ながら世界に大きく後れをとっています。
◆男性目線で作られたアダルトビデオを教科書にしちゃダメ!
◆大人の女性が、ただ寝そべっているだけなんてつまらないと思います。
◆セックスでフェイクをしても誰も幸せになれません。
◆ベッドの中で女性をケアできる男性は、結婚相手にも向いています。
◆3回ベッドインしてピンとこなければ別れた方がいいかもしれません。
◆ダメ男と別れられないのは絆ホルモンの呪縛、偽りの愛情かもしれません。
◆閉経後、さらに人生のお楽しみが始まります。
◆生理周期で変わる女性の美しさを恋愛にも活用して。
◆彼の経験不足を責める前に、あなたは自分の体のことを知っていますか?
◆セルフプレジャーは19世紀に英国貴族のご婦人方に広まった医療行為です。
◆オーガズム未経験者はセルフプレジャーで自己開発を試してみて。
◆このシークレットエクササイズで二人の絆をもっと深めて。
◆フランス政府は膣の再教育制度を推進しています。
◆リビドーと感度を高めるヨガポーズがあります。
◆子宮がん検診は、健やかに生きるための大人の女性のたしなみです。
◆食べ物に潜む3大オーガズムキラーに要注意。
◆ダークチョコにオイスター。もっと満たされる体になる食べ物を紹介します。
◆食生活での女性ホルモンコントロールをすぐに始めてください。
◆色気不足、セックスレスは、睡眠不足が原因かも。
◆パートナーのEDは薬に頼る前にできることがあります。
◆男性の「一人になりたい時間」は邪魔をしないであげて。
◆結婚後も〝デートナイト〟を続けましょう。
◆自分史上最高のセックスは人生の後半にやってきます。
◆誰かから愛されることより、自分を愛することの方がずっと大切です。
◆自分を愛せる女性は、たとえば上質なカシミヤに触れる時、素足で歩く時……その気持ちよさを敏感に感じます。
◆鈍感な女性から脱皮して! 自分を愛する10の方法。
◆結婚しない人生、子供を産まない人生ももちろんアリです。
◆大切な自分に、一度ラブレターを書いてみましょう。
◆2分で自信をつける方法をハーバード大学が見つけました。
◆週に1度のデジタルデトックスで本来の自分を取り戻しましょう。
◆ストレスはホルモン泥棒。知らず知らずのうちに盗まれています。
◆たとえばシャンパンを使ってマインドフルネスを実践してみましょう。
◆変化こそ人生の醍醐味。変わる自分をとことん楽しみましょう。
◆おわりに


 

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