幻冬舎新書の9月新刊は8点、27日発売予定です。

『日本が売られる』堤未果

定価(本体860円+税)

日本には美しい自然があって、おいしい食べ物があって、治安のよさや医療、介護環境も世界一。そう思う日本人は多いが、これらは全て過去の遺産になりつつある。日本人が知らぬ間に様々な法改正が水面下でなされ、アメリカや中国を始めとする海外勢が日本の資産を食い潰そうとしているのだ。たとえば水道民営化、種子法廃止、農薬規制緩和、遺伝子組み換え表示のルール変更、生乳流通自由化、農地改正法……等々、挙げればきりがない。このままおとなしく日本の資産を手放していいのか? 気鋭の国際ジャーナリストが緻密な現場取材と膨大な資料を通し、書き下ろした一冊。

堤未果(つつみみか)
国際ジャーナリスト。東京都生まれ。ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号取得。国連、アムネスティ・インターナショナルNY支局員、米国野村證券を経て現職。
日米を行き来し、各種メディアで発言、執筆・講演活動を続けている。多数の著書は海外で翻訳されている。『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』(海鳴社)で日本ジャーナリスト会議黒田清新人賞、『ルポ 貧困大国アメリカ』(三部作、岩波新書)で日本エッセイスト・クラブ賞、新書大賞を受賞。近著に『沈みゆく大国アメリカ』(二部作、集英社新書)、『政府は必ず嘘をつく 増補版』『政府はもう嘘をつけない』(ともに角川新書)がある。

『出世する人の英語――アメリカ人の論理と思考習慣』小林真美

定価(本体780円+税)

ある程度の英語力があるのに、外資系企業で上司や同僚、クライアントとのコミュニケーションがうまくとれず、苦労している日本人は少なくない。「それはアメリカ人特有の考え方や思考の癖を理解していないから」と著者は言う。日本人が思うアメリカ人像と、実際のアメリカ人はかなり乖離しており、それに気づくのが遅くて出世できない日本人が非常に多いのだ。「アメリカ人は『発言すること=貢献』と思っている」「アメリカ人は日本人より時間に厳格!」「アメリカ人に『ちょっとご挨拶に……』は通じない」等々、日本人が知らない「本当のアメリカ人」がわかるだけでなく、出世に有利な使える英語も身につく一冊。

小林真美(こばやしまみ)
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。外資系証券会社を経てニューヨーク大学スターン・スクール・オブ・ビジネスに留学し、MBA取得。帰国後、フォード自動車の金融子会社に入社し、オーストラリアにあるアジア統括本部に財務マネージャーとして二年間勤務。その後、ジョンソン、日本アルコンで財務管理職を務め、外資系企業勤務は通算二二年に及ぶ。現在は会社経営者や管理職をはじめとするビジネスパーソンに、ビジネス英語の個人指導や企業研修を行う。

『未来の稼ぎ方―-ビジネス年表2019-2038』坂口孝則

定価(本体980円+税)

20世紀末からの20年、ビジネスの覇者は製造業からITへと移った。これから20年はさらなる変化を迎える。そのときビジネスパーソンに求められるのは、イノベーション(技術革新)を起こす力ではない。むしろ既存の技術を応用し、新たな業界へ攻める力と、未来への戦略を立てるための業界横断的な情報収集力、そして先見の明だ。本書は、広範なデータに基づき、〈コンビニ〉〈エネルギー〉〈インフラ〉〈宇宙〉〈アフリカ〉など注目の20業界の未来を予測。変化の特徴、業界の現状、今後稼げる商品を具体的に提案する。20年分のビジネスアイデアを網羅した、時代の本質を見極める一冊。

坂口孝則(さかぐち・たかのり)
調達・購買コンサルタント。未来調達研究所株式会社取締役。講演家。二〇〇一年、大学卒業後、電機メーカー、自動車メーカーに勤務。原価企画、調達・購買、資材部門に従業。二〇一二年、未来調達研究所株式会社取締役就任。製造業を中心としたコンサルティングを行う。『牛丼一杯の儲けは9円』『営業と詐欺のあいだ』『1円家電のカラクリ 0円iPhoneの正体』(すべて幻冬舎新書)、『仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする。』(幻冬舎)など著書多数。

『「やる気が出ない」が一瞬で消える方法』大嶋信頼

定価(本体780円+税)

やる気が出ないとき、努力や根性のような精神論で解決しようとすると、効果があるどころかかえって悪化する。原因はあなたの中にあるのではなく、思わぬところにある場合が多い。例えば、好きなことを後回しにしている、母親と仲が良い、SNSで批判ばかりしている、知らないうちに人から嫉妬されていた等々。それらが身体を蝕み、人を無気力状態にしているのだ。7万件の臨床結果をもとに「やる気が出ない」本当の原因を見つけ出し、心理療法を活用して、日々の活力を取り戻す一冊。

大嶋信頼(おおしまのぶより)
心理カウンセラー、株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。ブリーフ・セラピーのFAP療法を開発し、トラウマのみならず多くの症例を治療している。アルコール依存症専門病院である周愛利田クリニックに勤務する傍ら、東京都精神医学総合研究所の研修生として、また嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。二〇万部突破のベストセラー『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』(すばる舎)ほか著書多数。

『本音化するヨーロッパ――裏切られた統合の理想』三好範英

定価(本体800円+税)

アフリカからの難民をイタリアが堂々と受け入れ拒否し、EU内では政権参加するポピュリズム政党が増加、ロシアの軍事的脅威には徴兵制復活の動きで対抗する……。ギリシャの共通通貨ユーロ離脱は一応回避し、外からは一見、落ち着きを取り戻したかのように思える欧州。だが、エリートたちが懸命に目指そうとする理想とは裏腹に、普通の人々の生活レベルでの不満は鬱積し、むしろ深化していた――。9年半のベルリン特派員経験を持つ著者が、緊張の現場を丹念に取材。米・英に続く、ヨーロッパの「本音化」というべき現象が、EUの協調を崩し、世界の衝突の震源地となる!

三好範英(みよし・のりひで)
一九五九年東京都生まれ。東京大学教養学部相関社会科学分科卒。八二年、読売新聞入社。九〇~九三年、バンコク、プノンペン特派員。九七~二〇〇一年、〇六~〇八年、〇九~一三年、ベルリン特派員。現在、編集委員。著書に『特派員報告カンボジアPKO 地域紛争解決と国連』『戦後の「タブー」を清算するドイツ』(ともに亜紀書房)、『蘇る「国家」と「歴史」 ポスト冷戦20年の欧州』(芙蓉書房出版)、『メルケルと右傾化するドイツ』(光文社新書)。『ドイツリスク 「夢見る政治」が引き起こす混乱』(光文社新書)で第25回山本七平賞特別賞を受賞。

『考えるとはどういうことか――0歳から100歳までの哲学入門』梶谷真司

定価(本体840円+税)

「考えることは大事」と言われるが、「考える方法」は誰も教えてくれない。ひとり頭の中だけでモヤモヤしていてもダメ。人と自由に問い、語り合うことで、考えは広く深くなる。その積み重ねが、息苦しい世間の常識、思い込みや不安・恐怖から、あなたを解放する――対話を通して哲学的思考を体験する試みとしていま注目の「哲学対話」。その実践から分かった、難しい知識の羅列ではない、考えることそのものとしての哲学とは? 生きているかぎり、いつでも誰にでも必要な、まったく新しい哲学の誕生。

梶谷真司(かじたにしんじ)
一九六六年、名古屋市生まれ。八九年、京都大学文学部哲学科宗教学卒業。九四年、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。九七年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。著書に『シュミッツ現象学の根本問題』(京都大学学術出版会)がある。

『ジャイロモノレール』森博嗣

定価(本体780円+税)

ジャイロとはフレームの中で高速回転する重量物を持つ装置(地球独楽(ごま)を思い浮かべてほしい)。モノレールとはレール1本の鉄道。ジャイロモノレールは「力を受けたときに回転方向に90度ずれた位置で変位する」というジャイロ効果を姿勢制御に利用した鉄道車両で、100年以上まえに開発・実用化されたが、その技術は長く忘れ去られ再現不可能とされていた。著者は実験と試作機の製作を繰り返し、ついにこれを完成させる。工学の考古学というべき手順で幻の機械技術を完全復元した、世界初のジャイロモノレールの概説書。

森博嗣(もりひろし)
一九五七年、愛知県生まれ。作家、工学博士。国立N大学工学部建築学科で研究する傍ら九六年に『すべてがFになる』で第一回メフィスト賞を受賞し、作家デビュー。以後、次々と作品を発表し人気作家として不動の地位を築く。おもな新書判エッセィに『自分探しと楽しさについて』『小説家という職業』(以上、集英社新書)、『大学の話をしましょうか』『ミニチュア庭園鉄道』(以上、中公新書ラクレ)、『夢の叶え方を知っていますか?』『「やりがいのある仕事」という幻想』(以上、朝日新書)、『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』(新潮新書)、『読書の価値』(NHK出版新書)、『集中力はいらない』(SB新書)、『科学的とはどういう意味か』『孤独の価値』『作家の収支』(以上、幻冬舎新書)などがある。

『老いない体をつくる中国医学入門――決め手は五臓の「腎」の力』阪口珠未

定価(本体800円+税)

「肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)」という五臓で人間の体を捉える中国伝統医学。中でもとくに重要なのが「腎」。腎は腎臓だけでなく成長・生殖の働きも含み、生命の素となるエネルギー=腎精(じんせい)を蓄えている。腎の衰えは性欲・やる気の低下として現れるだけでなく、脳の働きも左右する。加齢と共に減る腎精をどう長持ちさせるか? 決め手になるのが「食こそ薬」と考える食養生法(しょくようじょうほう)だ。「毎日一握りのナッツを」「肉は骨つき・皮つきが基本」「食べても消化できなければ毒になる」等、2000年の伝統から編み出された究極の「抗衰老(アンチエイジング)」。

阪口珠未(さかぐちすみ)
株式会社漢方キッチン(薬店・薬膳スクール)代表。国立北京中医薬大学提携・日本中医薬大学講師。旧文部科学省国費留学生として、北京中医薬大学で中医学を学び、同大付属病院にて臨床と実習を行う。一九九九年、株式会社漢方キッチン設立。東京恵比寿にて薬膳スクールと薬店を経営しながら、清代の西太后の宮廷薬膳を研究。企業や自治体でのコンサルティング実績も多い。著書に『西太后のアンチエイジングレシピ』(主婦の友社)、『毎日使える薬膳&漢方の食材事典』(ナツメ社)などがある。 http://kanpokitchen.com

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