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特集〈狂わずして何が人生〉

2013.12.21 公開 ツイート

特集〈狂わずして何が人生〉著者インタビュー

踏破率90.2%!電車の虜になった男の生き様(第2回) 杉山淳一

乗り鉄・杉山さんおすすめ「感動ポイント ベスト10」

 楽しいお話の最後に、感動ポイントを写真付きで紹介!『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。』の中で紹介しきれなかった、とっておきのポイントも教えていただきました。マニアの目線はこんなところに釘付けです。

 

1位 京急電鉄
特急料金なしで乗れる「快特」の圧倒的なスピード感が魅力。都内の私鉄で初めて120km/時 を出した会社が京急。隣を走る東海道線に勝たなきゃいけない、という意地が垣間見える。列車の追い越しが多いのも面白い。品川から羽田空港までは、京成や北総、都営地下鉄など、乗り入れ先の電車も来るので飽きない。

 

2位 根室本線(JR北海道)
太平洋沿岸区間、夜行列車の車窓から見た日の出が素晴らしい。灯籠に針で穴を開けたような、小さな強い光。太陽かと思ったら明けの明星。金星に先導されるかのように太陽が昇ってくる。もう夜行列車はないけど、日の短い時期の始発列車で見られるかも。
 

3位 大井川鐵道
蒸気機関車だけではなく、古い客車も保存している。風景も良く、昭和に帰れる。トロッコ風の井川線の景色もいい。老後は沿線に住みたい。
 

4位 小田急電鉄
基本的に、有料特急が走る都会の私鉄が好き。小田急のロマンスカーは、大都会新宿から住宅地を抜けて山へ行く。景色のメリハリがいい。

 

5位 東武鉄道
関東で最も路線距離が長い東武鉄道。私鉄最長の複々線区間で電車が競争。
地方へ行くと趣きのある木造駅舎がある。都会から田舎へ逃避する感覚がたまらん。

 

6位 肥薩(ひさつ)線(JR九州)
真夏の晴天、八代から上っていく列車。球磨(くま)川に沿う風景はローレライに匹敵する眺め。今はSL人吉(ひとよし)も走っている。客室は、「ななつ星 in九州」を設計した水戸岡鋭治さんデザイン。木材は燃えやすいため、本来使えないのだが、水戸岡さんの熱意から、ものすごい圧力で樹脂を木に埋め込む技術を持つ会社で「燃えない木材」を作り出し、それを使用している。木の艶もあり高級感のある客室に。

 

7位 寝台特急サンライズ出雲・サンライズ瀬戸
東京から山陰へ、四国へ。個室の落ち着いた空間で想いに耽る。東北、北海道方面の寝台特急が廃止されると、夜行列車の旅情を残す唯一の列車になる。

 

8位 わたらせ渓谷鐵道
車窓から眺める紅葉風景はここがいちばん。トロッコ列車はディーゼルカーと客車の2種類ある。客車列車がいい。静かで、風の音や川のせせらぎも感じられる。

 

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杉山淳一

1967年、東京生まれ。都立日比谷高校、信州大学経済学部卒。PC系出版社に入社し、ゲーム雑誌の広告営業を経てフリーライターとなる。近所を走る東急池上線の踏切音を子守唄として育ち、小学生で「乗り鉄」に目覚めて東急電鉄を完乗。現在の踏破率は日本全国鉄道網の約90%で、廃止された路線を含め累計27467.9kmを踏破。著書に『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』、ゲーム『A列車で行こう』シリーズ公式ガイドブックなど。

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