Images_By_Kenn/iStock

 小室圭氏は、私の好物のひとつである。至學館の谷岡郁子学長の精神構造も興味深いが、小室氏も観察対象として放っておくことができない。この度、アメリカへご留学されるということだから、今回は、小室氏について考えてみたい。

1  シンデレラ願望の男

 2010年に湘南江の島の観光協会主催のコンテストで「海の王子」に選ばれたという小室氏だが、私の中では王子というよりシンデレラに位置づけるほうが、むしろピンとくる。

 シンデレラというのは、どこか不満げな少女である。裕福な父、優しい母のもとで過ごした幸せな時代は束の間、病弱な母が亡くなって、その後釜に座ったのは、連れ子2人を贔屓する意地悪な継母だった。

 年がら年中、継母と2人の姉に召使のように扱き使われて、美しく装って舞踏会に出かけるなんて贅沢はおろか、年頃の女の子らしい楽しみのすべてを奪われてしまったのだ。

 もちろん、シンデレラは気立てのいい少女として描かれている。表立って不満を現したわけではなかろうが、彼女は心の中でこう思い続けていたに違いない。

「こんな生活、私にはふさわしくないわ」

 本来の自分に不釣り合いな環境に置かれた私――この暗示は小室氏につながる。

 新聞・週刊誌報道等によると、若くに父を亡くして決して余裕があったわけではなかろうに、地元の公立中学校に進学することなく、日本の中の異国のようなインターナショナルスクールに通う。

 成人式には、母の婚約者に買ってもらったという5万円の高級な靴を履いて、帝国ホテルの写真館でポージングを決める「週刊現代」2018年3月10日号

 地元の中学なんて僕には不釣り合い、近所の写真館なんて僕には相応しくない……そこにあるのは「本当の自分」はそんなものではないという巨大な自己愛であろう。

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