幻冬舎新書の7月新刊は8点、30日発売予定です。

『信長はなぜ葬られたのか――世界史の中の本能寺の変』安部龍太郎

予価(本体800円+税)

戦国時代は世界の大航海時代だった。スペインやポルトガルは世界中で植民地獲得に乗り出し、その波が鉄砲やキリスト教伝来という形で日本にも押し寄せていた。織田信長はこれにどう対処するかという問題に直面した、わが国初の為政者だったのだ――安土城跡に発見された「清涼殿」の意味、スペインからの使者・イエズス会ヴァリニャーノとの熾烈な交渉、そして決裂。その直後に本能寺の変は起きた……。江戸の鎖国史観から見ていてはわからない、世界史における本能寺の変の真実。信長が背負っていた真の孤独とは。

安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)
1955年6月福岡県八女市(旧・黒木町)生まれ。久留米工業高等専門学校卒業。上京し、大田区役所に就職、後に図書館司書を務める。1990年「血の日本史」でデビュー。2005年「天馬、翔ける」で第11回中山義秀文学賞、2013年「等伯」で第148回直木賞受賞。2015年福岡県文化賞受賞。『関ヶ原連判状』『信長燃ゆ』『蒼き信長』『おんなの城』『家康』『平城京』など著書多数。安部龍太郎オフィシャルサイト

『ダークツーリズム――悲しみの記憶を巡る旅』井出明

予価(本体840円+税)

人類の悲劇を巡る旅「ダークツーリズム」が世界的に人気だ。どんな地域にも戦争、災害、病気、差別、公害といった影の側面があるが、日本では、それらの舞台を気軽に観光することへの抵抗感が強い。しかし、本当の悲劇は、歴史そのものが忘れ去られることなのだ。経済発展の裏で多数の非公認遊郭が存在した小樽、波照間島【ルビ:はてるまじま】から強制移住させられた人々がマラリアで大量死亡した西表島【ルビ:いりおもてじま】、地元企業チッソの廃液で発生した水俣病によって死の海を抱える町として偏見に苦しんだ熊本・水俣など、代表的な日本のダークツーリズムポイントを紹介。未知なる旅を始めるための一冊。

井出明(いで・あきら)
観光学者。金沢大学国際基幹教育院准教授。近畿大学助教授、首都大学東京准教授、追手門学院大学教授などを経て現職。一九六八年長野県生まれ。京都大学経済学部卒、同大学院法学研究科修士課程修了、同大学院情報学研究科博士後期課程指導認定退学。博士(情報学)。社会情報学とダークツーリズムの手法を用いて、東日本大震災後の観光の現状と復興に関する研究を行う。共編著に『観光とまちづくり―地域を活かす新しい視点―』(古今書院)。

『恐怖の構造』平山夢明

予価(本体800円+税)

サーカスのピエロを、たまらなく恐ろしく感じる症状を「クラウンフォビア」という。また本来なら愛玩される対象であるはずの市松人形やフランス人形は、怪談やホラー映画のモチーフとして数多く登場する。なぜ人間は、“人間の形をした人間ではないモノ”を恐れるのか。また、日本人が「幽霊」を恐れ、アメリカ人が「悪魔」を恐れるのはなぜか。稀代のホラー作家が、「エクソシスト」や「サイコ」など、ホラーの名作を例に取りながら、人間が恐怖や不安を抱き、それに引き込まれていく心理メカニズムについて徹底考察。精神科医の春日武彦氏との対談も特別収録!

平山夢明(ひらやま・ゆめあき)
1961年神奈川県出身。96年『SINKER沈むもの』で小説家デビュー。2006年、短編「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞短編賞、10年『DINER』で日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞を受賞。近著に『サイコパス解剖学』(春日武彦氏との共著)、『大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚)魂豆腐』『ヤギより上、猿より下』『デブを捨てに』などがある。

『カラス屋、カラスを食べる――動物行動学者の愛と大ぼうけん』松原始

予価(本体800円+税)

カラス屋の朝は早い。日が昇る前に動き出し、カラスの朝飯(=新宿歌舞伎町の生ゴミ)を観察する。気づけば半径10mに19羽ものカラス。餌を投げれば一斉に頭をこちらに向ける。俺はまるでカラス使いだ。学会でハンガリーに行っても頭の中はカラス一色。地方のカフェに「ワタリガラス(世界一大きく稀少)がいる」と聞けば道も店の名も聞かずに飛び出していく。餓死したカラスの冷凍肉を研究室で食らい、もっと旨く食うにはと調理法を考える。生物学者のクレイジーな日常から、動物の愛らしい生き方が見えてくる!

松原始(まつばら・はじめ)
1969年、奈良県生まれ。京都大学理学部卒業。同大学院理学研究科博士課程修了。京都大学理学博士。専門は動物行動学。東京大学総合研究博物館勤務。研究テーマはカラスの生態、および行動と進化。著書に『カラスの教科書』(講談社文庫)、『カラスの補習授業』(雷鳥社)、『カラス屋の双眼鏡』(ハルキ文庫)、『カラスと京都』(旅するミシン店)。監修書に『カラスのひみつ(楽しい調べ学習シリーズ)』(PHP研究所)、『カラスの文化史』(エクスナレッジ)等がある。

『生きる哲学としてのセックス』代々木忠

予価(本体800円+税)

御年80にして現役のAV監督、代々木忠。彼は半世紀以上にわたり「女が本当にイク姿」にこだわりカメラを回してきた。その出演者には、26歳にして男性体験1008人の女性、衆前で犯されたい元総理大臣の姪など「イケない」悩みをもつ女性が多数いた。異世界の話のようだが、彼女達が抱える闇は現代を生きる我々全員に無縁ではない。不倫もセクハラも、真のオーガズムを知れば無くなるのだ。日本人よ、もっとセックスをせよ。熟年たちの精力増強に効く「性器呼吸」も収録。性に悩む全ての男女へ捧ぐ革命的一冊。

代々木忠(よよぎ・ただし)
1938年、福岡県生まれ。華道家から極道を経て、ピンク映画の助監督となる。日活ロマンポルノで活躍。80年代に入るとアテナ映像を設立し、AV監督として『ザ・オナニー』『性感極秘テクニック』シリーズなどでその名を轟かす。これまでの監督作は五百タイトルを超える。愛称は「ヨヨチュー」。著書に『プラトニック・アニマル』『オープン・ハート』(ともに幻冬舎アウトロー文庫)などがある。ブログ「週刊代々木忠」

『長生きしたければ股関節を鍛えなさい――1日5分で劇的に変わる』石部基実

予価(本体800円+税)

足の付け根に位置する股関節は、胴体と2本の足をつなぐ人体最大の関節で、立ったり座ったり歩いたりといった、日常的な動作のすべてに関わるかなめである。かかる負荷も高く、股関節の不調はひざの痛みや腰痛を引き起こし、老いを一気に加速させる。本書は1日5分やるだけで劇的に変わるストレッチ体操や筋力トレーニングをはじめ、負荷のかからない歩き方や日常動作、生活習慣を紹介し、1日でも長く健康でいるための秘訣を伝授。

石部基実(いしべ・もとみ)
1957年東京生まれ。82年北海道大学医学部卒業後、同大学整形外科学教室入局。北海道大学医学部第2生化学、ローチェスター大学整形外科、北海道大学病院などで勤務し、94年から2008年までNTT東日本札幌病院整形外科部長、人工関節センター長。08年に石部基実クリニック開設。これまでにおよそ6000件の股関節手術を行う人工股関節手術の第一人者であり、全国・海外より患者が来院する。著書に『「老けない体」は股関節で決まる! 』などがある。

『大便革命――腐敗から発酵へ』辨野義己

予価(本体800円+税)

大腸は膨大な嫌気性細菌の住む、まさに酸素なき暗黒世界。この腸内細菌が病気の多様性に直結する。腸内で起こる腐敗現象が、肥満やがん、免疫不全など多くの疾病に関わり、腐敗の原因「悪玉菌」の多い腸はそのまま病気の温床となる。だが、小さな努力で腸内環境は病気から健康長寿の発信源へすぐに変わる。つまり腸内で、腐敗ではなく発酵を起こすのだ。では、よき発酵のために毎日、何を食べればよいのか。これからは食への知恵をめぐらし大便を通じて自分の腸を徹底管理するのだ――。知的かつ、これ以上ない簡単な食と生活の改善方法を伝授。

辨野義己(べんの・よしみ)
1948年大阪府生まれ。(独)理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員。農学博士。専門領域は腸内環境学、微生物分類学。酪農学園大学獣医学科卒。東京農工大学大学院を経て、2004年より現職。DNA解析により腸内細菌を多数発見。腸内細菌と病気の関係を掘り下げて研究し、文部科学大臣表彰・科学技術賞(理解増進部門・2009年)ほか数々の学会賞を受賞。ビフィズス菌・乳酸菌の高い健康効果を訴える「うんち博士」としてテレビ、雑誌などのマスコミに広く取り上げられており、講演活動も多い。主な著書に、『大便通』(幻冬舎新書)、『ビフィズス菌パワーで改善する花粉症』(講談社)、『健腸生活のススメ』(日本経済新聞出版社)、『見た目の若さは、腸年齢で決まる』(PHP研究所)などがある。

『すべての不調は呼吸が原因』本間生夫

予価(本体800円+税)

階段を上ると息切れする、ちょっとしたことですぐ咳込んでしまう、肺に十分な空気が入ってこない感じがする……。こうした呼吸の乱れを、年齢のせいと放置してはいけない。呼吸は1日約2万回。その質が悪いと、体を動かす力がなくなるばかりか、免疫力が低下して各臓器の働きが鈍化するなど、すべての不調の原因になるからだ。「浅くて速い」呼吸が不安やイライラを引き起こすなど、感情の動きにも影響していることも新たにわかった。本書では最新の医学的知見をもとに、「呼吸の力」を鍛えて心身の不調を撃退するメソッドを徹底解説。呼吸が変わるだけで体も変わる!

本間生夫(ほんま・いくお)
1948年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医学博士。86年より昭和大学医学部第二生理学教室教授、2013年より東京有明医療大学副学長、17年より東京有明医療大学学長を務める。専門は呼吸神経生理学。日本生理学会常任幹事、日本生理学会副会長、日本体力医学会理事、厚生省特定疾患調査研究評価委員長、文部科学省大学設置・学校法人審議会専門委員、日本学術会議連携会員、文部科学省教科用図書検定調査審議会第八部会会長、文部科学省教科用図書検定調査審議会会長等を歴任。現在は昭和大学名誉教授、東京有明医療大学学長、日本情動学会理事長、NPO法人安らぎ呼吸プロジェクト理事、日本体力医学会健康科学アドバイザーを務める。

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