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2013.12.14

『血の轍』ドラマ化記念 相場英雄の世界

己の正義を胸に、組織でもがく人たちへ

相場 英雄

己の正義を胸に、組織でもがく人たちへ

『血の轍』が2014年1月にWOWOWでドラマ化。見所満載の作品解説と共に、作者の思いの丈をインタビュー。主演の谷原章介さんからのコメントも!


 まずは注目の作品内容をご紹介。盟友だった2人の刑事はなぜ対立するようになったのか? 組織のなかでぶつかり合う正義とは? 元警官殺し事件を追う中で次々畳み掛けられる“リアル”に戦慄必至! 


ストーリー 〜組織の倫理に飲み込まれる、組織に属する者たち

 元刑事が絞殺された。警視庁捜査一課の兎沢(とざわ)は、国家を揺るがす大事件の真相に元刑事が辿りついていたという糸口を摑(つか)むも、邪魔が入る。立ちはだかったのは公安部の志水(しみず)。兎沢に捜査のイロハを叩き込んだ所轄時代の先輩だった。事件の解決を急ぐ刑事部と隠蔽(いんぺい)をもくろむ公安部の争いが激化。組織の非情な論理が2人の絆を引き裂いてゆく――。

 

登場人物関係図 〜刑事部vs.公安部 それぞれの正義とは…

  同じ組織でありながら、壮絶な覇権争いを繰り広げる警視庁の刑事部と公安部。組織対組織の熾烈な闘いもさることながら、物語では、登場人物たちがどこまで組織の倫理に従うか、個人の使命感、正義感の濃淡の違いも緻密に浮かび上がる。

 連続ドラマW『血の轍』(2014年1月19日(日)夜10時スタート)では、刑事部の熱血漢の兎沢役を谷原章介さん、公安の冷徹な志水役を原田泰造さんが演じる。ドラマでの一味違った配役もまた楽しみだ。

 

相場英雄、『血の轍』を語る
 今回のドラマ化についてのお話をうかがうべく、相場さんの仕事場へ。苦労して書き上げた原作を、映像という新しい世界へ送り出す著者の本音はいかに……。作品に込めた熱き思いと共にうかがいました。

 

相場英雄 Aiba Hideo
1967年新潟生まれ。2005年、「デフォルト 債務不履行」で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞。『震える牛』が読者から大きく支持され、『血の轍』は第26回山本周五郎賞候補になる。他の著書に「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」シリーズ、『越境緯度』『双子の悪魔』『ナンバー』『鋼の綻び』『共震』など多数。   

──今回、『血の轍』が『震える牛』に続いてWOWOWで映像化されます。ご自身の作品の映像化についてはどうお考えですか。

相場 原作と映像作品は別物。完全にお任せですね。僕はマンガの原作も書いているんですが、僕の原作をマンガ家さんがもっと面白くしてくれる。それが楽しみでならないんです。映像化も同じですね。それに、僕も書き手として、編集者以外にごちゃごちゃ言われたくない。映像のプロが作る以上、原作者といえど口出しは無用だと思っています。それに、WOWOWさんに関しては何の心配もないですね。『震える牛』でもお世話になりましたが、原作を愛してくださっていることがわかるので。

──『血の轍』の構想はどのように生まれたのでしょうか。

相場 最初は群像劇を書いてみたいということでした。そのためにはどうしたらいいだろう。舞台はガチガチの組織がいい。組織のなかで、もがく人々を描いたらいいんじゃないか。そこで、手塚治虫先生の『アドルフに告ぐ』という晩年の名作を思い出しました。

──ナチス・ドイツの時代に、アドルフ・ヒトラーと同じ「アドルフ」という名を持つ2人の少年のほか、語り手の記者、峠草平、ヒトラー出生の秘密を暴く文書を追うゲシュタポ極東諜報部長ら、さまざまな人々が時代に翻弄される物語ですね。

相場 ええ。『アドルフに告ぐ』に出てくる人物は、それぞれが正義をまっとうしようと思っている。組織のなかでも、それぞれの正義が違うことってよくありますよね。僕も会社員生活が長かったので、会社の正義と世間の正義が違うということが身にしみてよくわかっています(笑)。それで、キャラクター同士が1人ひとりの正義をぶつけていくと面白いんじゃないかと思いました。

──なるほど。元刑事の絞殺事件を発端に、警視庁捜査一課の兎沢と、公安部の志水が鋭く対立していく姿が軸になっています。

相場 2人のうち、どちらかを悪者にはしたくなかった。どちらにも正義があるはずなんです。

 

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