「歳を重ねて、びっくりするほどおしゃれが自由に、楽しくなった」
そう語る、第一線を走り続けたファッションエッセイスト・光野桃さん。新刊、『白いシャツは、白髪になるまで待って』には、毎日使えるおしゃれのヒントを詰め込みました。一部を抜粋してご紹介します。

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元気がない日は、赤

 寝込むほどではないけれど、朝からけだるかったり、気圧の変化で身体が沈みこむようなとき、赤を手に取ろう。
 赤は生命力のエネルギーを持つ色。染織家の志村ふくみは、茜を「大地に根を張った女の色」と言ったが、太陽の華やかさもありながら、地に足つけさせてくれる色である。
 直接、身体につけるものとして、ブレスレット、イヤリング、ソックス、マフラー、そして口紅などを気がついたときに用意しておく。
 目で見て元気をもらうものとしては、化粧ポーチ、サブバッグ、小物を入れる巾着袋、籠にかぶせる布、メモ帳、ペン、ピルケース、そして扇子も赤のものを一つ持っていると魔よけの役目を果たしてくれそうだ。
 朝の食卓にも赤の野菜や果物を。赤のエネルギーを上手に取り入れて、身体の変わり目、季節の変わり目を乗り切ろう。

 

色に迷ったら、
マスタードイエロー

 色が着たくなったとき、失敗しにくい色をひとつ上げるならマスタードイエロー、辛子色だ。
 日本人の肌や髪の色に合うから、ワンピース、ローブ、オールインワンなど分量が多いアイテムでも気にならない。
 白、黒、グレー、ネイビーといった基本色のすべてと相性がいいし、シルバー、ゴールドのアクセサリーもそれぞれの雰囲気を生かしてくれる懐の深い色。黄みが強いものから茶色みがかったものまで、バリエーションも豊富なので、似合うものを探す幅も広い。
 なにか新しい色を加えたくなったとき、まずマスタードイエローを探してみよう。

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刊行を記念して6月2日に日比谷コテージにて、トークイベントを行います。

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光野桃『白いシャツは、白髪になるまで待って』

できないことを許し、できることを楽しみ尽くす。
第一線を走り続けたファッションエッセイストによる、年齢を重ねてからの、毎日使える「おしゃれ」のヒント80。