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先日、母を連れてニューヨークに行った際、ようやくUber(以下「ウーバー」)デビューを果たしました。

すでによく知られているものと思いますが、ウーバーとは自動車配車サービスのこと。ウェブサイトやアプリから自分の情報を登録し、「ここからここまで行きたい!」と入力して依頼をすれば、出発地点まで車が迎えにきてくれて、目的地まで運んでくれるという便利な仕組みです。

ニューヨークの場合には、タクシー会社ではない一般のドライバーが自家用車をウーバーのサービスを提供する車として登録し、町中を走っています。

ウーバーのアプリを使って依頼をすると、出発地点付近にいる車のうち1台が迎えにきてくれて、行きたいところまで運んでくれるのです。

目的地はアプリを通じてドライバーに伝達済みですし、事前に登録したクレジットカードからの支払いになるので、英語での込み入ったやり取りの必要もなし。

依頼をかける時点で、料金の見積もりも出てきますし、アプリ内の地図上で常にどこにいるかわかるようになっているので安心です。

実際の料金は、かかった時間などによって見積もりと多少差があるものの、
「えー!全然違うじゃん!」
ということはありません。あらかじめ料金がわかるのって、安心です。

料金はタクシーより安い、と言われていますが、タクシーの料金体系とウーバーで同等の車種を使った場合の料金体系を比べると、多少ウーバーの方がリーズナブルかな、という程度かと思います。ウーバーではチップの支払いは絶対ではありませんが、アプリ上でチップを上乗せできるようになっていて、私はだいたい毎回お支払いしています。

初めてウーバーを利用する場合には、すでにウーバーを利用している友人から招待コードをもらって登録することによって、乗車料金が割引になる特典もあります。

私も招待コードをもらって登録しましたが、最初の4回の乗車について、毎回5ドル割引になる特典をもらいました。合計20ドルですから、なかなかお得だったと思います。

利用場所や時期によって特典の内容は異なるようですが、これからウーバーを利用してみようかな、という場合には、招待コードを利用して損はないと思います。

当然のことながら、招待コードを提供した側にも特典(利用した方とは内容が異なる)が与えられます。ウーバーに関する記事の中に執筆者の招待コードが記載されているのはそのためです。つまり、もし私がここに私の招待コードを記載し、誰かがそれを利用してくれれば、私にも少し特典があるというわけです。

少々話が飛躍しすぎるかもしれませんが、どんな世界でも「招待」とか「紹介」というのは、いろいろな特典をもたらしてくれるものだなあ、と感じます……。

ところで、東京でもウーバーを利用できますが、ニューヨークのようなタクシー会社以外の車が参入できる仕組みにはなっておらず、ハイヤーなどの配車システムとして機能しているようです。

ここ数年、毎年ニューヨークを訪れているという私の友人が
「ニューヨークの街のイエローキャブ(タクシー)が減った気がする」
と言っていましたが、新しいサービスが既存の仕事を奪っていく可能性は否定できませんから、東京でニューヨークのようなウーバーが普及しないこともうなずけます。

自分の業界が同じような境地に立たされたら、私も
「新しいサービスをどんどん受け入れるべきだ!」
なんて言える自信はありません。

ただ、ニューヨークで耳の不自由なウーバードライバーさんの車に乗ったとき、この仕組みがあれば働き口が広がる可能性もあるのだということを目の当たりにし、なんだか考えさせられました。

ウーバーのサービスは会話をしなくても完結します。またどの車を利用できるのか決まった時点で、アプリにドライバーさんのプロフィールも届くようになっていて、そこに「耳が不自由だ」と記載されていましたから、こちらもそのつもりで乗車でき、まったく不便を感じませんでした。

いろいろな事情を抱えていても、自分の能力や使える時間の中で仕事ができる仕組み。
そうとらえるとウーバーって本当にすごいと思いませんか?

「ウーバーを排除したってしょうがない。そのうち自動運転の世の中になれば、タクシードライバーもウーバードライバーもなくなる」
そう言っていた知人もいましたが、これから先どのような世界になるのか、想像もつきません。

「既存の仕事がなくなる!」と言って新しい仕組みを否定したところで変化を止められるはずもありません。受け入れた上で、自分ができることはなんなのかを考えていくことが、人生100年時代を生きる術なのかな、と感じています。

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