フランス語の教師をはじめて約30年の中条省平さん。フランス語に挫折してしまったあなたのために、「フランス語の大体が頭に入り、フランス語を恐れる気持ちが消える」ことを目指して書かれた『世界一簡単なフランス語の本』から、フランス語のはじめの一歩をご紹介します。
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これが最大の鍵!なぜアルファベット一覧表をあと回しにするのか?

(写真:iStock.com/anyaberkut)


 フランス語の初級文法の教科書を開くと、まずアルファベットの一覧表があります。知らない読み方がずらっと並んで、早くもイヤになってしまうのですが、じつはアルファベットの読み方を知らなくてもフランス語はできます。わざわざ1個1個の文字の読み方を話題にすることはめったにないからです。ですから、本書ではアルファベットはあとに回すことにします。

 これにたいして、たいていの教科書でアルファベットのあとに出てくるフランス語の単語の、綴りと発音の関係はきわめて重要です。まあ、ページにして2~3ページ。多くても3~4ページです。

 ここに、フランス語をものにできる最大の鍵があります。

 

 たかが2~3ページですから、誰でも暗記できそうな気がします。じっさい、やればできるのです。まじめな学生はちゃんとやって、フランス語の次の段階に飛躍します。

 でも、ひたすら、初めて見るアルファベットの連なりと発音記号の羅列です。それが数ページ。丸暗記は苦痛以外の何ものでもありません。

 しかも、大学の第2外国語の授業では、この数ページをたいてい1回か2回の授業でパスしてしまいます。綴りがこうなら、読み方はこう、はい、私に続いて(あるいは、フランス人の録音にならって)発音してみてください。そんな調子でどんどん進む。次の授業までに徹底して復習し、暗記してくる学生なら別ですが、たいていの学生は先生の説明を聞いて、「なるほど」と理解して頭に入れたつもりになってしまいます。あまりに簡単な規則の羅列なのですから。

 しかし、次の授業で本当の文法の説明が始まったときには、綴りと発音の関係があやふやにしか頭に残っていない。すると、当然、そこに書いてある単語や文章が声に出して読めない。ここで早くもフランス語に挫折してしまうのです。

 だから、フランス語がものになったという美しい錯覚を得るためには、こここそが、肝心かなめのところなのです。

 

 フランス語の綴りと発音の関係をきちんと憶えること。これさえできれば、フランス語はものになるといっても過言ではありません。

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中条省平『世界一簡単なフランス語の本』

この1冊なら挫折しない。憧れのフラ語が、ついにあなたのものに! 外国人かつ初心者なのだから完璧なんか目指さない。すると、すらすら読める。おおよそが頭に入る。歴史的入門書の誕生!