なぜ人は「もち」という言葉にこんなに弱いのでしょう。「もち豚」とか「もちもち生パスタ」とか。日本人のDNAに刻まれた、もち欲。その根底には、永遠の定番食材、餅の存在があります。喉に詰まらせることもあって死と隣り合わせのもちですが、そんな危険を冒してでも人はもちを食べたいのです。私も、ふと心が淋しかったり虚しい時「もちが食べたいもちが食べたい……」と頭の中でマントラのように繰り返していたりします。無意識のうちに。そしてデパ地下ではふらふらと団子とかトッポギとか五平餅とかいももちに引き寄せられていきます。歯に粘着を、喉元に圧迫を感じたくて……。

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