もう君に告白するのは10回目だ。1回目は、君ははにかんでそれを聞いてくれた。僕の想いを受け止めて、一緒にそれを育んでくれさえもした。だけどその3ヶ月後に振られて、そこから何度も告白、振られるを繰り返すうちに、僕の愛の言葉は価値を失い、会ってそれを伝えることすら難しくなった。前回9回目は、電話で伝えて、そして拒絶された。

 夕暮れの明治通りを原付で走る。次の交差点で停まって、電話するんだ。停まれない。次の角で。停まれない。次で。無理だ。心は悲鳴を上げている。電話なんてかけたくない。だって答えは分かっているんだ。万が一は絶対にない。じゃあ、なぜ?

 告白し続けることをやめた瞬間に、君が、僕の人生からいなくなってしまうから。

 明治通りを折れた路地に原付を停め、電話をかける。1回……2回……コールが鳴る。心臓がどくん、どくんと、大きく、苦しく振動する。5回……6回……7回……。

「留守番電話につなぎます」

 僕は留守電に告白を残した。答えを聞かずにすんだ深い安堵と、普段慣れ親しんだいつもの絶望が、僕の心にゆっくりと広がっていった。

 これが2004年のことだから、もう14年、折り返し待ってます!忙しいのかな!?

 だっせえ恋ばっかしやがって、俺。

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