4月5日に発売した七月隆文さん初の単行本『ぼくときみの半径にだけ届く魔法』

売れない若手カメラマンの仁はある日、窓辺に立つ美しい少女を偶然撮影します。少女の名前は陽(はる)。難病で家から出られない彼女は、部屋の壁に風景の写真を写して眺める日々を送っていました。「外の写真を撮ってきて頂けませんか?」という陽の依頼を受け、仁は様々な景色を撮って届けることになり……。
心震えるラブストーリーです。

全国の書店員さんから届いた感想をお送りいたします。

 

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文字だけの写真展を初めて見た。そんな感覚だった。もちろん、読んでいる間はそんなこと全然感じていなかったけれど、最後まで読み終わった瞬間に気付いた。思えば最初からそういう構成だったのに。
2人の出会いからの1枚1枚を心地良い説明文(キャプション)が誘う唯一無二の写真展は、足を運んだすべての人に幸せな気持ちをくれるだろう。
(ジャック鷲津駅前ブック館 山本幹子さん)

 

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が若い子向けの作品かな……と勝手に思っていたのですが、今作は若い子はもちろん、もっと年配の人にまで読んでみてもらいたいと思いました。
若い子には「恋と愛」の部分が、年配の人にはきっと「愛」の部分が強く心にしみると思います。自分にとって大切な人をもっと大切にしたいと思うだけでなく、なんだか自分のことももっと大切にしたい、愛したい、そんな気持ちになりました。仁はこれからもきっと素敵な写真を撮りつづけるし、陽はきっとますますかわいくなるんだろうな……と、幸せの予感いっぱいです。仁が撮った写真、私も見たいです。
キュンキュンの先に、大きくて深い愛が広がっていました。
(勝木書店本店 樋口麻衣さん)

 

甘酸っぱいでー!! おいおいおい!! と七月隆文さん初心者の私は終始もだえながら読み進めました。そしてこの甘酸っぱさ、クセになるというか、ほしくなります。
詳しく書くとネタバレなるので控えますが、「愛しています」を、こんなにさらっと、しかもこんなに読む者の心にストンとくるように入れてくる。こんな作家さん、いらっしゃったんですねー。
(大垣書店イオンモールKYOTO店 辻香月さん)

 

もしかしたら七月さんは「奇跡」の物語の名手なのだろうか。初めて読んだ作家さんですが、そう感じました。ある日、ある時を境にして、運命が変わってゆく。それは魔法のようでした。
(文教堂北野店 若木ひとえさん)

 

純度満点、何とピュアな物語なのだろう……。鮮やかな色彩と透明感あふれる感性によって紡がれた運命の日々……。一瞬のきらめきを光の粒子もそのままに再現。誰かを愛おしいという気持ちは人間が持つ最もシンプルで尊い感情ということを伝えてくれる一冊。
偶然の出会いから絶妙な展開に引きこまれ眩しい光に包まれたラストは鳥肌もの……。物語だからこそ成し得る奇跡を思う存分味わえた。素晴らしいです。清々しい空気と突き抜けるような青空がよく似合うこの作品を大切に、そして長く伝えていきたいです。文学性の高さは必ずや読者の記憶に刻まれると思います!
(三省堂書店営業企画室 内田剛さん)

 

主人公の仁のカメラを通してヒロインの陽をずっと見ているような気持ちで読みました。陽が仁と出会ってどんどんキラキラしていく姿がまぶしかったです。ふたりがたくさんの困難を乗り越えて……幸せな結末。王道のラブストーリーじゃないでしょうか。
家族との結び付きが描かれているのも単なるラブストーリーにならず話に深みが出て心にじわっときました。
(ジャック鷲津駅前ブック館 野末さち子さん)

 

行間から陽・仁の息遣いが聞こえてくる。読み手が想像しながら読める上質な小説だった。最後迄読んで最初にもどると、なーるほどと頷いてしまう。心に響く一冊だ。
(旭屋書店アトレヴィ大塚店 北川恭子さん)

 

初・七月さんでした。読みやすくて、ハードルが高そうな恋愛が静かに静かに成就していくのが、キュンキュンでした!! 光をまぶしく追い求めることも、誰かのことを想うことも、忘れてしまったり、日常の忙しさの中でついかまけてしまいそうですが、小説を読むことで、自分の中の琴線レベルを常に同じ場所に保っていきたいなと思いました。仁と陽の出会いも良かった。そして、それぞれの両親のめぐり合いも。
人はこうして出会って、家族というしあわせを形づくっていくのだなあと思いました。少しずつ気になって近づいていって、それからずっとずっと人生が続いていくのです。七月さん、いいですね。いつまでも、七月先生はこれぞ小説!みたいなどキュンな小説を書いてください!!
(有隣堂伊勢佐木町本店 佐伯敦子さん)

 

ふとした事で人を好きになり、ふとした事で人を嫌いなる。こじれた関係を修復するのも、ふとしたキッカケがあればこそ。こんなフォトポートリオを嫁ぐ娘の結婚式に流すことができたら、どんなにいいだろう
(ゲオ 星由妃さん)

 

ハートフル恋愛小説の第一人者・七月隆文氏の面目躍如! 胸をしめつけられ、切なくて、哀しくて、ハラハラどきどきキュンキュンしながら、読者はただただ、物語の急流に巻き込まれて流され続ける。そして、ふと気がつくと、あっという間に、もうラストページ。
胸は熱くなり、頬を伝う温かいものを感じながら、清々しい余韻にひたるのである。老若男女に効く、心への栄養剤。
(大垣書店高槻店 井上哲也さん)

 

七月さんの文章が持つやさしい風のような流れにのってどんどんと読み進んでいってしまうお話でした。その恋愛にやきもき、応援し、最後はとてもやさしい、幸せな気持ちになりました
(知遊堂三条店 広川和美さん)

 

難病の美少女とカメラマンの純粋なラブストーリー。『せかちゅう』や『キミスイ』など、この手の作品はありがちだが、ハッピーエンドに終わるラストに胸が熱くなる。人を愛する純粋さや、難病の家族を支える愛情に胸を打たれました。
初七月作品を楽しく拝読させていただきました。日常ではなかなか味わえない純愛ストーリーに、年甲斐もなく胸が熱くなりました。
(本の王国豊田吉原店 莨谷俊幸さん)

 

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たくさんの感想、ありがとうございました! まだ読んでいない方は、ぜひ読んでみてくださいね。作品の公式Twitterも開設しています! ぜひ、@bokutodo_0405もチェックしてみてください。次回は『小説幻冬』4月号で行った七月さんのインタビュー前半を4月13日に公開します。お楽しみに!

冒頭の試し読みはこちらから。(全五回)
第一回 彼女の出会い
第二回 お嬢様がお会いになりたいそうです
第三回 白に包まれた
第四回 私、病気で外に出られないんです
第五回 外の写真を撮ってきて頂けませんか

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